若の里=
若麒麟
若麒麟が実力者相手に新入幕早々と勝ち越し。
これまでそう目立った相撲の印象がなかったが、今日などはいい突き、いい動きだった。
もうちょっと注意して見ていきたい人だ。
栃乃洋=
若ノ鵬
もう一人の新入幕、
若ノ鵬は依然ヌケヌケが続く。
こっちの記録に期待したいところだ。達成されれば、もう30年以上前、
十両時代の
隆の里以来か。
春日王=
高見盛
再出場は無謀かとも思った
高見盛だが、右四つで自分の相撲がとれた。
右の返しがよかった。
これで
十両陥落は免れる4勝目。
この他前半戦では、
北勝力と
豊響がそれぞれいい押しを見せた。
豊響が調子を上げてきたのが嬉しい。
時天空=
豪栄道
豪栄道がいい攻め。
時天空は、いい突きを見せながら、まともな攻めに徹することができなかった感じを受けた。
やはり日頃半端な相撲もとっていると、こういうことになるのだろう。
雅山=
豪風
星が上がらない同士だが、いい攻防だった。
豊馬将=
鶴竜
個人的には応援している両者、期待はずれ同士の対戦となった。
見ていると、豊馬将の左ひじの状態がよくなさそうだ。よく前に出ながら攻めきれないのはそのためだろう。
琴奨菊=出島
7勝3敗同士は、
琴奨菊が左を差して出たが、出島が逆転の首投げで勝ち越し。
出島は今後の星次第では、三役復帰の可能性も出てきた。
安馬=
稀勢の里
これも首投げ。首投げが2番続くのは珍しい。
安馬は相手充分の左四つに組んでしまって苦しかったが、一発逆転が決まった。
安馬としては流れのよくない相撲だったが、やはり左ひじがどうなのか。サポーターなどはつけていないが。
千代大海=
旭天鵬
今日は
千代大海にいい突きが出た。終盤戦にきても好調を維持しているのは、この人としては上出来。
琴光喜=
豊ノ島
琴光喜は突きで先手、右四ついい形に組みながら、そこからの攻めが遅かったが、変に投げたり無双を切ったりせずに前に出たのがよかった。
魁皇=
安美錦
立ち合いのタイミングが合わなかったのが、
魁皇にとっては幸いした形。
安美錦がちょっと躊躇した感じがあり、そこをはたいた。
はずみで勝った一番。首の皮一枚つながった。
相変わらず、トップをいく2敗力士の中に、優勝に向かって驀進している、という感じがする力士が一人もいない。
しいて言えば、比較的内容がいいのは
千代大海だが。