2日(土)は、ミューザ川崎で行われた東京交響楽団の演奏会を聴きに行った。
●モーツァルト・マチネ第55回
日 時 2023年12月2日(土) 10:30開場 11:00開演
会 場 ミューザ川崎シンフォニーホール
指揮・クラリネット ポール・メイエ
曲 目 モーツァルト 歌劇「コジ・ファン・トゥッテ」序曲
何と素敵なプログラムではありませんか。
休憩なし。このシリーズは毎回そうなのだろう。
私の席は3階3C1列の37番。最前列だが、目の前の手すりがちょっと邪魔。
弦は対向配置で、8・6・4・3・2。松本モーツァルト・オーケストラのような小編成だ。
メイエの演奏は、レ・ヴァン・フランセで聴いたことがあるが、指揮者として、ソリストとしては初めてだ。
序曲が終わり、少し舞台転換。
弦が左右に少し分かれ、チェロとヴィオラの間に、木管に向かう通路のような空間が作られた。指揮台は撤去された。
クラリネットを持って登場したメイエが、チェロとヴィオラの間に立つ形で演奏が始まった。
指揮の動作は、1楽章冒頭のキューくらいで、後はクラリネットに専念。大きな室内楽のような雰囲気で進行した。
どの楽章もやや速めのテンポ。
2楽章はとても気持ちよい時間で、しばしばうとうとした。
3楽章は快速。ところどころに僅かな揺れがある。専属の指揮者なしのスタイルながら水も漏らさぬ連携だった。ソロの音は多彩で、途中思わずぞっとするような弱音も聴かれた。
「ジュピター」は、コンパクトな演奏。単に編成が小さいからというのでなく、ピリオド系のテイストも加えた感じだった。特にティンパニの乾いた音。
個人的な好みとしては、もう少したっぷりとした音が満ちあふれてほしい。特に終楽章にはそれを感じた。
12:14終演。
コンチェルトが一番よかったと感じた。