３月場所２日目

昨日書き落としたが、把瑠都が今場所休場。あれだけのケガだから、間に合わなかったのは仕方がないが、やはり把瑠都がいないとさみしい。しっかり治して、十両から出直して早く戻ってきてほしいものだ。

大阪場所なのだが、昨日今日とおなじみの山田さんの姿が向正面に見える。どうやって東京場所と同じポジションの席がとれるのだろうか。

栃煌山は、がむしゃらに前に出たのは若手らしくていいが、左おっつけはよかったものの、右下手がとれないままの寄りでは、やはり攻めきれない。霜鳥のすくい投げに転がされた。

鶴竜が２連勝。時津海に力強い相撲だった。筋力の強さを感じさせた。

出島が昨日に続いていい出足。安美錦がかわそうとしたが、落ちずにもたれこんだ。

豊真将と稀勢の里の好取組は、期待通りの熱戦。
厳しい攻めを見せる稀勢の里、守りが崩れない豊真将。最後は豊真将が、一瞬の隙を突いていい形を作った。辛抱勝ち。

豊ノ島がいい動きで玉春日を下した。初の上位挑戦だが、自分の相撲がとれている。

普天王と琴光喜は、けんか四つの対戦。なかなか見ごたえのある攻防となった。基本的には琴光喜が終始先に動いていたのがよく、勝ちをもぎとった。
両者力を出し尽くした一番。

琴奨菊は、腰の状態がよくないようだ。豪風にいいように攻められて、まったくいいところなし。せっかくの新関脇の場所、この先が心配だ。

千代大海は朝赤龍に完勝。細かいいい突きが出た。朝赤龍は何もできず。

栃東は、過去必ずしも分がいいとは言えない旭天鵬に、昨日に続いて会心の相撲。
立ち合い低く出て、おっつけでの攻め。先場所も、同様の形にはなれていたが、そこから攻めるだけの力が出せなかった。昨日今日の相撲は、それとは全然違う。
先場所無理して出場し続けたことが無駄ではなかったようだ。

魁皇に土。春日王の小手投げに簡単に崩れた。もろかった。

琴欧洲は、今日は万全。安馬が立ち合い突き起こしにいったが、長身の利をいかして上から左上手をがっちりとった。すぐ上手投げ。右四つからの投げはさすがに強い。

白鵬は、今日は立ち合いから突っ張り。時天空も突きはあるので、激しい突っ張り合いになった。時天空は白鵬の顔のあたりを突いて、むしろ優勢だったが、白鵬も攻防の中で素早く右四つ左上手充分な形に組み止め、勝負あった。

朝青龍がまさかの連敗。最後の塩にわかれて、土俵中央に向き直った時、画面には映らなかったが、雅山の動作が遅かったのだろう、非常にいらだった表情を見せた。最後の蹲踞も、心中平穏でないような顔をしていた。
立ち上がってからも、踏み込みがなく、動きがよくない。ふだんであれば、立ち合いからどのような攻防になろうと、動き負けず、自分の形を素早く作ってしまう横綱なのだが、今日の相撲については、雅山の突きに応戦しているのを見ると、何か手先だけで対応している感じがあった。スピードもなく、終始相手の相撲に対応して後手で動いているような感じ。自分の形を作る場面がないまま、雅山が身体をぶつけるようにしての押しに、落ちるタイミングは両者微妙だったものの、やはり土俵から先に体が飛んだ。
それにしても、昨日今日、朝青龍は自分の相撲がとれていない。場所前の八百長騒動から、精神的に何かあるのかもしれないが、ともかく相撲そのものがまったく本来のものでない。
初日からの連敗はいつ以来になるのだろうか。場所前の稽古は、先場所あたりより積極的だったと聞いていただけに、意外な状況。明日以降も非常に心配だ。