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68歳、ヴィオラ弾き。ビール大好き。毎日元気。

小菅優プロデュース 武満徹「愛・希望・祈り」~戦争の歴史を振り返って~ Ⅰ

15日(火)、サントリーホールブルーローズで行われた、小菅優プロデユースの演奏会を聴きに行った。

 

毎年この時期に行われている、「サントリーホールブルーローズ チェンバーミュージック・ガーデン」の一環である。2回のシリーズで企画された演奏会の1回目。

 

プログラム冊子から。

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小菅優プロデュース 武満徹「愛・希望・祈り」~戦争の歴史を振り返って~ Ⅰ

日 時 2021年6月15日(火) 18:30開場 19:00開演
会 場 サントリーホール ブルーローズ
ピアノ 小菅 優
ヴァイオリン 金川真弓
チェロ ベネディクト・クレックナー
クラリネット 吉田 誠
曲 目 武満 徹 「2つのメロディ」より第1曲「アンダンテ」
    武満 徹 カトレーンⅡ
    メシアン 世の終わりのための四重奏曲

 

この演奏会に行こうと思ったのは、メシアンの四重奏曲を一度実演で聴きたかったからだ。

 

18:30の開場が少し遅れた。入場すると、ピアノの調律が行われている。リハーサルが延び他のだろうか。調律は開演7分前まで続いた。

 

私の席は、C6列5番。

 

この演奏会に限らないが、クラシックの演奏会って、業界人の社交の場になっているところがある。この日もたとえば、指揮者っぽい風貌、身なりの男性がいて、知り合いらしき人何人もに声をかけたりかけられたりしてしていた。そんな人たちが多い。
新型コロナウイルス感染拡大防止のため、会話は控えめにしてくれとアナウンスされていても、そういう人たちは結構しゃべっている。私の前の席の女性2人は、1ベルが鳴ってもずっとしゃべり続けていた。これから始まる演奏を聴くことに気持ちを向けるべきではないのか? と思った。
「○○さん元気かなあ」などの会話が聞こえてくるにつけ、この人たちには、これから演奏されるのがメシアンであろうとバロックであろうと関係ないのかな、と思えてくる。

 

最初はピアノのソロ曲だが、演奏者4人全員が出てきた。

舞台上のスポットライトが落ちて、ピアノの小菅さんにだけライトが当たる。

 

武満徹17歳作曲のこの作品は初めて聴く。ドビュッシーみたいだと感じた。調性感はある。

 

ピアノのスポットも落ちてステージが真っ暗になったが、すぐ4人の奏者にライトが当たり、アタッカの形で、次の「カトレーンⅡ」が始まった。

 

こちらは、聴き慣れた武満徹の響きに感じる。「カトレーン」は、タッシ=小澤征爾=ボストン響の演奏でしばしば聴くが、「カトレーンⅡ」を聴くのは初めてかもしれない。

 

小菅さんは自分で譜めくりをしていた(メシアンでは譜めくりの人がついた)。

 

クラリネットの吉田さんは、初めて聴く演奏家だと思う。黒シャツを着ていたこともあってか、「半沢直樹」でベンチャー企業の社長、瀬名 洋介を演じた尾上松也を思い出した。

ホワイエでCDが販売されていたが、吉田さん小菅さんのコンビでのブラームスクラリネットソナタがあったので、買い求めた。

 

20分間の休憩後は、お目当てのメシアン

 

この曲は、大学時代にメシアンのピアノ、パスキエ・トリオのモノーラル盤を買って聴いたのが最初なので、結構つきあいは長い。CD時代の今は、タッシの演奏で聴いている。

 

1楽章が始まり、やっぱり武満徹とは響きが違うな、と感じる。

 

間もなく2楽章に入ってピアノの強い和音が鳴らされて、ああそうそう、メシアンってこういう暴力的な音が出てくるんだった、と思った。武満にはこういう音響はない。
その後の、ピアノ、ヴァイオリン、チェロの弱音の進行がとてもきれいだった。

 

3楽章のクラリネットのソロは本当にすごかった。息の長さ、強弱の幅。クラリネット1本だけで大きな世界を作り上げていた。

 

次の4楽章はしゃれた音楽だ。終結部分のウィット。

 

5楽章のチェロのソロは本当に美しかった。

 

6楽章はユニゾンの鋭い切れ味が印象に残った。この楽章のリズムを聴いていて、ふとバーンスタインの作品のイメージが浮かんだ。そう言えば、「トゥーランガリラ交響曲」の初演を指揮したのはバーンスタインだった。

 

ここまで充実した楽章が連なってきた後の7楽章は、また聴きごたえがあった。これでもか、という感じだった。全曲の構成としてのクライマックスはこの楽章にあるように思う。

 

最後の8楽章は浄化。ヴァイオリンのソロが虚空に舞い、消えていく。チェロのクレックナーさんが、演奏している金川さんの方をずっと向いて見つめていた。

 

