なじみの薄い曲なので、今回は、スコアを鞄の中に入れておき、それを見ながら聴いた。
4番から6番の3曲に比べて、知名度も人気も格段に劣ると思われる、これら3曲が、充実した立派なシンフォニーであることを、再確認できた。
ところで、その過程で、一つ発見。
全曲の終わり方についてだ。
1番から6番の6曲の内、静かに終わるのは6番だけ。最後に残るのは、チェロとコントラバスだ。
残りの5曲は、トゥッティの強奏で終わる。
さらに言うと、短く音を切るのが、1番、5番。
発見というのは、この2番、3番、4番の音の延ばしが、すべて単音であって和音でないことだ。
これは、今回スコアを見ながら聴いていて、初めて知った。
2番は、cのユニゾン。
3番は、dのユニゾン。
そして、4番は、fのユニゾン。
チャイコフスキーの好みということなのだろう。