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5月場所10日目~いよいよ日本人力士優勝?

白鵬3連敗。内2番が物言い相撲になったというのも、横綱としては非常に不名誉なことだ。

この3番、白鵬がまわしをとりにいかないことを、とにかく不思議に思っていた。

相手をよく見て離れて相撲をとりきることもできる人だ。しかし、今場所の相撲はそうではなく、差しにはいきながら、まわしをとらず、不安定な体勢のままで攻めているところが、豊響豊ノ島に逆転の投げを食う要因になっている。
盤石のイメージのこの横綱としては信じられない状況だ。

昨日、左手人差し指の剥離骨折が明らかになり、なるほどそれならまわしをとりにいかないのも仕方がないかと、納得しかかったが、いや、やっぱり違うと思った。

肉体面のケガの問題よりは、やはり精神面ではないのか。

僅か2年前に、連勝記録への挑戦で、おそらくはごくごく限られた力士しか体験しなかった重圧を味わいながらも、それをはねのけて、双葉山に次ぐ63連勝を達成した。
その白鵬が、少々のケガで、ここまで相撲が崩れるものだろうか。

気力さえ充実していれば、ここまで別人のような相撲にはならないように思えてならない。

連勝記録への挑戦、そして、一人横綱というそれでなくとも重責を負った中で、野球賭博八百長問題という、相撲界の存亡に関わる事態にも直面したこと。

貴乃花に並ぶ優勝22回を達成し、次の目標は北の湖の24回であるにもかかわらず、今場所は目標がないと口にしたと伝えられる。

精神的な部分での勤続疲労が、ここにきて噴き出たのではないだろうか。

大関が6人になった。ここで、その6人の頭をことごとく押さえて、自分が孤高の存在であり続けることにも、容易ならざる気力が必要なはずだ。

白鵬の内心に、むしろ誰か一人でも横綱に並び立ってほしいという気持ちもあろう。

それやこれやが、今場所の状況ではあるまいか。

けさの新聞等では、休場の危機と報じられた。確かに、今日からの大関戦、全部負ければ5勝10敗になる。横綱としてはその不名誉の前に休むことはありうる。

大関初戦となる鶴竜戦、注目したが、今日は昨日までとは違い、気力の見える内容だった。
立ち会い右からすくうようにして深く差し、体を寄せながら左上手もとっての寄り。
鶴竜に何もさせなかった。

ただ、この一番も、足の運びはよくなかった。寄っていく際に、左足が土俵に着かず終始浮いていたのは、白鵬にはありえない攻め方で、今日も鶴竜の対応次第では逆転技を食う要素はあったと思う。

まわしをとるとらないの上半身の問題ではなく、今場所は一貫して下半身の運びに安定感がまったくない。

精神面に加え、肉体的な衰えというのが早ければ、疲労の蓄積は間違いなくあり、それらが複合した状況かもしれない。

今日の相撲は、とりあえず一息ついたという印象を一般には与えたかもしれないが、残り5番の大関戦、勝ち越すためには2勝3敗が最低ライン、2ケタには4勝1敗が必要となる。

(白鵬は、先場所までで2ケタ勝利を連続31場所としており、歴代1位の北の湖(37場所)に近づいている。個人的には、この記録を破ることを期待しているのだが、非常に厳しい状況だ)

稀勢の里琴欧洲は、琴欧洲が非常に気力にあふれる攻めを見せたが、稀勢の里がそれを上回る力強さを見せて、1敗を守った。

おとといまではその稀勢の里に並んでいた琴奨菊は、左膝の状態がよくないのだろう。昨日も今日も前に出られない。
一時は優勝争いのトップにいたが、今の状態ではここから優勝にからむことは困難だ。

1敗 稀勢の里
2敗 栃煌山玉鷲、宝富士

2敗から大関が消えた。2敗3力士はすべて平幕。内、栃煌山は実績があるものの、星1つの差という以上に稀勢の里が抜けた感がある。

ただ、稀勢の里が、残る横綱大関戦の過去の対戦成績を考えると、星を落とさずに乗り切るのは必ずしも容易ではない。

しかし、やはり初優勝の大きなチャンスであることは事実だ。

相撲ファンが長く待望してきた、日本人力士の優勝が久しぶりに実現するかどうか?