音がなくなり、小菅さんが鍵盤から静かに手を下ろしたところで拍手。小菅さんは、「あー、拍手が来ちゃった」というような、残念そうな表情を浮かべた。
(2013年に浦安オケでチャイコフスキーの「悲愴」を演奏した時、指揮の横島勝人先生が、「4楽章が終わって30秒拍手が来なかったら成功です」とおっしゃっていたが、来てしまったのを思い出した)

 

とにかく、このメシアンの演奏には本当に圧倒された。

「実演で聴く」ということの大切さを改めて実感した。

聴けてよかった。

 

このプログラムを通して聴いて、やはり面白さ、つかみやすさではメシアンだと思った。

 

アンコールはなく、短めの演奏会だったが、十二分だった。

 

2回にわたるこのプロデュースコンサートについて、小菅三がサントリーホールのサイトに連載コラムを書かれているので引用する。

 

   ①武満徹との出会い、このプロジェクトについて
       https://www.suntory.co.jp/suntoryhall/article/detail/000601.html
   ②メシアン:『世の終わりのための四重奏曲』の初演までのお話
       https://www.suntory.co.jp/suntoryhall/article/detail/000618.html
   ③メシアンの『世の終わりのための四重奏曲』に気づかせられるもの
    吉田 誠(クラリネット) × 小菅 優(ピアノ)
       https://www.suntory.co.jp/suntoryhall/article/detail/000619.html
   ④武満徹のピアノ付き室内楽作品
       https://www.suntory.co.jp/suntoryhall/article/detail/000629.html
   ⑤ストラヴィンスキーと「兵士の物語」
       https://www.suntory.co.jp/suntoryhall/article/detail/000636.html
   ➅ショスタコーヴィチの謎
       https://www.suntory.co.jp/suntoryhall/article/detail/000646.html

 

小菅優さんのTwitterを引用する。

 

それから、野平一郎氏がメシアンについて語っているネット記事を見つけた。それによると、野平氏は「世の終わりのための四重奏曲」を、メシアンイヴォンヌ・ロリオ夫妻の前で演奏したことがあるのだそうだ。知らなかった。併せて引用しておく。
調べてみると、野平氏によるこの曲の録音が出ていることがわかったので、HMVのサイトに注文した。

   『伝記 オリヴィエ・メシアン』で振り返る大作曲家、晩年の足跡
       https://ontomo-mag.com/article/column/messiaen-nodaira-202106/?fbclid=IwAR1r8Wr9qrKDziQjswnaU4mvJCOhF0HpENaEwc9XH0cbLZGnID7UpKF0iBo

とんぼ返り大阪<3> 6月12日(土)~帰京

古澤(巖)さんの演奏会を聴き、田園交響ホールから篠山口駅へタクシーで移動。

 

ちょうど17:26発の新大阪行きの特急、こうのとり22号が間もなく来るところだったので、急ぎ切符を買って乗り込む。

 

この日の予報は雨だったが、途中パラっときた時間が少しあったものの、傘を差すまでには至らず、よかった。

 

丹波篠山、静かでいいところだった。またゆっくり訪ねてみたい。

 

18:28、新大阪着。

 

在来線の改札を出たあたりの店がすっかりリニューアルしていて驚く。たぶん以前の位置のままで新しくなった551HORAIで豚まんを買ったりした。

 

20:24発の新幹線を買ってあったが、幸いそれより早く帰れる。

 

19:09発ののぞみ50号に変更。

 

買って持ち込んだ弁当を食べる。

体調もこの1日でだいぶ戻ってきたが、当然ビールは買わず、オールフリーにした。
(新大阪駅も、改札内ではアルコールは売っていない)

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古澤巖 ヴァイオリンの昼と夜

丹波篠山市立田園交響ホールは、篠山城跡のお濠の前にある。

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丹波篠山自体が初めてなので、もちろん初めて入るホールだが、落ち着いた雰囲気の良いホールだ。

 

我々の席は、5列17番、19番。1席ずつ空けている。かなり前かつ中央の席だった。前2列は使っていない。

 

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●古澤 巖 ヴァイオリンの昼と夜

日 時 2021年6月12日(土) 14:30開場 15:00開演

会 場 丹波篠山市立田園交響ホール

ヴァイオリン 古澤 巖

ピアノ 金益 研二

曲 目 マドリガル
    サン=サーンス 序奏とロンドカプリチオーソ
    ラヴェル ハバネラ形式の小品
    ピアソラ オブリビオン
    金益研二 夜のミロンガ
    R.シュトラウス ヴァイオリン・ソナタ変ホ長調
    フバイ おいでよカティ
    モンティ チャールダーシュ
    グラズノフ 瞑想曲
    [アンコール] マスネ タイスの瞑想曲

 

