毎場所相撲を観ていて、この頃はいい相撲をとる力士が増えたなあ、と感じる。
好きな力士、というと、体型や容姿なども含めた総合的評価になるので、そうめったには出てこない。それとは別に、「その力士らしい相撲」が確立していて、勝敗は別にして「この人の相撲を観たい」「この人の相撲が好き」と思わせてくれる力士のことである。
五月場所の幕内の番付を眺めながら挙げてみる。
若隆景
大栄翔
霧馬山
隆の勝
翔猿
宇良
若元春
琴恵光
志摩ノ海
妙義龍
明生
今の横綱、大関にはそういう力士がいない。強いて言えば貴景勝が、本来のぶちかましと突きを繰り返す独特の相撲を取れた場合だが、最近はあまりにも不安定だ。
豊昇龍、琴ノ若あたりは、当然上のグループに入ってきてしかるべき存在だが、まだちょっとわからないところがある。もう少し相撲が固まるのを待ちたい。
王鵬も同様だ。どういう相撲が取りたいのかわからないところがまだある。
一方、「この人の相撲」というのを持っていながら、それが安定して出ないため、まったく評価できない力士がいる。
遠藤と千代大龍が双璧だ。
十両力士は見る機会がないのでわからない。
北の富士さんが買っている熱海富士、北の若がどのような力士なのか、早く幕に上がってきて見せてもらいたいと思う。