そのこと自体にコメントはしないが、この件で、瞬間思い出したのが、小澤(征爾)さんの「天皇直訴事件」だ。
私の世代では、記憶している人が多いだろう。
今、手元にある、小澤さんの評伝「音楽の旅人」(山田治生著、アルファベータ刊)をめくってみると、それは1972年6月7日のこと。
当時、高校2年だった私は、まだクラシック音楽を聴き始めたばかりだったし、小澤さんのこともよくは知らなかったが、この直訴事件は、新聞にも大きくとりあげられたので、おぼえている。
たしか天皇陛下は、「うん、うん」と返事をされた、と報じられたと記憶している。
解散する日本フィルの最後の演奏会は、9日後の6月16日。小澤さんが指揮する、マーラーの2番だった。
この時の演奏は、ラジオで放送され、私も聴いた。
(今でも語りぐさになっているこの記念碑的演奏、CDとして発売されることはないんだろうか)
(今でも語りぐさになっているこの記念碑的演奏、CDとして発売されることはないんだろうか)
今回の園遊会での件は、現職の国会議員がしたことであり、原発を内容とする手紙にまつわることなので、天皇の政治利用等、物議を醸しているが、41年前の小澤さんの直訴事件は、話題にはなったものの、非難を浴びたということはなかったと記憶する。
そんな記憶がよみがえる、昨日の園遊会の報道だった。
※ネットで見つけた関連情報 日本記者クラブのサイトから
“日フィル助けて” 陛下に直訴 柴崎信三
http://www.jnpc.or.jp/communication/essay/e00022575/
“日フィル助けて” 陛下に直訴 柴崎信三
http://www.jnpc.or.jp/communication/essay/e00022575/