naokichiオムニバス

68歳、ヴィオラ弾き。ビール大好き。毎日元気。

オケ練日誌~初めての先生の合奏

日 時 : 2012年9月23日(日) 13:30~17:00
場 所 : 美浜公民館音楽室
指 導 : トレーナーN先生
内 容 : 合奏
曲 目 : オベロン、シベ7
弦人数 : 9・6・4・6・2
弓の毛 : 無事

あいにく雨の日曜日。
朝、木更津へ行ってお彼岸の墓参り。施設の父の顔を見てから千葉に戻り、その足でオケ練へ。

今月は、2日(日)にパート練習があったものの、その後は都合で欠席が続いていたので、全体練習への参加は4週間ぶりとなる。
本来練習欠席は申し訳ないことであり反省しなければならないのだが、久しぶりに所属オケの練習に出られることが嬉しい。

今日の合奏は、N先生という方の指導。
前回の定期演奏会に向けて、一度合奏指導していただいたことがあるが、その時には都合で欠席だったので、個人的には初めてお目にかかる。
オケとしても2回目の顔合わせだ。

まず、ウェーバー「オベロン」序曲から。

通した後にまず言われたのが、「真面目すぎる」。
オペラの序曲であること。映画で言えばオープニングのタイトルロールのようなものなので、そういうわくわく感がほしい、と。
このオペラは妖精が出てきたりするので、そういう部分にはそういう気分がほしいと言われた。

それから、生真面目に拍を感じさせる音楽は、1拍子に聞こえるので、拍でなくフレーズでとらえ、音楽の流れがどちらへ向かっているのかを出すようにとのアドバイスがあった。

その後、返し練習で、この曲に求められるドイツ的、またある場所ではオーストリア的な音色の作り方を教わった。

短い和音を「捨てない」ように、との指示もあった。これも以前から色々な指導者に指摘されていることだ。

休憩の後、シベリウスの7番。

途中、N先生が一度止める場所があったが、それを別にすると最初から最後まで通った。
N先生は、テンポのタメなど、結構独特の指揮をされたが、オケとしてはついていけた。

シベリウスを演奏するにあたっての、N先生からのアドバイスは、「シベリウスでは、まわりは敵です」。
例えば、他のパートと自分のパートのダイナミクスが異なる場合が多々あり、他のパートにつられてはいけない、とのこと。

あと、この曲におけるトロンボーンは神の声なのだそうだ。

以後、頭から返し練習。

頭の混沌とした部分には時間をかけた。弦の音が順次重なっていくところは、敢えて拍節感がない書き方にしてあるが、pであってもしっかり入らなければいけないとのこと。

また、練習記号A’からの弦のコラールもじっくり練習した。
今日のヴィオラは、私だけが表、他の3人が裏という構成で、いささかつらかったが、しっかり音を作ってもらった。良い練習だった。
ここは弾いていて気持ちがいい、と思えた。
ソロ状態の表を、何とか臆せずに弾くことができたのは、先週のワークショップで学び、得たものが生きているかもしれない、と思った。

途中、少し飛ばしながら、曲尾まで返した。

N先生は、この曲の流れを、季節の移ろいになぞらえて説明された。
限られた時間の中で、音楽の構造についても密度の濃い説明があった。
今回の練習で、曲への理解が深まったように思うのは、私だけではなかっただろう。

前回定期演奏会に向けて初めて顔合わせをした時、私は欠席だったが、出席した団員に聞くと、楽しい練習だったとか、ためになったとか、好評だった。
それが、今回の練習に参加してよくわかった。

また再来週の練習で指導を受ける予定だが、都合で欠席なのが残念だ。

※練習往復に聴いた音楽
    ビゼー カルメン
       バーンスタインメトロポリタン歌劇場管(全曲盤)
    ベートーヴェン 運命
       小澤征爾サイトウ・キネン
    ベートーヴェン(リスト編) 運命
       グールド
    上海太郎舞踏公司B 交響曲第5番「朝ごはん」
    ベートーヴェン ミサ・ソレムニス
       ショルティベルリン・フィル
    シベリウス 交響曲第7番
       コリン・デイヴィス=ロンドン響(2003年ライブ)