入口でもらったプログラム。

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前日は弦楽四重奏、この日はヴァイオリンとピアノのデュオ。古澤(巖)さんと金益(研二)さんのデュオは、2019年9月に、黒部市宇奈月国際会館セレネ小ホールで聴いている。

 

見ると、前日同様、ピアノとヴァイオリン用の譜面台が、かなりステージの奥の方に置いてある。

 

最初の「マドリガル」。夢のように美しいヴァイオリンの音だ。

 

曲間のMCで、古澤さんが前日同様、宗次徳二氏から借りているヴァイオリンの話をした。この楽器は302歳。20億円するそうだが、保険がかけられないのだと言う。保険料で別のストラディヴァリウスが買えてしまうとのこと。私だったらとてもさわれないな。

 

ステージ上の演奏位置についての話があった。コロナ禍にあって聴衆が少ない中、ホールの響きが変わったので、音を鳴らすポイントを学ぶ機会になった。このホールのステージで、いい音が出る場所を探しながら決めたそうだ。編成が変わっても、客席から遠い方がいいということか。

 

2年前、宇奈月で聴いて、金益さんのピアノがとてもすばらしいと思った。今回も、サン=サーンスの「序奏とカプリチオーソ」を聴きながら、この人は、楽譜から音を選んで前に出すのがうまいと思った。後で演奏されたモンティもすばらしかった。

 

かつてサン=サーンスのこの曲を、イヴリー・ギトリスの前で弾いた話があった。

 

次のラヴェルはジャズのテイストが強く出た曲であり演奏だった。聴いていて、夏のイメージを感じた。

 

続けてピアソラの「オブリビオン」が演奏されたが、ラヴェルと似た感じだった。こういうタイプの曲に古澤さんの本領があると感じた。

 

「夜のミロンガ」は、金益さんの作品。古澤さんの新しいアルバム、「The Ecstasy of Gold」に収録されている。

 

この2人の演奏を聴いていると、単にアンサンブルがうまいとかそういう表現では追いつかないような呼吸の一体感を感じる。既にコンビを組んで20年になるそうだが、その年月の積み重ねから自然にできあがってきたものだろうか。

 

休憩前最後は、リヒャルト・シュトラウスのヴァイオリン・ソナタ。聴いたことがないわけではないが、ほとんどなじみがない。

 

古澤さんは、大学卒業後1987年まで外国で勉強された。ザルツブルクのモーツァルテウム音楽院で2年間学んだ時、周囲の誰もが長いヴァイオリン・ソナタを弾いていたのだそうだ。日頃は小品ばかり弾いているけれど、ソナタを弾いてみます。長いので休み休み、と第1楽章が演奏された。

 

15分の休憩後、最初は金益さんのピアノ演奏。「小さなミロンガ」と言う曲だった。金益さんはハンチングをかぶって演奏する。帽子がトレードマークの古澤さんとの共演だからなのかどうかは不明。ピアノを弾く横顔が伊武雅刀に似ていると、宇奈月の時から思っているのだが、正面を向くと全然違う。

 

古澤さんが登場して、シュトラウスの2楽章「improvisatuin」、3楽章「finale」を演奏した。曲をあまり知らないので、休憩前に全曲を抜粋で弾いたのかと思っていたのだが、そうでなかったことがわかった。「休み休み」と言っていたのはそういう意味だったのか、と思った。

古澤さんによると、大きな交響詩をたくさん書いたシュトラウスなのに、こういうデュオの曲を作ったというのは、何かの間違い。シュトラウスのイメージの中にはオーケストラの響きがあって、それが全部ピアノに書かれているので、金益さんは大変だと思う、と。

 

2つのチャルダーシュを演奏します、とフバイの「おいでよカティ」とモンティが演奏された。
ザルツブルクで師事したシャーンドル・ヴェーグはフバイの弟子だったので、自分はフバイの孫弟子と言えるかもしれない、とのこと。

 

さらに続けて、グラズノフの「瞑想曲」が演奏された。美しかった。

 

アンコール前のMC。こんなに小さい音でヴァイオリンをを弾いたことはないとのこと。ストラディがよく鳴ってくれたそうだ。

 

アンコールには、マスネの「タイスの瞑想曲」。沁みた。

 

17時前終演。

 

連日の古澤さんの実演。とてもよかった。来てよかった。

 

MCの中で、モンティの「チャールダーシュ」のミュージックビデオの話があった。

この曲は新しいアルバムに入っているが、そのMVが来週あたりアップされる。1934年の映画「未完成交響楽」の映像とコラボレーションしているので観て下さい、とのことだったが、その動画がアップされたので貼っておく。

www.youtube.com

 

古澤さんは、丹波篠山で何度も演奏会を開いているが、それだけでなく、この町で行われる大工のワークショップにも参加しており、先週もそれで来たばかりだと話していた。

古澤さんのFacebookにはその様子も載っている。

   https://www.facebook.com/iwaofurusawaofficial

 

www.facebook.com

とんぼ返り大阪<2> 6月12日(土)~予定通り丹波篠山へ

明けて12日(土)。

 

