2月29日(木)、紀尾井ホールで行われた、石田組の演奏会を聴きに行った。ゲストヴォーカルは鈴木愛理。
「クラシックTV」で清塚信也さんと共にMCを務めている鈴木愛理。日頃観ていて、ほどよい「クラシック音楽の素人感」、また頭の良さを感じさせる気が利いた発言に好感を持っていた。
アイドル時代もソロシンガーとしての彼女も知らないのだが、石田組とのコラボを知って、この機会に聴いてみたいと思った。
ただ、そう大きくない紀尾井ホール。昼夜2回公演ながら、アクセスした時には「注釈付き」の席しか残っていなかった。それでも行ってみたいと思い、買い求めた。チケットには、「ステージの一部が見えづらい、もしくは見えないお席となります」とある。
石田組の演奏会に行くのは、昨年12月以来2回目である。
麹町の駅から紀尾井ホールに到着すると、既に長い行列が外にできており、その最後尾に並んだ。13:30の開場が前倒しとなり、入場。
私の席は、2階BL2列11番。
行ってみるとこういう席でした。
つまり、これはステージ上の空間。一番右の譜面台(楽譜が見えてるやつ)が石田組長で、肩から上、後頭部が見える形。左手の動きやボウイングは見えた。下手側の奏者は一部見えない。
写真奥のスピーカーは下手側にもあったようだが、その正面に座っていないので、MCはよく聞こえなかった。
-石田組から鈴木愛理への挑戦状-
日 時 2024年2月29日(木) 13:30開場 14:00開演
会 場 紀尾井ホール
出 演 弦楽アンサンブル石田組 ※ゲストヴォーカル 鈴木愛理
曲 目 チャイコフスキー 弦楽セレナーデハ長調 第1楽章
ピアソラ=近藤和明 リベルタンゴ
久保田早紀=松岡あさひ 異邦人 ※
椎名林檎=山下康介 おとなの掟 ※
吉澤嘉代子=萩森英明 笑顔 ※
西尾芳彦、絢香=萩森英明 三日月 ※
A.Menken=松岡あさひ Beauty and the Beast ※
モリコーネ=近藤和明 ニューシネマパラダイス
ディープ・パープル=近藤和明 紫の炎
水野良樹=山下康介 DADDY!DADDY!DO! ※
橋口洋平=山下康介 光 ※
大森靖子=萩森英明 夢幻クライマックス ※
大石昌良=山下康介 最強の推し! ※
[アンコール] フレディ・マーキュリー=松岡あさひ I was born to love you
中島みゆき=萩森英明 糸 ※
プログラム冊子。
入場時にもらったセットリスト。
14時を少しまわったところで、「間もなく開演です」の場内アナウンスが入ったが、これが鈴木愛理本人。振り物はOKだが、まわりのお客さまの迷惑にならないように楽しんで下さい、とも。見ると、夜間に駐車場や工事現場の交通整理に使うような大きさのピンク色のペンライト様のものを持った人が、どうだろう、場内に30人くらいはいただろうか。つまり、これは鈴木愛理ファン。
1曲目はチャイコフスキーの弦楽セレナーデの第1楽章。
続いて「リベルタンゴ」。
ここまでは石田組のみの演奏。
マイクを持った石田組長のMCで鈴木愛理が呼び込まれた。黒っぽいロングドレス。
2人で何やら語っていて、客席からは笑いも起きるのだが、スピーカー真横の位置だと、声がぼやけてよく聞こえない。
ここからヴォーカル付きで5曲。鈴木愛理は曲間にMCを入れたい感じがあったが、石田組長がどんどん次に進めていったように見えた。
久保田早紀の「異邦人」。
次の「おとなの掟」は、ドラマ「カルテット」の主題歌。
次の「笑顔」は、鈴木愛理のオリジナル曲。
「三日月」は、ご存知絢香の代表曲。
第1部最後は「美女と野獣」。
鈴木愛理の「後半もお楽しみに」のMCで一同はけて、第1部終了。
15分間の休憩。
第2部は、再び石田組だけの演奏。
美しい「ニューシネマパラダイス」から、一転して「紫の炎」。
この演奏会の直前に、東京と大阪で、石田組とSUGIZOのジョイントが行われているが、そこでは「紫の炎」は演奏されなかったようだ。
ここで鈴木愛理入場。
石田組長がメンバー紹介。
さらに、客席から清塚さん(花を贈っただけでなく聴きに来ていた)をステージに上がらせて、スピーチを求めた。
そこから4曲は、鈴木愛理のヴォーカルで。
「DADDY!DADDY!DO!」は、鈴木雅之のシングル曲(「feat.鈴木愛理」のクレジット)。この曲のみスタンドマイクで歌った。
次の「光」は、鈴木愛理のオリジナル曲。
ここで鈴木愛理のMCが入り、「アイドル時代の楽曲を歌います」ということで、℃-uteの「夢幻クライマックス」。この曲は、パガニーニのカプリースや、メンデルスゾーンのコンチェルトの3楽章を交えながら進行するアレンジだった。
第2部最後は、鈴木愛理最新シングルの「最強の推し!」。ヴォーカルと弦のアンサンブルが難しそうな曲だった。
全員一旦ステージからはけて、石田組のTシャツに着替えて再登場。
クイーンの「I was born to love you」。
続いて鈴木愛理が入場。彼女も石田組のTシャツ。
中島みゆきの「糸」が歌われてお開きとなった。
16時過ぎ終演。
石田組の演奏は、本当に鮮やか。今年もツアーがあれば、また聴きに行きたいと思う。
(11月に日本武道館で10周年記念公演をやるらしいので、行くかもしれないが、普通のコンサートホールでも聴きたい)
鈴木愛理のヴォーカルは、もっと完璧なものを予想していたのだが、そうでもなかった印象。ただこれも、当方の席のせいかもしれない。とにかく、初めて彼女の歌を聴けてとてもよかった。
※後日ネット上で見つけたリポート記事
※リハーサル時のインタビューも見つけた