naokichiオムニバス

68歳、ヴィオラ弾き。ビール大好き。毎日元気。

「二人が睦まじくいるためには」

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23日(木)の昼、西条の事業所の監査途中、近くの蕎麦屋に入った。

現地の所長に聞いた話では、この蕎麦屋の店主は、東京の大手アパレルメーカーに勤務していたそうだ。

もともと蕎麦打ちが好きで、妻が蕎麦打ちセットをプレゼントしたのがきっかけでのめりこみ、とうとう脱サラ開業に至ったらしい。

自分が蕎麦打ちセットを贈ったことで、大手アパレルメーカーのサラリーマンの妻から、蕎麦屋のおかみさんになったことを、彼女はどう思っているんだろう、などと話した。

ところで、その店の入口にあったパンフレットに、詩のようなものが書かれていた。

普通、こういう店のパンフレットなら、「当店の蕎麦粉はどこどこからとりよせたもので」とか書かれているものだが、蕎麦とは関係のない詩。

ここで言う「二人」というのが、自分たち夫婦のことを言っているのかどうかわからない。

そもそも、店主夫婦が書いたものかもわからない。

でも、今日に至る、そうした人生の経緯に際して、二人の間に色々なことがあり、そんな中でたくさんのことを思ったのだろうか、などと想像をかきたてられるものもある。

いずれにせよ、素敵な言葉が並んでいるので、ご紹介します。

二人が睦まじくいるためには

   愚かでいるほうがいい
   立派すぎないほうがいい
   立派すぎることは
   長持ちしないことだと気付いているほうがいい

   完璧をめざさないほうがいい
   完璧なんて不自然なことだと
   うそぶいているほうがいい

   二人のうちどちらかが
   ふざけているほうがいい
   ずっこけているほうがいい

   互いに非難することがあっても
   非難できる資格が自分にあったかどうか
   あとで疑わしくなるほうがいい

   正しいことを言うときは
   少しひかえめにするほうがいい
   正しいことを言うときは
   相手を傷つけやすいものだと
   気付いているほうがいい

   立派でありたいとか
   正しくありたいとかいう
   無理な緊張には
   色目を使わず
   ゆったりゆたかに
   光を浴びているほうがいい

   健康で風に吹かれながら
   生きていることのなつかしさに
   ふと胸が熱くなる
   そんな日があってもいい

   そして
   なぜ胸が熱くなるのか
   黙っていても
   二人にはわかるのであってほしい

個人的には、「非難できる資格が自分にあったかどうか」、「正しいことを言うときは、相手を傷つけやすいものだ」というくだりに、心をとらえられた。

全体が、「○○な方がいい」という基調なのは、そうでなかった場面がたくさんあったからなんだろうな、とやっぱり思ったりする。