もう少し楷書に近い、若い頃の小澤(征爾)さんの指揮も、華麗な指揮だったが、クライバーの指揮姿は、まったく随一のものだ。
86年のクライバーの実演は、2回聴く(というか、見る)ことができた。
残された録音は数少ないが、ほぼそのどれもが「決定盤」と言っていい。
私が唯一ピンとこないのは、ブラ4。これだけは、いまだにちょっとわからない。
それから、今やっているベト7だが、このシンフォニーをこれ以上に演奏できる指揮者はいないだろう。
ただ、比較を絶する演奏だと思いつつも、2楽章の装飾音を前に出している点と、最後のファーストをアルコでなく演奏させている点が、実はファーストチョイス向きではない。
ただ、比較を絶する演奏だと思いつつも、2楽章の装飾音を前に出している点と、最後のファーストをアルコでなく演奏させている点が、実はファーストチョイス向きではない。
私が特に好きな録音は、まず、このベト7。そして「未完成」。それに次いで「運命」、「トラヴィアータ」といったところだ。
「薔薇の騎士」の映像も、久しぶりに観たくなった。
あ、それ以上に、ベト7、弾きたくなった。