朝5時過ぎに検温してみると36.5℃。バファリンが効いたか、普段の体温に戻った。

 

ちょっと安心してまた寝た後、8時過ぎに計ったら、今度は37.3℃。安定していないようだ。予定通りの行動を取っても大丈夫という感じが、この時点ではまだない。

 

寝ているとあれこれ考える。この発熱がワクチンの副反応でなく、ウイルス感染によるものだったら? だとすると、妻が濃厚接触者になってしまう。

部屋に入ってからもマスクをし続けてそのまま寝ていたが、とりあえず、妻にもマスクを着けさせることにする。

 

感染発熱であれば、他の症状が出ると聞いたことがあるので、とりあえず味覚がおかしくないか確かめようということで、昨日買ってきてあった焼き鳥などを食べる。食欲はないわけでなく、味も感じる。まあ大丈夫か?

 

部屋から見る大阪の街。

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窓から見下ろしたところにあるのは、ニュースなどで大阪というと必ず映る横断歩道。
(東京だと品川駅の港南口が必ず映るが大阪だとこれ)

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丹波篠山に行くにせよ、午前中は部屋にいられるので、引き続き寝る。

 

11時頃検温すると36.8℃。やや高めだが36℃台にはなった。

 

自分の身体に聞いてみる。体調が悪くて、このまま寝ていたい、あるいは早く家に帰りたい、という感じはない。丹波篠山まで行くのが苦になることはなさそうだ。接種箇所の疼痛は変わらないが、それを除けばとりあえずは普通に行動できそうなので、予定通り行くことを決める。

 

チェックアウトして、大阪12:11の特急こうのとり(JR宝塚線)に乗車した。

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ホームの発車メロディで、やしきたかじんの「やっぱ好きやねん」が聞こえてくる。大阪での彼の存在の大きさを感じさせられる。

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車窓からの眺め。

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13:02、篠山口駅着。

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改札のあたりの感じが、何かJRの酒々井駅に似ている。

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演奏会場である田園交響ホールには、バスに乗って行く。

駅西口に下りるとちょうどそのバスがいたので乗る。

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途中で通った橋に、猪がいた。

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20分ほど走って、二階町というバス停で下りる。土産物屋などがある。ふと、ずいぶん昔に行った伊勢神宮おかげ横丁を思い出した。

 

とりあえずホールの場所を確認。4、5分歩いたところにある。

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初めての丹波篠山。

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丹波篠山と言えば、その昔、さだ(まさし)さんがやっていた、「神出鬼没コンサート」の発端となった飲食店がある町だと記憶する。その店はどのへんなんだろう。

 

演奏会まで時間があるので、どこかで昼食をと店を探す。飲食店はいくつかあったが、バスを下りた近くで最初に目についた、懐(かい)という店に入ることにした。「ぼたん鍋」とあるのに惹かれたのだ。

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兵庫県も緊急事態宣言下なので、当然ビールは出ないが、今日に限っては仮に提供されても飲もうという状況ではない。

 

しかし、ぼたん鍋は大変おいしかった。食べる方は問題ない。

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猪肉の他、玉ねぎ、ねぎ、白菜、こんにゃく、えのき、ごぼう、豆腐と具だくさん。味噌味。

 

店を出て、演奏会場に向かった。

 

途中にある焼き栗と豆の店で丹波栗ソフトクリーム。

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とんぼ返り大阪<1> 6月11日(金)~ワクチン接種の副反応

11日(金)、Hakuju Hallで品川カルテットの演奏会を聴いた後、東京駅へ移動。

 

新幹線で大阪に行って1泊、12日(土)は丹波篠山で行われる古澤(巖)さんの演奏会を聴いて帰京する計画だ。

連日の古澤さん。東京→丹波篠山と、文字通りの追っかけである。

 

予想より早く東京駅に着くことができたので、車中で食べる弁当を大丸で買い、予約しておいた新幹線を変更。当初予定より40分ほど早い、18:21ののぞみに乗ることにした。

 

新幹線の改札に上がって、缶ビールを買おうとしたら、売店に見当たらない。緊急事態宣言下であるため、改札内では売っていないらしい。旅行でもあるし飲みたい。まだ少し時間があるので、ホームから下り、有人改札から一旦出て、改札外の売店で買って乗った。

 

新横浜を過ぎたところで、弁当と缶ビールを開けた。

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飲食は普通にできたのだが、その後シートに座っていて、どこか調子がよくないと感じてきた。

 

前日、10日(木)の夕方、大手町の自衛隊東京大規模接種センターで1回目のワクチンを打った。

 

帰途は何もなかったが、帰宅してから左腕の接種箇所が少し痛み始めた。インフルエンザの予防接種で経験するような感じだった。

 

明けてこの日、11日の朝は、じっとしていて痛いということはないものの、何かの動作で腕を動かすと接種箇所周辺の筋肉が痛むようになっていた。

 

