●札幌交響楽団東京公演2018
日 時 2018年2月6日(火) 18:30開場 19:00開演
会 場 サントリーホール
指 揮 マックス・ポンマー
管弦楽 札幌交響楽団
曲 目 ベートーヴェン 交響曲第6番ヘ長調「田園」
ベートーヴェン 交響曲第5番ハ短調「運命」
[アンコール] J.S.バッハ アリア
会 場 サントリーホール
指 揮 マックス・ポンマー
管弦楽 札幌交響楽団
曲 目 ベートーヴェン 交響曲第6番ヘ長調「田園」
ベートーヴェン 交響曲第5番ハ短調「運命」
[アンコール] J.S.バッハ アリア
札幌交響楽団の東京公演は、KAJIMOTOがマネジメントしているが、同社には、大学オケホルンの先輩のS氏が勤務していて、毎年メールでご案内をいただくので、尾高忠明氏のシベリウス・チクルスの途中から足を運ぶようになった。
加えて、同じく大学オケホルンの先輩であるN氏が、このオーケストラの専務理事を務めている。
N氏が上京されるので、終演後は、N氏を囲んでの大学オケOBOGの飲み会も予定している旨、S氏から併せて案内があったので、演奏会、飲み会、両方エントリーしていた。
サントリーホールに到着して、S氏からチケットを受け取る。
周辺には、大学オケの先輩後輩の皆さんが何人も。
三々五々席に移動した。私の席は、1階13列23番だが、この列、あるいは前後の列は、大学オケの往年の仲間がかたまって座った。
そして、右は、1年先輩、打楽器のHさんだった。Hさんとお会いするのは、おそらく卒業以来初めてだと思う。彼女は、我々後輩の男子にとっては、マドンナというよりもアイドル的存在だった。40年を経てHさんとお会いすることは、事前の参加者リストでわかっていた。当方は変わり果てていて恥ずかしかったが、Hさんは往年と変わらずチャーミングだった。
さて、演奏。
「田園」。
2楽章がとてもいいテンポだった。4楽章の「嵐」は、引き締まった迫力充分の演奏。
5楽章が終わった時、長い静かな間があって、拍手が沸いたのは、とてもよかった。なかなか経験できないことだ。
「運命」。
2楽章のテンポはとても速かった。
ポンマーという指揮者は、レコード、実演含めて初めて聴く。
指揮をしている後ろ姿が、私には、ひふみんこと加藤一二三氏に見えて仕方がなかった。
この指揮者は、両曲とも、時折、楽譜にない音量やテンポの変化を交える。外連、と言っては語弊があるが、基本的にオーソドックスですっきりした演奏の合間に、おやっ? と思う場面がはさまる。
「運命」では、全曲を通じて、長く延ばす音で、弓を∩(∨)∩と返す場面が一度もなく、すべて∩ワンボウだったように思われた。これは、指揮者の指示だろうか。
座った席が、1階の前の方だったせいか、両曲とも、弦セクションが目立って聞こえた。
中でも、ヴィオラの音がとても魅力的に聞こえた。
これも両曲を通じて感じたことだが、とにかく熱く演奏するオケだ。「運命」の4楽章、冒頭あるいは再現部でのヴィオラなど、あの16分音符の刻みを、全員が楽器を高々と掲げるようにして、夢中で弾いていた。
このオーケストラを、一度、ホームグラウンドである、Kitaraで聴いてみたいものだと思う。プログラム冊子に定期演奏会の予定が載っていたが、毎月、金曜日、土曜日の2日、定期演奏会が行われる。土曜日の公演なら、旅行を兼ねて聴きに行けそうだ。
この東京公演、毎回、ホールを出ると、ホクレンのお土産を配っている。
さて、ホールを出て、飲み会の店へ。前にもこのような時に行った、ウルフギャング・パック ピッツァバーである。
先輩、後輩、併せて16人が出席。
赤ワインのグラスを傾けつつ、N氏、S氏を囲んで歓談した。
音楽に、往年の大学オケ仲間との歓談にと、楽しい夜であった。