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村上正治記念ちばマスターズオーケストラ第33回ふれあいコンサート本番終了

11月27日(月)、村上正治記念ちばマスターズオーケストラの第33回ふれあいコンサートに参加、本番が終了した。

前日の26日(日)は、浦安シティオーケストラの定期演奏会本番だったので、2日連続の本番となった。過去、2週連続での本番はあったと記憶するが、2日連続は初めてだと思う。

 

演奏会の会場は千葉県立特別支援学校市川大野高等学園。本八幡駅北口からバスに乗った。オケのメンバーと思われる方々が何人か乗っていたので、バス停を下りてからはついていく形で歩いて行った。

 

ちばマスターズオーケストラは、年1回の定期演奏会の他、毎年、千葉県内の特別支援学校を訪問しての演奏会を行っているそうで、市川大野のこの学校にも以前来ているとのこと。

 

集合の9:30に間に合う形で演奏する体育館に到着。生徒さんたちが客席となる椅子を並べている。我々オケもセッティング。

 

10時、チューニング。リハーサルがスタートした。

ヴィオラは私を含めて6人。3プルトの裏に座った(2プルト裏のUさんは、前日の浦安の本番を聴きに来て下さった)。

指揮の小久保先生から、広い空間なので、楽譜に書かれているpやディミヌエンドなどは気にせず、「大きくも小さくもなく、自分が感じるいい音量」で弾くように指示があった。

司会と歌の松本やすこさんの進行に沿って、演奏予定の全曲を練習した。返し練習は最低限のポイントに絞って行われた。

 

正午頃、リハーサル終了。

別棟の図書室に移動して、お弁当をいただいた。元浦安オケヴィオラで、このマスターズオーケストラで再会したSさんと一緒に、昔話をしながら食べた。

 

図書室では音が出しにくい感じなので、体育館に戻ってしばらくさらった。何しろ、このオケでは、まだ10月と11月に1回ずつ練習に出ただけなので。

体育館はちょっと足元が寒い。それと寒さのせいか指が乾燥していて、持っている弓がすべる。

 

オケ集合の13:15に全員が着席。

生徒さんたちが順次入って来た。300人ほどと聞いた。

 

●村上正治記念ちばマスターズオーケストラ第33回ふれあいコンサート

日 時 2023年11月27日(月) 13:40開演

会 場 千葉県立特別支援学校市川大野高等学園体育館

指 揮 小久保大輔

司会と歌 松本やすこ

管弦楽 村上正治記念ちばマスターズオーケストラ

曲 目 久石譲 「となりのトトロ」から“さんぽ”

    J.シュトラウスⅠ ラデツキー行進曲 ※指揮者体験コーナー

    ディットリッヒ 手児奈・マーチ

    八木澤教司 手児奈~万葉の美しき娘

    滝口亮介編曲 冬の旋律

    ロジャース 「サウンド・オブ・ミュージック」メドレー

    ボブ・ローデン編曲 ディズニーマジック

    滝口亮介編曲 誕生日の花束

    東風平高根 千葉県立特別支援学校市川大野高等学園校歌「未来へ」

    [アンコール] J.シュトラウスⅠ ラデツキー行進曲

 

プログラム冊子から。

 

演奏会は松本さんの司会で進行。客席をひきつけ乗せるすばらしいMCだった。生徒さんたちの反応もとてもよかった。

 

最初は「さんぽ」。オーケストラの楽器紹介の形になっていて、木管金管、弦、打楽器の順にメロディを演奏していく。

演奏するセクションが立つといいなと思った。オケは客席と同じ平面上なので、観づらかったかもしれない。

 

続いて、指揮者体験コーナー。「ラデツキー行進曲」のトリオの前までを、1年生、2年生、3年生から1人ずつ出てきて指揮した。

事前練習の時に、小久保先生が、得てして指揮者体験というのは、「運命」や「ハンガリー舞曲」などを振らせて、うまく合わないところで笑いをとったりしがちだが、私はそういうのは嫌いです、とおっしゃった。一生に一度かもしれない指揮経験を笑いの種にしてはならず、オケとしてはその生徒がどう振ろうと、そこから彼・彼女がやりたい音楽をくみとって演奏すべきだ、とのお話(その意味で「ラデツキー」は良い選曲だ、とも)で、とても納得するものを感じた。

本番での3人の指揮はとても上手で、演奏していて楽しかった。

 

次に、市川ということでか、「真間の手児奈」をタイトルに冠した曲を2曲。

「手児奈・マーチ」は、Rudolf Dittrichという人が作曲したトリオ付き3部形式のマーチ。ディットリッヒは、明治政府の招聘で東京音楽学校(現東京藝術大学)の教授を務めた人で、日本の旋律をヨーロッパに持ち帰ったのだそうだ(プッチーニの「蝶々夫人」にも引用)。俳優の故根上淳は孫にあたるとのこと。

このマーチは5つの日本の旋律が使われている。ちばマスターズオーケストラ創立10周年(2015年)の時に初演された。オケ関係者が発掘したピアノ譜をもとに早川正昭氏が編曲したオーケストラ譜は、初演時に市川市に贈呈されているとのこと。

「「手児奈」~万葉の美しき娘」は、現代の作曲家、八木澤教司氏の作品。楽譜の冒頭に「村上正治先生追悼20年」「村上正治記念ちばマスターズオーケストラ&星乗昭先生委嘱作品」とある(星乗昭氏は現在の団長でありヴィオラのトップでもある)。

真間の手児奈伝説を、大河ドラマのテーマ曲のように壮大に描いた曲で、演奏は難しいが聴きごたえのある音楽だった。

(ちなみに、個人的には、大学オケで、服部正氏作曲のオペラ「真間の手児奈」を演奏したことがある)

 

次は、滝口亮介編曲の「冬の旋律」。「雪の降る町を」「雪」「かあさんのうた」「スキー」「ふるさと」のメドレーで、前奏、曲間にヴィヴァルディの「冬」が使われている。

 

続いて「サウンド・オブ・ミュージック」のメドレー。この楽譜は、確か大学オケでも浦安オケでも弾いていて、見覚えがある。

松本さんの歌が入ったが、歌付きで演奏するのは初めてだ。

 

次に「ディズニーマジック」。「ZIP-A-DEE-DO-DAH」「CANDLE ON THE WATER」「CHIM CHIM CHER-EE」「A DREAM IS A WISH」「IT’S A SMALL WORLD」のメドレーだった。生徒さんたちにはこれが一番受けたかもしれない。

 

「誕生日の花束」は、11月が誕生日の生徒さんたちへのプレゼントとして演奏。

「ハッピー・バースデー」をワルツやスウィング、ビギン、マーチに変奏しながら進行する曲だ。

 

最後に、校歌を生徒さんたちに歌ってもらった。

 

用意した曲はこれで終わりだったが、会場からはアンコールの声がかかり、急遽「ラデツキー行進曲」を、今度はフル演奏した。

 

生徒代表のお礼の挨拶をいただき、演奏会は終了。

演奏側の一個人としても、とても楽しい時間を過ごすことができた。

 

帰りはSさんの車で鎌ケ谷駅まで送ってもらって、東武線で船橋まで乗って、千葉へ帰った。

 

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    服部正氏の訃報
       https://naokichivla.hatenablog.com/entry/56176034

 

※本番往復に聴いた音楽

    ビートルズ 赤盤 2023エディション

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