naokichiオムニバス

68歳、ヴィオラ弾き。ビール大好き。毎日元気。

人の命

昨30日(金)は、午後から、ちょっと用事があって本社に行った後、千葉市内の病院へ。

私の支店の従業員が入院しているので、見舞いに行ったのだ。

彼は、1週間ほど前に、もらい事故で大怪我をしたのである。

報告された事故の経緯はこうだ。

営業車を運転して、得意先に行く途中、前方が渋滞していたので、その最後尾にハザードを点けながら停まった。
1台前は大型のトレーラー。

後ろから来るダンプが、一向に減速する様子がない。
彼は、これは危ない、と判断し、とっさに左の車線に逃げた。
しかし、逃げ切れずに後部に追突されてしまった。

車は大破。従業員は、目、鼻骨、肋骨を負傷し、病院にかつぎ込まれたが、命にかかわることはなく済んだ。

ダンプは、当社の営業車にぶつかった後、前方のトレーラーに激突、加害者であるダンプの運転手は亡くなった。

死亡事故ということで、朝日新聞の地方版にも記事が載ったし、TBSの動画ニュースのサイトには、現場の状況が載った。

昨日、病院に訪ねてみると、心配していたよりは元気な様子で、ベッドに起き上がっていて、普通に話ができたので、15分くらい話して帰ってきた。

それにしても。
運、不運というものはあるのだ、と改めて思った。

今回の事故。
彼が、会社の安全教育もあって、後方に気を配っていたから、とっさに逃げられたが、これが気がつかずにぼさっと前のトレーラーを見たままだったら、間違いなく大型車の間にはさまれる形でつぶされ、死んでいたはずだ。

大変な怪我ではあっても、よくぞここまでで済んだ、という気がする。
時間はしばらくかかるにせよ、いずれ業務には復帰できる見込みなのだから、何よりだ。

この事故で、当方の車の後部座席は完全につぶれてしまった。
今回、運転者は助かったが、後部座席に同乗者がいたら、だめだっただろう。

それから、左にとっさに逃げて事なきを得たとはいうものの、その左側の車線に車がいなかったことが幸いだった。
そっちの車線で第三者の車にぶつかれば、今度はこちらが加害者の立場になる。

本当に、人の命というものは、何と言うのか、いつどこでどうなるかわからない、と、うすら寒い思いがした。
人の命というものは、場合によっては、とてもあっけない、はかない、弱いものなのだ、と。

自分の両親が、父は80を超え、母も80近くなって健在だということもあり、まだ50そこそこの自分だって、そういう年齢までは生きるものだと何となく思っているが、そんな保証はないのだ。
明日の今ごろ生きているということさえ、100%は言い切れないのだ。

今回の事故で、そういうことをつくづく思った。

会社においては、今回の事例を水平展開して、同種のもらい事故がなくなるように取り組みたい。