naokichiオムニバス

68歳、ヴィオラ弾き。ビール大好き。毎日元気。

ご近所アンサンブル練習

午前は、浦安オケ演奏会の集客営業。

今日は、午後からは、月1回のご近所のアンサンブル練習。

昨年夏から始まった、同じマンションの住人を中心とする弦楽四重奏の集まりだが、まだ正式な団体名がない。
ともかく、15時から4時間、いつも使っているマンションの管理センターの集会室を借りて練習した。

ファーストヴァイオリンのHさんが遅れてこられるので、メンバーは足りないが、残りの3人で、モーツァルトの初期のカルテットを合わせながら待つことにする。
K80というト長調の作品。
弾き終わったところで、そのHさんが来られたので、4人でK157のハ長調のカルテット。
この2曲は、いくらモーツァルトといっても、まあ習作的というか、こんなものか、という作品ではある。

続いて、ファーストのHさんが、持ってこられた同じモーツァルトの弦楽五重奏曲集の楽譜を配り、これをやることになった。
もちろんヴィオラが1人足りないのだが、セカンドヴィオラは省略の形として弾く。

まず、管楽合奏のセレナーデを編曲したハ短調
この曲になると、俄然音楽の密度が濃くなったのがわかる。
ハ短調だからという訳ではないが、ベートーヴェン的なパッショネートな音楽は、弾いていてついつい力が入る。
最初の2曲にない、音楽の力だ。

更に、有名曲であるハ長調K515の3番。
更に、時間がなくて全部はできなかったが、ト短調K516の1楽章だけ。
この2曲は、弾いて一同痛感したのだが、やはりすごい音楽だ。
モーツァルトの弦楽五重奏曲は、その編成から、実演に接する機会はそう多くないし、レコードもカルテットほどには出ていないが、モーツァルトの真髄の一つがここにあると思う。

弦楽五重奏は、弦楽四重奏とはまったく書き方が違う。
私は今日はファーストヴィオラを弾いたが、五重奏の場合、ファーストヴィオラというのは、第2のファーストヴァイオリンみたいな役割で、メロディを弾く場面が多い。
K515の3楽章、ゆっくりした楽章などは、ファーストヴァイオリンと交互に、ほとんどメロディを弾きっぱなしである(本来はセカンドヴィオラがいて、セカンドヴァイオリンと一緒に和声を作るのだろうが、今日はヴィオラ1本なので、結構心もとない感じの響きになった)。
ヴィオラの場合、ふだんそんなことはめったにない訳で、召使いのシンデレラが、突然着飾ってパーティーに出る機会を得たようなものだ。
それはそれで面白かった。

個人的には、以前から、ヴィオラ弾きとして一番やりがいのある作曲家は、ブラームスモーツァルトだと思っている。
そんな私が、今日、そのモーツァルトの弦楽五重奏のファーストヴィオラを弾いていて、初めて気がついたことがある。

ブラームスの場合、ヴィオラの一番いい響きを出す音符をいつも書いてくれている。
それは、G線がよく鳴る響きである。
今日初めて気がついたのは、モーツァルトの場合、少なくとも、弦楽五重奏のファーストヴィオラの場合は、D線がとてもよく鳴る音を書いてくれているということだ。これは、これまでヴィオラを弾いてきて、初めて感じたことだった。

今日は、妻が都合で不参加だったため、シューマンピアノ五重奏曲や、モーツァルトのピアノ四重奏曲には手をつけることなく、もっぱらカルテットでモーツァルトの曲ばかり譜読みすることで終わった。

終了後、近くのYという店で、昨年末の忘年会以来の飲み会。チェロのIさんは都合で不参加。ファーストヴァイオリンのHさん、セカンドヴァイオリンのHさんと3人での飲み会となったが、音楽の話にとどまらず、コンピュータの話なども含めて楽しく盛り上がった。

明日はオケ練。午前はパートの自主練、午後が合奏の予定である。