naokichiオムニバス

68歳、ヴィオラ弾き。ビール大好き。毎日元気。

ホロヴィッツとリヒテルの「展覧会の絵」

今、オケで「展覧会の絵」に取り組んでいるので、原曲のピアノ版も聴くことが増えた。

今日、21日(水)は、つくばへの日帰り出張。
往復の道々で、ホロヴィッツと、リヒテルの演奏を聴いた。

リヒテルは、大学4年の夏に、LPの廉価盤で買って聴いた演奏を、最近、CDで改めて買い直した。

ホロヴィッツは初めて聴く。

ともにモノーラル、ライヴ録音という共通点がある。

音質はそんなに悪くない。特に51年のホロヴィッツは、もっとひどい音かと思ったが、しっかりした音だった。

両方ともパワフルな演奏。これまで、アシュケナージウゴルスキ上原彩子などの演奏を聴いてきたが、さすが、往年の巨匠という感じだ。

特に、ホロヴィッツは、ムソルグスキーオリジナルの楽譜に、自分独自のアレンジも加えていて、「キエフの大門」の終わりのあたりなど、ものすごい。というかえげつない、とさえ感じる。

比べてみると、ピアニスティックな美感を味わえるのはリヒテルの方か。モノーラルの古い録音ながら、キラキラとした響きがする。

ホロヴィッツは、併録のチャイコフスキーのコンチェルト(トスカニーニ指揮)ともども、「すごい」という印象だけが残る。

しかし、どちらも得難い存在感だ。