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兵庫県知事に関する千葉県知事のコメント

このところニュースや情報番組を賑わせている兵庫県の斎藤元彦知事の件。

 

実態や真相はどうなんだろう、と思いながら見ているが、個人的な意見はここには書かない。

 

3日ほど前、Facebook上で、千葉県の熊谷俊人知事がこの問題についてコメントしているのを目にした。

同じ県知事の立場で、SNS上とは言え発信されたことには驚いたが、この節度あるコメントには納得できるものがあったので、備忘のために引用しておく。

 

 

おはようございます。兵庫県の斎藤知事について。ここ最近は県民の方に会うたび「斎藤知事はどうなってるの」「斎藤知事のようにはならないで」等々、話題に上りますし、他の知事と話しても同様とのこと。
私は小学校の途中から高校時代までを兵庫県で過ごした関係もあり、この問題は注視し、斎藤知事には早い段階から直接、私の意見を伝えてきました。
事態は悪化の一途をたどり、県議会の全会派が辞職を求める方針を決めた中で斎藤知事が辞職しない意向を改めて表明したと聞きます。
県議会の理解なくして予算案も議案も成立しない、県民のために働くという知事の職責を果たせない状況である以上、県民のために何が最善か判断して欲しいと思います。
他県の知事の進退に言及するのは憚られるため、斎藤知事には直接申し上げる一方で、公開の場ではこれまで言及しないようにしてきましたが、思春期を過ごした兵庫県のこの状況は見るに堪えません。
県議会と意見の相違があるのであれば、きちんとこの問題単体での記者会見を開き、その相違の部分をもっと自分の言葉で詳しく説明する必要があります。そして県民の信を問う、出直し選挙をすることを考えてほしい。
受け身で臨むなら県議会の辞職要望も受け入れるべきですし、突破するのであればもっと能動的に事態の改善に動くべきです。
県議会による不信任決議では知事が県議会を解散することが可能です。県政の重要案件について知事と県議会の意見が分かれ、県民の意見も割れていれば、その選択も否定されるべきではありません。
しかし、現在の県民感情と、斎藤知事が自分の言葉で詳細に語らない状況を考えれば、多額の税金(10億円以上)と労力(選挙には膨大な県・市町村職員、地域等の労務が発生)を投入して知事選ではなく県議会議員の選挙を行う意義があるのか、疑問です。それを考えれば兵庫県議会が不信任決議ではなく、辞職の申し入れをすることは理解できるものです。
マスメディアの報道もちょっと極端ですし、色々と言いたいことはあるのでしょうが、県民のために何が最善か、常にその視点で判断して欲しいと強く願います。
まだ若く将来がある斎藤知事にとっても、事態の解決に向けて能動的に動くことが最善です。
深夜早朝や休日の指示は極力避ける、エレベーターがダメなら歩いて階段で、知事という職位として頂いたものは職員と分ける等々は基本だと思います。
私も人格者ではありませんので、日々試行錯誤と反省を重ねますし、今回の件も他山の石としますが、SNS等を見ると「総務省出身だから」とか、斎藤知事の属性で他の人もそうなのではないかとする言説があります。さすがに今回の件は斎藤知事個人の資質に関するものが大きいと言わざるを得ません。