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68歳、ヴィオラ弾き。ビール大好き。毎日元気。

オーケストラ・モデルネ・東京練習日誌<2024.6.23> 初めてマーラーを全曲通し

22日(土)、ちばマスターズオーケストラの本番が終わったばかりの翌23日(日)、オーケストラ・モデルネ・東京の練習。

早稲田にあるトーキョーコンサーツ・ラボで、午前午後の2コマである。

当初、マスターズオケの本番が終わったら、三鷹で行われているモデルネの夜コマの練習に参加して、中野のホテルに宿泊した上で翌朝早稲田に向かう構想を持っていた。

しかし、その時点での諸々の疲労度合いを考え、それは見合わせ、マスターズオケ本番後はそのまま帰宅した。

夜コマ2時間のために無理をするかどうかだったが、結果としては見送って正解だったように思う。

 

JRで千葉から西船橋へ移動し、東西線に乗り換えて早稲田へ。

初めて行く会場だったが、地図を見ながら迷わずに行けた。

 

立派な練習会場だが、大編成のマーラーの9番にはそれでも少々手狭な感じがする。

10時からの合奏を前に、指揮の篠﨑靖男先生がチェロのメンバーを集めて分奏を行った。思えば、以前このオケでマーラーの10番のアダージョを演奏した時、ヴィオラのソリの分奏があったのを思い出す。

 

ヴィオラトップのTさんから、今日は人が少ないので、本来の3プルトの2人が2プルトに上がって座ってほしいと言われた。今日も少ないのか。

結果として、午前コマは4人。午前コマの途中で1人早退されたが、入れ替わるように1人加わり、午後コマでさらに1人増えたので、結局午前は実質4人、午後は5人。延べとしては6人が参加。本番の7人はいまだ揃わない。私自身も2回欠席しているので、その間6人は揃ったのかもしれないが。

 

それにしても改めて思うが、このオケは若い。大方20代か30代という感じだ。昨日いたマスターズオケのことを思うと、間もなく69歳の自分にとっての景色がずいぶん違う。

 

合奏スタート。まず、モーツァルト魔笛」序曲から。

篠﨑先生から色々細かい指示が出されて練習した後、通し演奏。

 

続いてマーラーの9番。1楽章から始まった。

魔笛」からずっと弾きっぱなしだったが、1楽章が終わった12:20頃、休憩。

この段階でヴィオラは1人減っていたが、入れ替わるようにHさんが来られた。3プルトで一緒に演奏する方で、本番1週間前になって初めてお目にかかった。

この曲のご経験は? とうかがうと、ヴァイオリンで弾いたことはあるが、ヴィオラは初めてとのこと。しかし、曲を知っておられる方が隣にいて下さるのは心強い。それだけにご迷惑にならないようにしなければ、と思う。

使う楽譜についてもご相談したところ、私の楽譜を使うことになった。これは正直ありがたい。

 

休憩後、2楽章を練習した。

篠﨑先生からは、前回の練習でも言われたことだが、楽譜から離れて音楽を表現するように求められた。実際、しばしば「指揮を見なさすぎる」との指摘があった。

楽譜だけ見るのでなく、まわりを聴いて楽しみましょう、とも。

確かにそうだ。個人的には本当に苦心しているが、ちゃんと弾けないにしてもアンサンブルをする意識は持ちたいと思った。

 

13時過ぎ、2楽章の練習番号23の先あたりまで行ったところで午前のコマが終了し、1時間の休憩となった。

 

1楽章については、欠席しがちな中でもそれなりに合奏の回数を踏んできたことで慣れてきたと感じる。放り出され取り残されて途方にくれるという場面はずいぶん減ってきた。仮に音符を弾ききれなくとも、立ち直るポイントは押さえられるようになってきた。

 

昼食に出る。まったく不案内な場所だが、早稲田の駅近辺にはいくつか店があるのを、来る時に見てきたので、そのへんまで戻る。

丸亀製麺が目に入ったところで、ふと見るとその近くに手打ちうどんのごんべえという店があるのに気がついた。めったに来ないところだから、チェーン店よりはこういう店の方が、と入ってみた。というか、店頭の店員さんに呼び込まれた形でもあった。

 

豊富なメニューの中から、一番シンプルそうな、ごんもりというのを頼んでみた。

 

つゆに浸かったうどんよりはせいろがいいかと思って選んだ。

つけ汁は温かかった。豚肉、きつね、椎茸などが入っている。

 

 

会場に戻ると、午後コマから参加のヴィオラのKさんが来られていた。

前日のちばマスターズオーケストラの演奏会を聴きに来られたとの話を聞いて驚く。ソプラノの東幸慧さんとのつながりなのだそうだ。

 

14時頃から午後コマの練習開始。

2楽章の続き。そして3楽章。

 

40分ほど練習したところで休憩。

「休憩の後は、全曲通してみます」と篠﨑先生。

休憩の前に、次週、29日(土)の前日練習と30日(日)の本番について、進行その他の説明があった。

 

15時前から、初めてこのシンフォニーを全曲通した。

4楽章は、16日(日)の弦分奏で、トレーナーの田渕先生から言われた、単純なポジションで弾くのでなく、弦を選んで工夫しながら音を出すことを試みた。家での個人練習でも心がけてきたことだが、何とかそれなりにはできたと思う。

 

こうして通してみると、この9番は、どの楽章も難しいが、特に前半の2つの楽章が難物だと思う。あくまで比較の問題だが、後半の2つの楽章はまだ食いつける感じがする。前半については、1楽章が曲がりなりにも慣れてきたところがある一方、2楽章が残る最大の課題だと思う。arcoとpizzの交代や、ボウイングの一部が本当に弾きづらい。

残る合奏は、29日、前日練習の夜1コマ、そして30日、本番当日午前のリハーサルのみとなった。それしかないところまできたか、と思うが、個人的な手応えは今書いたような感じだ。

週明けから家でさらって、少なくとも現状を少しでも上げたい。ポイントを絞って練習する。

弾く練習もさることながら、もう少しスコアを勉強する時間もとりたい。

トップのTさんはとても信頼の置ける方で頼れるのだが、それでも手元楽譜に必要なガイドを記入するなどして、自分自身に余裕を持たせたい。

あと、長い時間弾くと、楽譜を見きれなくなってくる。これは目の問題というより気力の問題だ。本番では集中を切らさないようにしたい。

 

通しの後、4楽章のみ少し返し練習をして、16時半頃、終了した。

 

あと1週間。まだできるだけのことはしなければ。

 

朝、家を出た時には大雨だったが、会場を出ると雨は上がっていた。

 

練習中の諸連絡の中で、次回の演奏会の話が出た。2025年6月22日(日)が本番だそうだ。曲目も昼食休憩時に運営の打合せで決まり、ブラームスのヴァイオリン・コンチェルトとショスタコーヴィチの6番を演奏するとのことだ。

ブラームスは、過去2回弾いており、もう一度弾きたいと思っていたのでありがたいが、ショスタコーヴィチの方は弾いたことがないし、そもそもよく知らない。マーラーに比べてどうなんだろうか。

ともかく、練習日程、出欠の見込みによるところが大きい。おいおい考えよう。

 

※練習往復に聴いた音楽

    ベートーヴェン 交響曲第4番

       セル=クリーヴランド

    マーラー 交響曲第9番

       バーンスタインベルリン・フィル

       カラヤンベルリン・フィル(1982年録音)