演奏会や旅行の予定を中止するほどの辛さはないので、そのまま出かけたが、新幹線に乗った夜になって、腕を動かした時の痛みが強くなってきた。動かさなければ痛くないことに変わりはなかったものの、やはり身体がどこかで何かを我慢しているのだろう、全体にしんどい感じが少し出てきた。

 

できるだけじっと座っているようにしていたが、新大阪もそろそろ近いので、着く前にとトイレに行った時、手を洗ってズボンの左ポケットに入っているハンカチをさぐろうとして、それができないほど痛いのがわかった。

 

これはかなりなことだ、と思いつつ新幹線を下り、JRで大阪駅に移動して、21時過ぎ、宿泊先のホテルにチェックインした。

 

部屋に入って、腕が痛むことを妻に明かす。

 

旅行前日に接種予約を入れてはいけなかった、新幹線で飲んだのがよくなかったのではないか、と言われつつ、まずは着替えようと言うことになったが、1人では脱ぎ着ができない。
妻の介助を受けながらの着替えとなった。旅行で外泊の時はTシャツを着るのだが、両腕を上に上げる、あるいは前に伸ばすことができないので断念。パジャマは前開きなので何とか着ることができた。

(この状態では楽器はとても弾けない(構えられない)と思った。今はオケ練がないのでそういう機会はないが)

 

それは別にして、左腕を動かしたくないので、動作が万事不自由。手に持ったものを床に落としたりする。

 

次に熱を計る。コロナ禍で毎日の検温は習慣なので、体温計は持っている。

 

37.4℃!

 

この1年余り、会社の指示もあって、毎朝検温記録をつけているが、大体36.2~36.6℃の範囲。37℃に乗るのは初めてだ。

 

ここに至って、これはえらいことだ、となる。

 

大丸では部屋飲みのための焼き鳥を買ってきてあったのだが、それどころではない。

とにかく寝るしかない、と早々に寝ることにした。

 

翌日の丹波篠山行き、古澤さんの演奏会は、体調次第で見合わせ、すぐに帰京することも考えよう、という話になった。

 

持ってきたバファリンを服用。

 

水で搾ったハンカチを妻が額に乗せてくれて、以後はじっと寝た。

TAIRIKプロデュース 古澤巖の品川カルテット

11日(木)、Hakuju Hallで行われた品川カルテットの演奏会を聴きに行った。

 

3月頃、古澤(巖)さんのファンクラブから優先チケットの案内が届いた。

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私は品川カルテットの演奏会を一度聴きたいと思っており、この中から行くなら6月11日のHakuju Hallだと妻に提案したが、妻は、金益研二さんとのデュオ、「古澤巖ヴァイオリンの昼と夜」を聴きたいと言う。

 

日程を見たところ、品川カルテットの翌日11日(土)に丹波篠山でデュオの演奏会がある。これなら土曜日でもあるので行ける。

ということで、11日は休暇をとって品川カルテット、その足で大阪へ移動して1泊、12日に丹波篠山へ行くプランとなった。

 

JRで千葉から新宿まで行き、西口から渋谷行きの京王バスに乗車、代々木公園駅バス停で下りて、Hakuju Hallへ。

 

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●TAIRIKプロデュース 古澤巖の品川カルテット

日 時 2021年6月11日(金) 14:15開場 15:00開演
会 場 Hakuju Hall
演 奏 品川カルテット
      ファースト・ヴァイオリン 古澤  巖
      セカンド・ヴァイオリン  福田 悠一郎
      ヴィオラ         TAIRIK
      チェロ          高木 慶太
曲 目 モーツァルト アイネ・クライネ・ナハトムジーク 第1楽章
    マリーノ The tea house
    マリーノ Doina and gipsy dance
    マリーノ The Watchmaker’s dream
    マリーノ The peasant dance
    マリーノ Memory
    マリーノ Mojito
    シューベルト 弦楽四重奏曲第13番イ短調「ロザムンデ」
    [アンコール] マンシーニ=マリーノ ムーン・リヴァー
           マリーノ Rolling Strings

 

我々の席はG列10番、12番。1席置きに座る形だ。

 

入口でもらったセットリスト。

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品川カルテット登場。

下手から、ファースト、チェロ、ヴィオラ、セカンドの対向配置。
チェロ以外は全曲立奏。

古澤さんだけフェイスシールドを着けている。

 

「アイネ・クライネ」の1楽章が演奏された。提示部リピートあり。

 

以後は、曲間にMCが入った。MCはTAIRIKがメインで、古澤さんとやりとりする形だった。

 

コロナ禍で客席を間引く運用になったことで、もともと音が響くこのホールがもっと響くようになるため、ステージ上のどの位置で演奏するのが良いか、色々実験したとのこと。

その結果、通常よりはステージ奥に寄った場所で演奏することにしたそうだ。今回の環境ではこれが一番弾きやすいとのことだった。

 

