naokichiオムニバス

68歳、ヴィオラ弾き。ビール大好き。毎日元気。

オケ練日誌~S先生の弦分奏

日 時 : 07年7月8日(日) 13:30~17:00
場 所 : 浦安市文化会館第1練習室
指 導 : 副指揮者S先生
内 容 : 弦分奏
曲 目 : 運命の力(序曲、アリア、フィナーレ)、
      カヴァレリア(前奏曲、オレンジの花、馬の蹄)
弦人数 : 6・5・2・7・2

今日の練習は、弦全体での分奏。

指導は、本番指揮のY先生のアシスタントをされているS先生。
S先生には、2月の合宿の時も、分奏をつけていただいたことがある。

まず、「運命の力」の序曲から。
これにはかなり時間をかけた。13:30から始めて、最後に一度通して終わった時には15時をまわっていた。

弦分奏といっても、先週の弦トレーナーY先生の分奏とは全然内容が違う。

Y先生は、プロオケ(N響)のヴァイオリン奏者なので、ボウイングやフィンガリングなど、演奏の技術面の指導が中心になる。
今日のS先生の場合は、オケのトレーナーとしての分奏。
音楽の構造を説明しながら、曲の形を作っていく練習である。

ということで、Y先生の分奏だと、技術的に難しいファーストへの指導を、他のパートが待つ時間が多くなるのだが、今日のS先生だと、各パートが平等なポジションに置かれるので、ファーストも結構待つ場面があった。
練習の目的が違うので、それぞれに意味があると思う。

今日のS先生のお話で、個人的に印象に残ったことが二つ。

まず、「運命の力」序曲で。
ヴィオラが刻んでいて、ヴァイオリンやチェロがメロディを弾く。よくあるパターンである。
ヴィオラは先生の指揮に合わせて、できるだけコンスタントなテンポで刻むように心がける。
メロディの方が走りがちになる。これもよくあることだ。
そこでのテンポの食い違いを指摘される中で、「メロディが走ったら、ヴィオラの刻みは、後ろにひっぱろうとするのでなく、ついていってあげて下さい」と言われた。
なるほど、と思った。
刻む私は、なるべくコンスタントにと思っていたが、それにこだわって、聞こえる音がバラバラでは確かに意味がない。頑固にヴィオラが後ろにひっぱろうひっぱろうとするのも考えものなのだ。
刻みのテンポが揺れることで、オケ全体が崩れることもあるだろう。時と場合によると思うが、全体の流れに逆らわずに動いていくことも必要なのだと思った。

もう一つは、「オペラ」をやるに際しての話。
オペラの場合、歌い手がどういうふうに歌うかがわからない部分が大きい。
本番その時に、思ってもいなかった歌い方をすることもある。
指揮者、オケはそれでもそれにつけていかなければならない。
だから、指揮者も、歌優先の振り方をすることがあったり、オケだけに配慮したキューが出せないことも、ままあるとのこと。
このことは、既に本番指揮のY先生からも聞いている。
オペラって大変なんだ。
オケも、指揮頼みだけではいられないってことだ。
何が起こるかわからないっていうのは、ドキドキもんだけど、別の見方をすれば、楽しみというか、やり甲斐もある。
何かあった時、指揮者を見て、コンミスや他のトップと目配せし合って、どう乗り切るか。
オケだけの曲、あるいはこれまでの市民演奏会で演奏してきた「第九」やモツレクとは違う、貴重な経験や勉強ができそうだ。

ところで、今日の練習前に、アトレのアイワで、眼鏡チェーンを買った。
まだ、オケ練の時には、眼鏡はかけたりはずしたりなので、置き場に困らなくて済むようにと思って。
しかし、弦楽器奏者の場合、眼鏡を首にかけて胸の前にたらしていると、楽器がぶつかったりしてちょっと邪魔なことがわかった。少なくとも今日買ったチェーンでは短すぎるのだ。腹のあたりまでぶらさがる格好だといいのだろうが。
もう少し試行錯誤だ。

文化会館からの帰りは、おさんぽバスの舞浜線。帰りに舞浜線に乗るのは初めてだ。
経路としては市民病院線より遠回りな感もあるが、舞浜線だと、新浦安駅北口に停車してくれる。これは助かる。

※練習往復の音楽
  小田和正 風のように
  小田和正 ダイジョウブ、哀しいくらい
  パレー エロール 「ザンパ」序曲
  バルビローリ ディーリアス 夏の歌
  マッケラス ディーリアス 楽園への道
  ブーレーズニューヨーク・フィル ラヴェル ラ・ヴァルス、古風なメヌエットマ・メール・ロワ
  サザンオールスターズ キラーストリート