風呂で使う石鹸。
使っていると、だんだん小さくなっていく。
小さく、薄くなってきた石鹸を、新しい石鹸にはりつけて、なじませながら使う。
いつの間にか、古い小さい石鹸は消えてなくなって、また大きい石鹸を使い始める。
その石鹸もまた、やがて小さく薄くなって・・・。
また新しい石鹸の背中にはりつけられて、消えてなくなって。
やがて新しい石鹸が、最初からそこにあったように。
そういう、消長とでもいうのか、そのプロセスが私は好きだ。
何か味わい深いものを感じる。
何か味わい深いものを感じる。
個々の石鹸には、使われて消え果てるサイクルがあっても、我が家の浴室には、石鹸というものは、常に、存在し続けるのだ。
命というものが、この石鹸のように、繰り返し繰り返し、新しい生を得て永遠に生きていくものだったらいいな、とふと思った。