naokichiオムニバス

68歳、ヴィオラ弾き。ビール大好き。毎日元気。

成人年齢引き下げと、「初めての飲酒」の話

鳩山法務大臣が、法制審議会に、民法成人年齢を18歳に引き下げることの検討を諮問したそうだ。

 

選挙権を始め、関連する事項、法令が多数あるので、色々なところへの影響があり、議論を呼ぶのは必至らしい。

 

直感的なイメージだと、18歳と言えば、まだ高校3年生。
これを成人と呼ぶのは、ちょっと抵抗があるかな。
高校在学中に成人式、ってことでしょ? 何かねえ。

 

しかし、アメリカの多くの州、イギリス、フランス、ドイツなど、欧米諸国では18歳の国が多いらしい。

 

今後の議論の推移に興味がある。

 

ところで。

 

20歳といえば、何と言っても、酒、煙草だ。

 

私の場合、酒も煙草も、生まれて初めて口にしたのは18歳の時である。

 

初めての煙草については、以前書いた。
    https://naokichivla.hatenablog.com/entry/51340297
 
初めての酒は、それより更に早い(ここに書いていいんだろーか)。

 

大学に入学する直前の春休みのことであった。

 

母の実家で、祖父の喜寿のお祝いの宴会があった。
その時に、叔父が、「naokichi君も、もう大学生なんだし、煙草は勧められないけど、お酒はね」と言いながら、ビールを注いでくれた。

 

これが、生まれて初めて飲んだアルコールだった。

 

父が家で飲むことがなかったので、ビールというものを見ること自体、あまりなかった。
ビールは苦い、苦い、という話は聞いていたので、どんな味だろうと、こわごわ飲んだのだが、苦いという感じはしなかった。以後、今日まで、ビールを苦いと思ったことは一度もない。

 

杯を重ねるに連れて、何やら上機嫌になっていって、「ハハハハハ」とか笑い出したのを、今でもよく覚えている。

 

ところで。

 

成人年齢を18歳に引き下げれば、おそらく、酒、煙草も18歳からOKという話になるだろう。

 

これってどうよ。

 

高校3年生が、例えば日曜日の夕食で、堂々と父親とビールを酌み交わす。
翌日は、二日酔いで学校へ。

 

それはいかがなものか、と思うな、やっぱり。

 

でも、自分がそうだったから、ちょっと甘い言い方になるけど、大学に入って、20歳の誕生日を迎えるまで、長ければ2年間、酒、煙草に手を出さない、ってことが、現実としてあるんだろうか。
今どきの大学生はどうだか知らないけど、私の頃は、「僕、まだ未成年だから」って奴は、周囲に一人もいなかったよなあ。
大学オケに入って、最初の練習の後、国立駅前の「三好屋」で、すぐさま先輩と一緒に飲んでたもんなあ。

 

高校を出て社会に出た場合はどうか、というのもある。
以前、ダルビッシュ有や、加護亜衣が、未成年で喫煙したことで、謹慎処分を受けたことがあったが、社会に出て働いている者の場合、どうなんだろうな。

 

まあ、煙草は、成人にとってもいいことではないので、年齢にかかわりなくNGと言いたいが、酒の場合、個人的な意見を言えば、20歳か18歳かでなく、高校を卒業したらOKというのが現実的かな、という気がする。
中卒で就職の場合だったら、やっぱり18歳か。
医学的に、喫煙、飲酒は、肉体成長の観点から、20歳まで待つべきだ、ということなら、もちろんそれに従うべきだが。
 
<追記> 2022.4.5
2022年4月、18歳が成人年齢となった。
喫煙、飲酒は引き続き20歳からとされている。