naokichiオムニバス

68歳、ヴィオラ弾き。ビール大好き。毎日元気。

演奏会場で本を読む人

演奏会場で、開演前に本を読んでいる人って時たまいますよね。

 

昨15日(土)も、東京藝術大学奏楽堂に「電気代を稼ぐコンサート」というのを聴きに行ったのだが、開演前、私の左隣に座っていた女性が、文庫本を開いて読んでいた。

 

昨年、市川でさだ(まさし)さんのコンサートに行った時は、少し前の方に座っている男性客が、少年ジャンプ、競馬新聞をひろげていたのを思い出す。

 

私の場合は、そういう感覚になれない。演奏会場に入り、客席に座った時点で、外の俗世界から離れたい。

音楽だけに浸る空間に身を置いたのだから、音楽のことだけを考えたい。

クラシックの場合ならプログラム冊子の曲目解説を読み、これから聴く音楽に思いを馳せたい。

そういう時に、文庫本でも日経新聞でも何でも、関係ないものを読む気持ちになれない。

 

隣の女性客が読んでいたのは小説のようだったが、開演ぎりぎりまでそっちの世界に浸って、今から聴くコンサートのことを考えずにいられる、ということだろうか。で、始まれば切り替えられる、と。

実際そのようで、コンサートを楽しんでおられた様子だったが、とにかく私にはできないのである。