naokichiオムニバス

68歳、ヴィオラ弾き。ビール大好き。毎日元気。

1枚20万円のCD・・・

会社帰りに、買ったばかりの「レコード芸術」11月号を読んでいたら、びっくりする広告が。

ユニバーサルミュージックの広告なのだが、

   エストロ・カラヤン生誕100年
   高品位ハード・ガラス製音楽CD
   ベートーヴェン交響曲第9番ニ短調作品125「合唱」1962
   ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮
   2007年12月15日リリース(予定)
   定価¥200,000(税込)(¥190,476(税抜))
   完全予約受注限定生産 シリアルNo.入り

いやあ、びっくりした。
ケタの印刷、間違ってるんじゃないかと思いましたよ。

CDプレーヤーじゃないよ。ディスク。
CD1枚20万円!

不勉強にして、「ガラス製CD」というものがあるということを初めて知った。

従来のCDがプラスチック製であるのに対して、高級レンズと同じ超精度光学ガラスを強化したものを使って作ったCDらしい。
この広告の紙面には、色々難しいことが書いてあるのだが、「高音質再現性」「高安定性」「高耐久性(性能の永久保持)」を実現した、「究極の<夢>のCDです」とのこと。

更に「6大特長」というのも書いてあって、
  1.物理特性が優れている
  2.光学特性が優れている
  3.ディスクの耐久性が高い
  4.時間軸の精度が向上
  5.機械的特性(トラッカビリティ)が安定している
  6.信号特性が良好

とても、私には何が何だか・・・。

大体、普通のCDプレーヤーで、そのガラスCDって「まわる」のだろうか。重そうだけど。
それとか、SACDプレーヤーとかでないと再生できないのだろうか。
広告にはそのへんのことが書いてない。

本号の「レコ芸」には、広告だけでなく、オーディオのページに、このガラスCDの記事が載っている。

それによると、今回のカラヤンの「第九」は、DGがデジタルリマスター化した音源を用いずに、62年制作のオリジナル・アナログ・マスターテープからガラスCD化されたのだそうだ。

オーディオページだけに、このガラスCDは、これまでのCDよりも格段にいい音がすると書かれている。

それにしても、62年録音のカラヤンの「第九」と言えば、これまで、日本のクラシックファンには、最も聴き尽くされたレコードの一つだろうと思う。
最新録音でも何でもない、この音源(普通のCDだったら2,000円も出さずに買えるはず)を、20万円出して買おうという人がどれくらいいるものなのか・・・。

広告には、「限定商品につき、ご注文が販売予定数に達し次第、販売終了になります。ご予約はお早めに!」と書かれているが、販売予定数って、何枚なんだろうね。

私は、日頃、CDはたくさん買うが、昔から機材にはまったく無関心で、今だと、小さなCDラジカセか、この前買ったウォークマンで音楽を聴いている。
機材にすら、10万20万とかける気がない私にとっては、1枚20万円のCDなんて、猫に小判、豚に真珠だ。
20万払うんだったら、普通のCDを100枚買いたい。