前半は、ロベルト・ディ・マリーノの書き下ろし作品が並んだ。

 

一番最初の時期に録音した曲集から「The tea house」。ベルリン・フィルのメンバーと演奏するために書かれた「Doina and gipsy dance」を、マリーノ自身が弦楽四重奏用にアレンジした版。

 

その後の4曲は、古澤さんの新しいアルバム、「The Ecstasy of Gold」の収録曲。
「The Watchmaker’s dream」は時計職人を表す曲で、セカンド以下3人がずっとピツィカートで演奏するが、それが時計の音を表現しているとのこと。
最後の「Mojito」はキューバのカクテルのはじける泡を表現した曲。最後は、ハイドンの「告別」のように奏者が1人ずつステージから退出していって、最後はヴィオラだけが残った。

 

古澤さんが演奏しているのは、CoCo壱番屋の創業者、宗次徳二氏から貸与されているストラディヴァリウス、「サン・ロレンツォ」。マリー・アントワネットがこのヴァイオリンを弾いていたという説があるのだそうだ。
最初はウンともスンとも言わなかったが、最近とてもよく鳴るようになったと話していた。

 

休憩後は、シューベルトの13番、「ロザムンデ」が全曲演奏された。

 

この曲を聴くのはずいぶん久しぶりだ。日頃音源で聴くこともあまりないし、実演は聴いたことがあっただろうか。あったにせよ相当昔だ。

 

久しぶりの「ロザムンデ」、いい曲だと改めて思った。

 

2楽章の「ロザムンデ」のテーマは、思ってみればベートーヴェンの7番の2楽章と同じリズムであることに気づいた。

 

4楽章を聴いていて、シューベルトはどこかベートーヴェンを意識していたのではないか、と感じた。

 

アンコールとして、マリーノがアレンジした「ムーン・リヴァー」。ワルツではなかった。4拍子。

 

これで終わりかと思ったら、「Rolling Strings」。激しい曲、激しい演奏だった。

 

前半のマリーノを聴いていて、セカンド・ヴァイオリンがずいぶん目立つことに気づいた。弾きながらの動きが大きい。音も大きく、古澤さんが線が細く感じられるくらいだった。
聴き進むにつれて、品川カルテットというユニットは、古澤さんのセンスあるヴァイオリンを、他の3人が支える関係なのではないか、という気がしてきた。

後半のシューベルトでも、この純クラシックの四重奏曲にして、そのスタイルは変わらず。普通なら4人で求心的なアンサンブルを作るところだが、品川カルテットはそうではない。
セカンド以下の3人がかっちりと音楽を作り、古澤さんが自由にふるまう余地を作ってている感じだった。
セカンドが前面に出てリードして3人をまとめている形なのだろう、と納得した。

 

初めて聴いた品川カルテット、とてもよかった。いずれ近い内にまた聴いてみたい。

 

ホールを出て、大阪に移動すべく東京駅に向かった。

「葉加瀬太郎オーケストラコンサート2021 The Symphonic Sessions」にもう1回行ける!

葉加瀬太郎オーケストラコンサート2021 The Symphonic Sessions」。

 

このツアーは昨年春に行われる予定だったが、新型コロナウイルスの影響で今年に延期になっていた。

 

その延期ツアー、4月17日(土)、札幌文化芸術劇場hitaruに行って、とてもよかったので、もう一度どこかに行きたい、と妻と相談し、ロームシアター京都で行われる5月6日(木)のチケットを購入した。

 

ところが、感染拡大に伴ってこれが7月2日(金)に延期されてしまった。この日は平日でもあり、公私の都合から行くことができないため、大変残念だが払い戻しとし、このツアーはもう聴けないものとあきらめていた。

 

しかしここに来て、5月上旬の一連の関西地区の延期公演について、追加の一般発売があるとの情報を得た。

 

   7月2日(金) ロームシアター京都

     3日(土) フェスティバルホール

     4日(日) 神戸国際会館こくさいホール

 

すべて、昨年から数えれば2回目の延期公演である。延期公演の場合、もとのチケットを持っている人はそのまま行けるが、私のように延期日程には行けない人は手放すわけだから、一定数は一般発売にまわせるのだろう。

あきらめていた2回目の参戦ができるかもしれないと、妻と相談し、2日の京都は別にして、4日の神戸を第一に、3日の大阪をそれに次ぐ候補としてチャレンジすることにした。

 

その一般発売は、昨19日(土)10:00だった。

 

もともと昨日は10:00に木更津の実家に業者が入ることになっていたのだが、何しろ事情が事情である。それを午後に変更してもらい、自宅PCの前に座った。

 

そう枚数は出ないだろう、と予想した。

 

イープラス、ローチケ、チケットぴあのサイトをタブに並べて開き、すべてログインして定刻を待った。

 

