昔、「学生時代は落研にいたんですか」とよく聞かれたが、そんなことはない。舞台は音楽だけだ。
とは言え、落語ができたらいいな、とはしばしば思う。しかし、ビッグコミックオリジナル連載の「どうらく息子」(尾瀬あきら)など読んでいると、難しく厳しい世界だと感じる。
とは言え、落語ができたらいいな、とはしばしば思う。しかし、ビッグコミックオリジナル連載の「どうらく息子」(尾瀬あきら)など読んでいると、難しく厳しい世界だと感じる。
それはともかく、日常生活で落語を生で聴く機会はあまりない。
数年前に、中央会館で行われた「大銀座落語会」というのに行ったことがある。
その時に、アンケートを書いて出したら、それ以後、年に2回か3回、公演の案内ハガキが届くようになった。
数年前に、中央会館で行われた「大銀座落語会」というのに行ったことがある。
その時に、アンケートを書いて出したら、それ以後、年に2回か3回、公演の案内ハガキが届くようになった。
今回の小朝師匠の独演会も、そうした案内ハガキで知った。
妻が是非行ってみたいと言い、チケットを買い求めた。
妻が是非行ってみたいと言い、チケットを買い求めた。
たまたま午後は仕事で外出していたので、用務先から直接日生劇場へ向かい、妻と待ち合わせた。
コンパクトな劇場だ。落語の席にはいいかもしれない。
我々の席は、1階M列17番・18番。
我々の席は、1階M列17番・18番。
場内は撮影禁止。こちらは、ロビーに飾ってあった、舞台から見た客席の写真。
こちらがプログラム。
そして、小朝師匠が登場。
ここで20分の休憩。
後半は、まずナイツの漫才。この2人は、地味なスーツ姿だし、一発芸などで耳目を集めるのではなく、話そのもので勝負するところに好感が持てる。
大いに笑った。
大いに笑った。
最後に、小朝師匠の「柳田格之進」。
前半の2席は、ほどよい笑いを交えた落語だったが、この「柳田格之進」は、笑いをとる場面は皆無に近く、人情噺のドラマの世界に満場の客をひきずりこんだ。
すごいものだった。
終わって、妻が「これも落語なの?」と訊いた。
尚、噺の最後は、格之進が、万屋の主人と番頭を手打ちにしてしまう形で一旦終わったが、「それじゃあんまりだと思われる方も多いでしょうから」と、ハッピーエンドで終わるバージョンも披露された。
武士、商人の矜持を核心とする噺の趣旨からすると、救いはなくとも前者が本来のようだ。
前半の2席は、ほどよい笑いを交えた落語だったが、この「柳田格之進」は、笑いをとる場面は皆無に近く、人情噺のドラマの世界に満場の客をひきずりこんだ。
すごいものだった。
終わって、妻が「これも落語なの?」と訊いた。
尚、噺の最後は、格之進が、万屋の主人と番頭を手打ちにしてしまう形で一旦終わったが、「それじゃあんまりだと思われる方も多いでしょうから」と、ハッピーエンドで終わるバージョンも披露された。
武士、商人の矜持を核心とする噺の趣旨からすると、救いはなくとも前者が本来のようだ。
久しぶりに、本格的な落語をたっぷりと味わうことができた。
機会があれば、今度は寄席に行ってみたいものだ。