naokichiオムニバス

68歳、ヴィオラ弾き。ビール大好き。毎日元気。

3月場所の私見について修正

今ごろ、3月場所の話で、すみません。

3月場所千秋楽の晩、稀勢の里に逆転優勝を許した照ノ富士についての批判記事を書いた。

   照ノ富士の敗戦に言いたいこと
      https://blogs.yahoo.co.jp/naokichivla/folder/973949.html

その後、報道で得た情報や、ネット上で見た意見などをもとに、補足(修正)する。

あの折、琴奨菊戦での変化を強く批判したのは、その前の、遠藤戦、鶴竜戦での力強い、粘りのある相撲を観ていたからだ。

ああいう相撲が取れるのに、何故、変化したのか、と。

ただ、その後の報道では、どうやら琴奨菊戦の時点では、膝に痛みが出ていて、相撲に支障があったと聞く。

となれば、稀勢の里と同様の状況だったわけで、照ノ富士を無条件に批判して良いものではない、と思い直した。

さらに、ネット上で見た見解として、照ノ富士琴奨菊に変化で勝ったことで、大ブーイングを浴びたが、それでは、稀勢の里が、千秋楽の照ノ富士戦で立ち会いに変化したことはどうなのか、というのがあり、これにもなるほど、と思わされた。

あの一番、右に左にと変化した行為については、まったく非難されず、決定戦も含めて2番勝っての逆転優勝が、相撲ファンに感動を与えたとして絶賛されているのは確かだ。

関連して思い出すのは、平成27年(2015年)の9月場所14日目、鶴竜稀勢の里戦で、やはり不成立の立ち会いも含め、右に左に変わって非難を浴びたことだ(この一番は、たまたま国技館で観戦していた)。結果として鶴竜本人は、「どうしても優勝したかった」とのコメントを残したと記憶する。

琴奨菊戦後の照ノ富士に、場内から「モンゴルに帰れ」とのヤジが飛んだそうで、問題視されている。

鶴竜照ノ富士は批判され、稀勢の里は変化については不問、涙の優勝が絶賛、という形になっている。

稀勢の里については、誰の目にも明らかな怪我を押しての強行出場だから、変化もやむなしととらえられ、日本人横綱故に贔屓して評価された面が少なからずあるだろう。

一方の鶴竜は、結果として優勝したのに非難され、怪我が表向き見えなかった照ノ富士も批判された。

そこに、出身国の違いは働いていないか。

公平、不公平、ちょっと考えさせられるところはある。

まあ、とは言え、あの状況で、稀勢の里の立ち会いの変化を批判するべきか、と問われると、うーん、と思ってしまうが。