10:00が過ぎたので、各ページを更新ボタンで更新。「発売前」の表示が変わり、次に進めるようになったのを確認して、神戸公演にトライした。だめだった場合は大阪にするつもりだった。

 

ローチケは2回やってみたが、アクセス集中の表示でだめ。そうだろうなあ。

 

次にチケットぴあのページでやってみると、意外にも食いつくことができた。10分(確か)以内に手続きを終了して下さい、というような表示が出たので、もうこれは放さないぞ、と集中。

 

10:10頃、めでたく神戸公演のチケットを予約することができた。

 

よかった~。

 

あのツアーにまた行けるのが本当に嬉しい。

 

神戸国際会館こくさいホールには、小田(和正)さんのツアーで一度行っている。2000年7月、「SAME MOON」のツアーだった。

21年ぶりになる。

初めてのアルコールなし同期飲み会

今日14日(月)は、久しぶりに前の会社の入社同期の者、5人で集まっての飲み会を開いた。

 

同期の1人、Mは前の会社の子会社の社長を務めているが、今月下旬の株主総会をもって退任することになった。長く単身赴任だったが、社長退任に伴い、自宅のある長野県に帰るとのこと。

しばらく会う機会がなくなってしまうので、送別会をやろうという話が仲間内で持ち上がった。

 

しかし、折しも東京は緊急事態宣言下。飲食店でのアルコール提供はない。またこのことは、まん延防止等重点措置の対象である隣県の埼玉、神奈川、千葉県も同様である。

 

20日(日)にこれらが解除されるのか、また延長されるのか。

それをみきわめてから日を決めようかとも思ったが、Mは株主総会後の転居もあるし、下旬は色々忙しくなるだろう。

 

相談の結果、この際、アルコールが飲めるかどうかは脇に置き、早めに送別会を設定した方がいい、との判断になった。

14日に、同期のBと私の勤務先であるA社(西新宿)に、Mが退任の挨拶のため来訪すると聞いたので、その後に送別会を設定し、同期のTとYに合流してもらう段取りとした。

 

16時半前、Mの目的の挨拶が終わり、B、Mと私の3人でA社を出て、新宿西口のエルタワーに向かった。

 

既にTとYは来ており、久しぶりの同期飲み会、いや食事会となった。

 

メニューのドリンクのページを見るが、アルコールは当然注文できない。

わかっていることであり、仕方がない。

とりあえず、ということで、ノンアルコールビール(小瓶)を人数分頼んだ。やがてソフトドリンクに移行する想定である。

 

いささか盛り上がらない感じで乾杯。

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テーブル上にはアクリル板が設置されていることもあり、料理は大皿のシェアでなく、1人1人希望のものを注文。

 

5人中、4人が、最近ワクチン接種をしたので、最初はもっぱらその話題。私は接種翌日に接種箇所の疼痛がひどくなり、発熱もしたのだが、Tは逆に体温が下がり、Bは何も起こらなかったと言う。人により色々だ。Yは今日、私と同じ大手町の大規模接種センターで1回目を打ってきたばかりで、副反応の有無はこれから。

 

そんな話をしている内に、小瓶のノンアルビールは空いてしまい、銘々の手元の料理も食べてしまった。

 

一緒に入社して43年余りが経つが、昼食はともかくとして、こういう夕方から夜の時間帯の飲食を、アルコール抜きで行うのは、もちろん初めてのことだ。

 

ビールや焼酎を飲むことと、料理を食べることを交互に行うという、これまで当たり前のリズムが、今日に限っては失われている。座のペースが変だ。時間が経つのが遅い気がする。

 

酒を飲まない人は当然また別の感覚なのだろうが、飲むのが当たり前、飲むために集まっている、という感覚が普通の我々呑兵衛にしてみると、不思議な感じだった。

 

ノンアルを何本も飲んでも仕方がないんだけど、とりあえず2本目は頼むか、と店員さんを呼んで注文すると、「すみません、ノンアルビールが売り切れまして」と、まったく想像していなかった答えが返ってきて、一同、えーっ? となった。

 

落胆、ではない。むしろ「ウケた」。

 

もともと、今日はこういう状況だから仕方がないのだと、悲しいけれどアルコール抜きを受け入れる一種のわきまえは最初からあったわけだ。その時点で落胆めいたものはくぐり抜けている。その上でノンアルビールの追加を注文したら、その2本目さえも飲ませてもらえないという予想外の事態は、何とも言い難い。落胆というよりもむしろ可笑しくなってしまったのだ。

 

 

やむなくMと私は烏龍茶を注文し、それ以外の3人は入店時に出てきたお茶のおかわりで通した。

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ともかく会の本旨はもちろん送別会である。

コロナ談義からは離れ、当面の別れを惜しみながら歓談した。

 

追加の料理としては、ごはん付きの定食を各自注文。

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これまで、さんざん飲んだあげくに、締めでお茶漬けやおにぎりを食べることは何度もあったが、こういう「食事」を、同期で集まってみんなで夕食時に食べている、という状況。

