naokichiオムニバス

68歳、ヴィオラ弾き。ビール大好き。毎日元気。

採尿での小心

今日10日(日)は、年1回の健康診断で、東京駅八重洲口近くの健診センターへ直行。

病院でなく、健診専門の機関である。
大画面のテレビに映る、大リーグのオールスターゲームの、ホームラン競争を眺めながら待っていると、係の人が声をかけてくれて、順次、色々な検査の部屋をまわって歩く、という方式だ。

1時間半ほどで、つつがなく終了したのだが、いくつかの検査についての所感を。

昔から、健康診断で一番嫌なのは採血だ。
いい歳をして何だが、針を刺されるのが、何度やっても嫌だ。
別に、すごい激痛な訳ではないし、それもほんの瞬間、刺す時と抜く時だけのことなのだが、でもやっぱり嫌。
血を採るのって、これだけ医学が進歩したのに、やっぱり針を刺すしかないのかねえ。
何か他の方法はないものか。ないんだろうな。

自分でも少々恥ずかしく、可笑しいのが採尿
実は、健診当日、というか前日あたりから一番意識しているのが採尿なのだ。
前日午後8時から、一切の飲食を禁じられている。水も飲んでいない状態だ。
「おしっこが出なかったらどうしよう」と、いつも思ってしまうのだ。
朝起きると、どうしても尿意があるので、排尿する。前夜から水分を採っていないのに、結構出る。
「ここで出してしまったら、行ってから出ないんじゃないか」と心配になる。
かといって、そこでがまんして出さずにとっとく(笑)ってこともできず、やっぱりとりあえず排尿してしまって、出かけるのが常だ。
で、実際に、紙コップを受け取って、いざ、という段階になる。
まあ、不思議なもので、まったく水分を補充していなくても、また尿というのは出るものだ。
思ってみれば、これまで何十回も健康診断で採尿をしてきて、おしっこが出なくて採れなかった、なんてことは一度もなかったのだ。
にもかかわらず、いつも心配してしまう。小心者だ。
で、実際採り始めて、しかしここからが小心者の本領。
採尿をした経験のある方はご存知の通り、検査では「中間尿を採って下さい」ということになっている。
つまり、出始め、出終わりの尿でなく、まんなかへんの尿。
ここがビビるのだ。
出ないことはなかった、と安心しつつ、朝起きた時ほどには、たくさん出なそうだというのがわかる。
そうすると、「早くしないと、出きってしまうんじゃないか」と思って、どうしても、出てからしばらく待って採るということができないのだ。
出始めてすぐ、最初の方で、紙コップで受けてしまう。
ああ、小心者。
採取するのは20~25CC。大した量ではないのだ。
いくら少ししか出なそうであっても、ゆっくり待ってからだって、それくらいの中間尿は採れる。
毎回、そういうふうに経験してわかっている。
でも、習熟しないんだな。これが。明日もう1回やったらできるかもしれないけど。
おそらく、来年の健康診断でも同じことをして、ここに同じことを書くかもしれない・・・。

さて、胃のレントゲン
昨日書いたバリウムだ。
バリウムは、今日もおいしかった、とまではいかないが、別にどうということなく飲めた。
しかし、この胃のレントゲンという検査。
その後が大変だ。
一つは、最初に胃を膨らませる薬を飲まされて、かつ「ゲップをしないで下さいね」と言われること。
これは結構つらいものがある。職場でもこの話題はよく出ることがあり、そうは言ってもゲップをしてしまう人も多いようだ。
私は比較的これはがんばれる方で、これまで、失敗したことはない。しかし、大変なことに変わりはない。
もう一つは、レントゲン技師の指図にしたがって、あれこれ動かないといけないこと。
あれって、結構重労働ですよね。
最初に、右回りに2回転させられるところから始まって、左に向けだの、右に半分だけ向けだの、お尻を浮かせろだの、ああしろ、こうしろの指図が続く。
しかも、この間、乗っている台が、回転まではいかないけど、上に下にと傾く。頭が下になった状態では、手すりを持って必死にずり落ちないようにこらえたりする。
いつも思うのだが、この検査においては、会社の社長をしているとか、著名な芸術家だとか、そういったことは一切関係ないわけだ。ここでは、誰もが単なる一人の人間に過ぎない。
どんな偉い人であっても、マイクを通して次々に繰り出される、技師の若いおねえちゃんの言いなりになって、右向いたり左向いたりしなきゃいけないのだ。
稀には怒り出したりする人なんか、いるかもしれないな。

あと、聴力の検査も、ちょっと苦手。
ヘッドホンをつけて、流れてくる小さな音が、聞こえている間、手元のボタンを押し続けるというものだが、どうもこれは、いつも、うまくやらなきゃ、と思って緊張してしまう。
聞こえたような気がして押したら、あれっ、空耳?とか思ってまた放したとたん、今度は間違いなく聞こえていて、あわててまた押す、とか・・・。
いつも、何かわけのわからん内に終わってしまう検査だ。

それから、メタボリック症候群が注目されるようになって、今回の健康診断から、「腹囲」の測定が加わった。
私にはつらい(気持ち的にね)測定である。
女性が、ウエストの採寸をされる時に、ついついお腹をひっこめて見栄をはってしまう、という話を聞いたことがあるが、その気持ちが、今日とてもよくわかった。
いくつだったんだろう・・・。結果票は後日郵送されてくる。