※「音楽断章」ノートから。この時点で、最新のアルバムは「Three and Two」。
4.29 オフコース1よりジャンクションA面までつづけてきく
僕の贈りもの、ラウンド2 と ワインの匂いの間にはやはりかなりの差
がある。初期2枚は高く評価できない。
がある。初期2枚は高く評価できない。
・詩の充実がない。初期の鈴木さんの詩はあまりにも拙く内容にも乏しい。
・音楽的な複雑さが、自然さをともなっていない。説得力がない。ムダも
感じられる。ストリングスの使い方。
・新しい門出など、器のハードさと曲との間にもギャップ。ヴォーカルの
線の細さもある。
・バックメンバーがきまった人でないせいか、2人とバックの間に距離が
ある。コンチェルトのように、バックにあわせ2人が歌うという趣がつ
よく、バックのサウンドにどうしてもこれというものが感じられない。
・音楽的な複雑さが、自然さをともなっていない。説得力がない。ムダも
感じられる。ストリングスの使い方。
・新しい門出など、器のハードさと曲との間にもギャップ。ヴォーカルの
線の細さもある。
・バックメンバーがきまった人でないせいか、2人とバックの間に距離が
ある。コンチェルトのように、バックにあわせ2人が歌うという趣がつ
よく、バックのサウンドにどうしてもこれというものが感じられない。
ワインの匂いではさまざまな点での飛躍がみえる。
ワインの匂いになると、アレンジにも、バックの演奏に生彩がみられ、説
得力も感じられる。全体の印象として散漫さがあったのが、まとまりを感
じさせられるようになった。
音楽にムダがみられなくなった。アレンジの必然を感じさせるようになっ
たのはもちろん、眠れぬ夜や老人のつぶやきなど全く他にない新しい輝き
があるし、ワインの匂い、憂き世にのアレンジなどこまかさもみえるよう
になった。
(ムダをそぎおとし、室内楽的なまとまりをつよめたこの方向が、結局
Three&Twoではいきつくところまでいき、5人以外の音を加え
ず、色彩的に単色なものとなり、シンプルのきわみといったサウンドに
なってきたといえる。ムダな音はないし、どこかをいじると均衡が崩れ
そうなあたり、ラヴェルの緻密さ、ベートーヴェンのクヮルテットを思
わせる。演奏技術からいっても、5人のアンサンブルの緻密さは 極上
の弦楽四重奏を思わせる)
ワインの匂いになると、アレンジにも、バックの演奏に生彩がみられ、説
得力も感じられる。全体の印象として散漫さがあったのが、まとまりを感
じさせられるようになった。
音楽にムダがみられなくなった。アレンジの必然を感じさせるようになっ
たのはもちろん、眠れぬ夜や老人のつぶやきなど全く他にない新しい輝き
があるし、ワインの匂い、憂き世にのアレンジなどこまかさもみえるよう
になった。
(ムダをそぎおとし、室内楽的なまとまりをつよめたこの方向が、結局
Three&Twoではいきつくところまでいき、5人以外の音を加え
ず、色彩的に単色なものとなり、シンプルのきわみといったサウンドに
なってきたといえる。ムダな音はないし、どこかをいじると均衡が崩れ
そうなあたり、ラヴェルの緻密さ、ベートーヴェンのクヮルテットを思
わせる。演奏技術からいっても、5人のアンサンブルの緻密さは 極上
の弦楽四重奏を思わせる)
ベスト3
①スリーアンドトゥ
②フェアウェイ
③ソングイズラブ
①スリーアンドトゥ
②フェアウェイ
③ソングイズラブ
2ヶ月後にリリースされた「Three and Two」で、それは決定的なものになったが、この、80年4月時点では、今回自分で読み返してみても驚くくらい、オフコースに対してまだ客観的な記述(私の中に批判的な視点がある)になっている。
ここで記している、「5人以外の音を加えないオフコース」は、その後、アルバムでもライブでも変化を加えていくし、5人どころか、鈴木(康博)さんが抜けた4人での活動に移行していくのだが、この時の私はそれを知る由もない。