誠に空前のことだ。

長く生きていればこその貴重な経験と言えるかもしれない。

 

送別会は1時間半ほどでお開きとなった。

 

Mとはまたいずれ会おうと約して別れた。

 

皆、60代も半ばから後半となったが、コロナを含めてとにかく元気でいれば、また会う機会も持てるだろう。その時にはいつも通りに飲める状況になっているだろう。そうあってほしい。

 

昨年の3月、同じように前の会社を退職して単身元に帰る同期がいた。当時の状況を振り返れば、最初の緊急事態宣言前で、飲食店は普通に営業していたが、送別会を行うことを断念した。大変残念ではあったが、その時にみんなで相談した上での判断だった。

1年余りが経ち、状況はむしろ悪化している中、同様に退職するMを囲んで、可能な形での送別会を開くことにしたのは、この間の経過も踏まえての、昨年のその時とは違う、今の時点の判断だが、できてよかったと思う。

 

これがいずれ一つの思い出話になることを願う。

相撲カレンダー

大関朝乃山に6場所出場停止と減俸の処分が下った。

 

家には日本相撲協会のカレンダーがかけてあるのだが、現在、6月のページはその朝乃山と貴景勝の写真である。

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このカレンダーが制作された頃、こんなことになるとは誰も想像しなかっただろう。

 

実は同じようなことを4月のカレンダーを見た時に思った。

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鶴竜は三月場所の途中で引退した。翌月カレンダーをめくったら鶴竜・・・。

(私はプロ野球球団のカレンダーを見たことがないが、野球の場合も、移籍とか引退とかあるから色々困った結果にはなるんだろうな)

 

関連して5月のページ。

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三役から幕内上位の力士で、調べてみると、これは昨年九月場所の番付によっている。

前場所、幕尻優勝で東の筆頭に番付を戻した照ノ富士がいるが、この時点では、彼がこの5月の場所では大関に復帰していて、かつ2場所連続の優勝を果たすとは、まだ予想しづらかったと思う。

 

悲喜こもごも、こうしてカレンダーを見ていると、複雑な思いにとらわれる。

 

朝乃山の件について少々。

阿炎の処分よりは重くなると思っていたが、6場所とまでは予想していなかった。幕下下位から三段目あたりまでの陥落になるだろうか。

一部報道で、照ノ富士の例もあるのだから、がんばって復帰してほしいというコメントがあったが、それは違う、と思う。

照ノ富士の場合は、怪我と病気での陥落であり、それを克服して大関に復帰したことに価値がある。朝乃山はまったく別の事情によるものであって、元大関の幕下以下陥落だからと同列に論じるべきではない。

阿炎の時に聞かれた意見で、「力が落ちたわけでない力士が幕下以下で相撲をとるのは、その地位の力士にとっては迷惑」との見方がある。確かにそういう面はあるかもしれない。本場所7番の内、1番は勝ち目のない元大関と対戦しなければならないのだから。めったにできない幕下優勝をねらえる好成績の力士であっても、朝乃山が同様に全勝であれば、番付が離れていても同じ階級であれば対戦させられることになりチャンスを逃す。朝乃山に敗れた力士は、翌場所の番付に響く。

昔から「落ちたところの相撲しかとれない」と言われるが、怪我も病気も力の衰えもない力士が、懲戒処分としての出場停止で番付を落とす事態は、今日的であり例が少ないと思う。

大関が大銀杏も結えず、付け人もつかない幕下以下で相撲をとる恥辱が懲戒の主旨という面もあろうが、そのことで影響を受ける力士がいることもまた事実のような気がする。

とんぼ返り福岡<3> 5月23日(日)

明けて5月23日(日)は、帰るだけ。

 

朝食もコンビニ食。このところは旅行だけでなく出張もそうだが、ホテル朝食会場での朝食はとらない。さみしいことだが。

 

9時過ぎチェックアウト。博多駅へ。

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博多駅前。

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駅構内のパン屋に寄った後、地下鉄で空港へ移動。

 

空港でも辛子明太子などいくつか買物。

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11:10発のANA248便に搭乗。思えば、福岡滞在は22時間足らずだった。

 

30年以上前から、オフコースなど、旅行を兼ねて週末に地方のコンサートに行くのが変わらぬスタイルだが、コロナの現状だと、観光で出歩くことに躊躇するところがあるし、今回痛感したように飲み食いにも制約がある。コロナ禍の間は、再考が必要かもしれない。

 

12:40、羽田着。

 

昼食は空港の中でさがす。何を食べたいかよりも混んでいないかが問題になる。

 

木屋でうどんを食べた。

しかし、東京に帰ってきたらきたで、これだもんなー(笑)。ノンアルビール、飲みませんでしたよ、敢えて。

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リムジンバスに乗って千葉へ。

いいお天気。気持ちがいい。

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