日 時 : 2023年8月6日(日) 13:30~16:30
場 所 : 美浜公民館音楽室
指 導 : 本番指揮者N先生
内 容 : 弦分奏
曲 目 : ウェーバー、ベートーヴェン(1・3・4楽章)
弦人数 : 8・4・6・7・3 → 8・5・6・7・3
6日のオケ練は弦分奏。本番指揮者の指導による弦分奏というのは、ありそうでそうめったにない。貴重な機会となった。
まず、ウェーバーの「オイリアンテ」序曲。練習参加が少ない私は、この曲の合奏を経験していない。今回の弦分奏が初めて弾く機会となった。
家でさらった感触では、昨年弾いたメンデルスゾーンの「ルイ・ブラス」などに比べると、ずっと弾きやすい楽譜と感じていたが、N先生のテンポは想定より速く、これは相当練習しないと追いつけない、と痛感した。
N先生からは、今回の分奏でいくつも重要なことを教えていただいた。
休符も音楽として作っていくこと。
今は、書いてある音符を弾き終わるとそこで終わってしまい、休んでいる間は無頓着で次の音符がくるとまた弾き始めているが、弾いていない間も音楽は続いている。
書いてある音符、というとらえ方でなく、その合間にある休符も含めて、何小節のフレーズなのかをとらえながら演奏すること。
この序曲は4拍子だが、メトロノーム表示は2分音符=92となっている。作曲者は4拍で発想していない、との指摘もあった。
クレシェンドは、そう書いてあるからただ強くしていくのでなく、クレシェンドの果てにどこまで行くのかを考えること。
個々の音符に書かれたアクセント記号にこだわり過ぎると重くなる。
皆さんは、書いてあることをやらなければ、という感じがあるが、そうでなく音楽全体の流れを意識して演奏するようにとのことだった。
音符1つ1つをきちんと弾きたがるのは日本語の感覚だが、これらの音楽を生んだヨーロッパの言語は、母音子音が言葉のフレーズの中でもっと曖昧なところがある、と言われていた。
これらはこれまでの合奏でも言われたことだ。
ウェーバーに限ったことでもない、とも繰り返しおっしゃっていた。
練習記号Kの前までで打ち切り、休憩。
休憩後は、ニールセンとベートーヴェンのどちらを練習するか、との話になり、弦分奏なので古典で基礎を作りたいとのことでベートーヴェンの7番を練習した。
まず1楽章。
この楽章では、チェロとコントラバスが音楽を作っていくのが大事、との話が何度も繰り返された。チェロバスが積極的であるほど、上は弾きやすい、と。
今はチェロバスが上に合わせに行っているが、そうでなくチェロバスが先に運んでいくように各所で指示された。
また、これも合奏の時に言われたことだが、ベートーヴェンの場合、基本、ff、f、p、ppしかないので、ffとppは特別なものと意識して演奏するように、とのお話もあった。
ffは、こちらから客席に届ける。一方、ppは客席側から聴きにきてもらうように作ること。
再度休憩し、残った時間で、3楽章と4楽章の主要なリズムの作り方を練習した。
今回の指導は、個々の曲についてではなく、オーケストラで演奏する場合に共通する内容だったと思う。
時間が足りずにできなかった部分も、応用でやって下さい、とのことだった。
「それにしても、今回の3局は弦にとっては大変な曲ばかりですよね」と、N先生。「いいことです。チャレンジしていきましょう」。
大変ためになる分奏だった。
※練習往復に聴いた音楽
オフ・コース ワインの匂い
オフ・コース SONG IS LOVE
ヴィヴァルディ 夏 冬
石田泰尚=石田組
水野良樹 ありがとう
ディープ・パープル 紫の炎
石田組