3日(金)、「日本三大テノールの世界」という演奏会に行ってきた。
会場はサントリーホール。
当日は、A社(西新宿)勤務だった。A社からサントリーホールに行く場合、これまでは丸ノ内線で新宿から赤坂見附まで乗り、銀座線に乗り換えて溜池山王、というルートを使っていたが、Google Mapの検索で、別ルートを発見。今回はそれを試してみた。
新宿から丸ノ内線に乗るのは一緒だが、四ッ谷で南北線に乗り換えて六本木一丁目まで行くルートである。
六本木一丁目駅から地上に上がる出口への通路。
地上に上がるとアークヒルズまでは近い。
トータルでの移動時間そのものは、どちらが長いかわからないが、溜池山王駅だと改札から13番出口までかなり歩くので、その点はこちらの方が便利だ。
プログラム冊子から。
今回の演奏会は、「六本木男声合唱団ZIG-ZAG」を聴いてみたいという妻の希望で、チケットを買い求めた。
我々の席は2回RB列13番・14番。
東京フィルは、ヴィオラ外配置の12型。譜面台はプルトに1台。弦楽器は全員マスク着用だった。
合唱団は50人~60人くらいか。ステージ上方のオルガンのところ、Pブロックに、1人置き、前後の列は左右にずれて座る市松模様の形に座った。
マスクを着用していて、歌唱時にだけ外した。
最初にMCとして、三枝成彰氏がマイクを持って登場。
コロナ禍でチケットが売れなかった、という話、木下グループを始めとするスポンサーの紹介。
合唱団の中に白シャツの人が何人かいるのは、新入団で制服を誂えるのが間に合わなかったとの話もあった。
演奏は一気に進めます、個々の曲の解説はしないので、プログラムを読んで下さい、としめくくって、自身も客席に移動した。
客電は完全に落ちず、プログラムが読める明るさにとどめられた。
ジョン・健・ヌッツォ、樋口達哉、笛田博昭の3氏が順番に出てきて歌い、曲によって合唱が入る。
合唱も男声だけなので、つまりこの演奏会は女声なし。
聴いていて、プッチーニはやっぱりいいなあ、と思う。プッチーニの音楽が、ピットでなくこうしてステージ上で鳴るのを聴くのは貴重だ。
「トロヴァトーレ」を聴くと、輝かしさ、スペクタクルな感興は、やはりヴェルディの魅力だと感じる。
ヴェルディ派、プッチーニ派。
ヴェルディが犬、プッチーニが猫。ヴェルディが男、プッチーニが女。
そんな感じがする。
私は、以前はヴェルディ派だったが、自分で演奏した数少ない経験も加味して、今はプッチーニ派に変わってきた。
どの曲を聴いても、やはりテノールというのは訴えかけてくる力があると感じる。かつて、浦安市民演奏会でオペラガラをやった時、確か「誰も寝てはならぬ」を演奏した後だったと思うが、MCを務めた指揮の矢澤定明先生が、客席に向かって、「テノールはやっぱりすごいですね。全部持ってっちゃいますね」と言った意味のことを話されていたのを思い出した。
合唱は少人数だったが、声がよく出ていると妻がほめていた。
※六本木男声合唱団ZIG-ZAG公式サイト
https://rokudan-zz.com/