naokichiオムニバス

66歳会社員。ヴィオラ弾き。ビール大好き。毎日元気。

3月場所13日目(1)~立ち合いを直してほしい琴奨菊

栃乃洋が、若麒麟の突きを左からの突き落としでかわして、とうとう7勝6敗と白星先行。

豊馬将北勝力は、北勝力の突きを、豊馬将が左足を前に出すいつもの構えでこらえる。
最後は、左に体を開いての引き落とし。
本来の豊馬将の相撲としては、相手の攻めをしのぎながら、まわしをとって攻めて出るべきところだ。下がったままの引きは、決め方としたは物足りない。
豊馬将、やや疲れてきたか。何はともあれ、2ケタだが。

豊響は、出島を攻めきれず4勝9敗。幕内残留に必要な、あと1勝が遠い。

普天王は、2回つっかけた。いずれも少々早すぎ、露鵬は受けられず。
3回目に立つと、露鵬は、左に大きく飛んだが、この変化は失敗。普天王は、楽々ついていった。
露鵬としては、相手の2度のつっかけで、とっさに考えた変化だろう。

3敗同士、高見盛黒海の対戦は、黒海が立ち合い踏み込み勝って左四つ。
高見盛も左は入ったが、黒海に左差し手を返され、右がバンザイ。左下手もまわしがとれない上体では、いくら好調とはいえ、さすがに黒海の寄りを残すことができなかった。
黒海の方が2ケタ。

2敗の栃煌山は、過去2戦2敗の旭天鵬との対戦。
仕切りの間に、NHK正面解説の北の富士さんが、栃煌山は差したらだめだと話していたが、そういう相撲になってしまった。
旭天鵬は、立ち合い左から張って、すぐに左上手をとり、右四つ。右差し手を返す絶好の形に組み止めた。
栃煌山は、左からおっつけようとしたが、胸が合っては無理。旭天鵬が白房下へ寄り切った。栃煌山3敗。
さすが、旭天鵬は実力者だ。まだ地力の差があると言わざるを得ない。しかし、これからが期待される栃煌山としては、旭天鵬相手に胸を合わせても勝てる相撲を身につけてもらわなければ。

若ノ鵬豪栄道は、豪栄道としては反省すべき相撲となった。
勝ち越しの勝ち星がほしかったのか、立ち合い左に変化してかっぱじいた。しかし、若ノ鵬はこれを残してはたき落とした。豪栄道は、しぶとく相手の足にすがりついたが、若ノ鵬の懐が深いために、及ばず落ちた。
まずい相撲。期待の若手なのにがっかりさせられる相撲だった。豪栄道は、7勝6敗で勝ち越しお預け。
若ノ鵬が、何だかんだで同じく7勝6敗。いつの間にこんなに勝ったんだろう。

もう一人の平幕2敗力士の把瑠都は、朝赤龍にうまくとられた。
立ち合い朝赤龍は、左に変わって上手をとり、右四つ。頭をつけて食い下がった。把瑠都は右下手をとったが切られ、左から攻めることもできない。
朝赤龍が上手を引きつけて白房下に寄ると、把瑠都は残せなかった。
朝赤龍は、これ以上ない相撲。値打ちのある相撲だった。

安美錦豪風を西へ押し込んだが、豪風は左からすくい気味に突き落として体を入れかえると、安美錦はあっさり出た。
両者とも物足りない内容。

稀勢の里は、立ち合い左に動いて突き落とし。そこから突き合いとなったが、懐の深い時天空に突きをはずされ、体を開いてのはたきにばったり落ちた。
稀勢の里は、内容がよくない。昨日の長い相撲で疲れたか。
勝ち越しお預けの7勝6敗で、2ケタも逸した。上を期待される若手が、こういう相撲で星を落としているようでは、おぼつかない。こんなつまらない負け方をしていてはいけない。

最近は、時間いっぱいから、蹲踞していながらなかなか手をつかない力士が目につく。一旦手をついてまた上げてしまうのもよくないが、手をつこうとしないのはもっといけない。相手が手をつくのを待ってから、自分の好きな呼吸で立ちたいのだろうが、互いに合わせるのが相撲の立ち合いの本質であるならば、卑怯な考え方とも言える。
琴奨菊もそういう力士の一人で、常々稀勢の里よりは琴奨菊を評価している私も、この点だけは直してほしいと思う。
今日もそのような仕切りに、雅山じれて嫌った。2回目で立ち上がったが、琴奨菊が前に出るところ、雅山が体を開いてはたきこんだ。
琴奨菊としては、左をちゃんと差して出ていれば、はたきを食うこともなかっただろうが、差して形を作る前に雅山に体をかわされてしまった。形を作れぬまま、前に出ざるを得なかった格好だが、雅山の方が巧かったという感じだ。
これで、雅山が7勝6敗、琴奨菊は6勝7敗。せっかく朝青龍を破る殊勲の星を挙げながら、勝ち越しに後がなくなってしまった。
朝青龍に勝った琴奨菊雅山が勝ち、その雅山朝青龍は勝っている。三つどもえの1勝1敗。面白いものだ。

安馬鶴竜は、見ごたえある攻防。安馬は立ち合い当たって押し込み、向正面に出たが、鶴竜はしぶとく残して右四つ。互いに両まわしをとってのがっぷり四つ。安馬の頭が上がっており、これだと鶴竜に分があるかと思ったが、安馬がまわしを引きつけて青房下へ寄った。
鶴竜がこれを残したところで、安馬は頭をつけ、鶴竜の上手が切れた。これで、体勢はだいぶ安馬に有利になった。鶴竜のおっつけに安馬は下手がとれず、攻めにくい形だったが、鶴竜が左をまきかえにいったのが悪く、安馬がつけいって一気に黒房下に寄り切った。
安馬は6勝7敗と踏みとどまった。鶴竜も同じく三役が遠のく6勝7敗。

千代大海豊ノ島は、過去豊ノ島の3戦3勝。
千代大海は、立ち合い踏み込んで左のどわで攻めたが、離れて突く相撲には持ち込めず、豊ノ島を赤房下に詰めたものの、頭をつけ合う手四つの形で動きが止まった。
こうなると千代大海も攻めにくい。それでも、機を見て突いて出たところ、豊ノ島が右からいなすと、千代大海は赤房下で後ろを向いてしまい危なかったが、よく向き直り、ここで左四つ。
千代大海が上手をとり、豊ノ島は上手がとれない。豊ノ島は右をまきかえてもろ差しになりたいところだったが、その前に、千代大海は不慣れな四つ相撲にもかかわらず、上手を引きつけて果敢に正面に寄った。しかし、豊ノ島もこれを残し、右からおっつける。
千代大海は、右上手から投げにいったが、豊ノ島は腰を寄せながら左の外掛けで体をあびせた。
千代大海の腰が回転しておらず、下手な投げ方だったが、これは致し方ないところ。
この一番も、白鵬に勝った千代大海豊ノ島が勝ち、白鵬はその豊ノ島に勝っている。三つどもえの1勝1敗だ。