NHKは、今場所、「ウルトラハイスピードカメラ」というのを使った映像をしきりと使うが、画像が鮮明でなく、古い時代の保存映像を観ているみたいだし、やたらアップの映像ばかりで、何の意味があるのか、よくわからない。
野球で、ボールをバットで打つ瞬間を高速映像で見せたりする。これは意味がわかるのだが。
野球で、ボールをバットで打つ瞬間を高速映像で見せたりする。これは意味がわかるのだが。
豊響が押して出るところを、高見盛が左四つに組み止めた。これで大勢は決したかと思ったが、豊響も不得手な四つ相撲ながら、右まわしをとって向正面へ出た。
しかし、高見盛は俵を背にしながら、うっちゃり気味の上手投げで左に振ると、豊響が右足を出した。高見盛ならではの異能相撲と言うべきだろう。背筋の強さ。
しかし、高見盛は俵を背にしながら、うっちゃり気味の上手投げで左に振ると、豊響が右足を出した。高見盛ならではの異能相撲と言うべきだろう。背筋の強さ。
琴欧洲と把瑠都は、把瑠都が1敗と好調だけに、楽しみな一番だったが、琴欧洲がいい内容で圧倒した。
琴欧洲は、立ち合いに低く当たって、すぐに左前まわし。これが実に速かった。右もとって左四つ。把瑠都に両まわしをとらせない。把瑠都が右腕を伸ばして、上手をとろうとする。一旦はその右手がまわしにかかったが、琴欧洲は上手を許さない。
その後、内無双を見せたのは余計だったが、頭をつけてよく前に出た。
把瑠都は終始受けにまわって、何もできなかった。
今場所の琴欧洲は、仕切りの際の表情を見ていても、いつものどこか不安げな感じがなく、気合いが乗っている。
無傷の勝ち越しは大したものだ。安定したこの相撲を、どこまで続けていけるか。
琴欧洲は、立ち合いに低く当たって、すぐに左前まわし。これが実に速かった。右もとって左四つ。把瑠都に両まわしをとらせない。把瑠都が右腕を伸ばして、上手をとろうとする。一旦はその右手がまわしにかかったが、琴欧洲は上手を許さない。
その後、内無双を見せたのは余計だったが、頭をつけてよく前に出た。
把瑠都は終始受けにまわって、何もできなかった。
今場所の琴欧洲は、仕切りの際の表情を見ていても、いつものどこか不安げな感じがなく、気合いが乗っている。
無傷の勝ち越しは大したものだ。安定したこの相撲を、どこまで続けていけるか。
琴光喜と千代大海は、千代大海が激しい突きをみせたが、琴光喜も応戦、左上手をとりかかって切られたが、その後、右上手をつかむと投げで決めた。
琴光喜としては、もっと早くつかまえたかったところだ。千代大海の突きが激しかったことはあるが、琴光喜の上体がやや高かった。
琴光喜としては、もっと早くつかまえたかったところだ。千代大海の突きが激しかったことはあるが、琴光喜の上体がやや高かった。
白鵬と岩木山は、久しぶりの対戦。踏み込み勝ったのは白鵬。すぐに右を差した。さて、これから上手をさぐってというところだったが、先に上手をとったのは、岩木山の方だった。これは白鵬としては誤算だっただろう。
白鵬は更に上手をさぐったが、これがとれないと見るや、右下手からの投げに切り替えて決めた。
白鵬としては、いささか不本意な内容だったのではないか。
しかし、4場所連続の全勝での勝ち越し。
白鵬は更に上手をさぐったが、これがとれないと見るや、右下手からの投げに切り替えて決めた。
白鵬としては、いささか不本意な内容だったのではないか。
しかし、4場所連続の全勝での勝ち越し。
朝青龍と稀勢の里は、稀勢の里が1敗と好調なだけに、期待が持てる一番。
朝青龍は、低い立ち合いから、左下手をすばやくとり、頭をつけて右からおっつける。稀勢の里の左と、朝青龍の右の攻め合い。
朝青龍が東へ出るところ、稀勢の里が左から突き落とすと、これが決まった。
内容的には朝青龍、という相撲だった。稀勢の里は受けにまわった格好で、いいところがなかったが、もうこれしかない、という逆転技が何とか決まった、というところ。
朝青龍は、あと一歩、というところまで追い詰めながら、無傷の勝ち越しを逃したが、攻めきれずにあの突き落としを食ったことを、どう見たらいいのだろうか。
ここのところ調子を上げてきたとは言え、やはりかつての朝青龍からは遠い。立ち合いから、左下手をとって頭をつけたところで、以前なら、すごいスピードで体勢を作り上げてしまい、そこからいっぺんに攻めていたが、それができていない。途中までの流れはよくても、そのまま前に出ていったところに、全盛期との差がある。全体に詰めの甘い相撲だったということで、そうならざるを得ないのが、朝青龍の現状だと感じる。
朝青龍は、低い立ち合いから、左下手をすばやくとり、頭をつけて右からおっつける。稀勢の里の左と、朝青龍の右の攻め合い。
朝青龍が東へ出るところ、稀勢の里が左から突き落とすと、これが決まった。
内容的には朝青龍、という相撲だった。稀勢の里は受けにまわった格好で、いいところがなかったが、もうこれしかない、という逆転技が何とか決まった、というところ。
朝青龍は、あと一歩、というところまで追い詰めながら、無傷の勝ち越しを逃したが、攻めきれずにあの突き落としを食ったことを、どう見たらいいのだろうか。
ここのところ調子を上げてきたとは言え、やはりかつての朝青龍からは遠い。立ち合いから、左下手をとって頭をつけたところで、以前なら、すごいスピードで体勢を作り上げてしまい、そこからいっぺんに攻めていたが、それができていない。途中までの流れはよくても、そのまま前に出ていったところに、全盛期との差がある。全体に詰めの甘い相撲だったということで、そうならざるを得ないのが、朝青龍の現状だと感じる。