naokichiオムニバス

66歳会社員。ヴィオラ弾き。ビール大好き。毎日元気。

3月場所14日目~2場所連続の相星決戦へ

豊響普天王は、立ち合い普天王がすぐ左をのぞかせた。豊響は一旦はふりほどいて頑張って押したが、やはり威力がない。
結局、普天王がまた左四つに組み止めて寄り切った。
豊響が本来の力を出し切れていないのが残念だ。明日に幕内残留を賭けることになってしまった。

春日王若麒麟を破って勝ち越し。
春日王は、立ち合い踏み込みよく左から張ってすぐ右四つに組み止めた。若麒麟も上手を引きつけて果敢に寄ったが、やはり四つ相撲では春日王が一枚も二枚も上。青房下へ寄り切った。
春日王という人は、それなりの地力がついてきたように思う。

豪栄道の相撲が、すっかり崩れてしまった。
立ち合い龍皇がもろ手で止めておいてはたくと、あっけなく落ちてしまった。足が出ていない。
これで7勝を挙げてから3連敗。7勝7敗での千秋楽となってしまった。栃煌山の活躍を横目で見つつ、勝ち越しに意識が過剰となっているのか。

垣添北勝力は、垣添が立ち合い当たってすぐに左から突き落として勝ち越しを決めた。
垣添はここまでに惜しい相撲もあったので、勝ち越せてよかった。

高見盛が2ケタ到達。
露鵬が、立ち合い左に動いて上手をとりにいったが、右脇が甘く、高見盛に簡単に二本差しを許した。
今場所流れのいい高見盛は、すぐに向正面に寄って決めた。

3敗の黒海豊馬将の一番は、黒海が勝って3敗を守り、優勝に望みをつないだ。一方の豊馬将は、終盤にきて急に調子を落としている。
立ち合いから互いに低く構えたが、動きの中で黒海がはたくと、豊馬将はあっけなく落ちた。
豊馬将はやや頭を下げすぎた。中盤までのいい相撲が出なくなってしまった。

栃乃洋がついに6連敗からの8連勝で勝ち越し。
立ち合いから左四つ。時天空がいい形に組んで、上手もいいところを引きつけて頭をつける体勢。
しかし、栃乃洋は、力の出る左下手一本で引きつけて、正面に寄った。
時天空は負け越し。

若ノ鵬朝赤龍は、朝赤龍の巧さが存分に出た。格がはるかに違うという感じだ。
立ち合い、朝赤龍はすぐに左前まわしをとって頭をつける体勢を作った。
若ノ鵬は、右下手はしっかりとったが、朝赤龍はかまわずに左からの出し投げ。下に打ったのが効いた。
若ノ鵬としては、出身国こそ違うが、同じ外国人力士に、こういう正統的かつ技能的な相撲をとられて負けたことについて、何か考えてほしい。

鶴竜安美錦は、過去安美錦の3戦全勝。
鶴竜は、立ち合い突き起こしてよく前に出たが、安美錦も押し負けない。
その後、鶴竜が出ると、安美錦は向正面に詰まったが、右に体を開きながら、鶴竜の右かいなをたぐると、鶴竜は土俵を飛び出した。
これで鶴竜は惜しくも負け越し。

稀勢の里旭天鵬は、勝ち越しお預けが続く稀勢の里にやや迷いがあったか?
時間いっぱいからの立ち合い、極度に後ろ、俵に足がかかるかというところまで下がっておいて、また前に出ての仕切り。いつもの自分のペースではない。
立ち上がって、しかし稀勢の里は左を入れ、右上手もとった。まず充分の形。
旭天鵬も、正面土俵で左下手投げを打つと、懐が深いので体が入れ替わりそうになったが、稀勢の里はすかさず上手から投げ返しながら寄り切った。これで稀勢の里は勝ち越しだが、相変わらずコンスタントに2ケタ勝てる状況にはまだ遠い。やはりこの人には何かが足りない。

安馬雅山は、立ち合いから両者果敢に突き合う。安馬の上体が立っていてこれは場合によっては危ないか、と思ったが、突き合いの中で、はずみで雅山の腰が入ってしまい、安馬が突き倒した格好で決まった。
安馬の突きに特にめざましい威力があったわけでも、動きで翻弄したわけでもない。
偶然のタイミングの良さで、安馬の出した手が効いたということだ。
これで両者7勝7敗。

ここから後は、優勝圏内にいる力士が次々土俵に上がる。今場所は、一つの状況の変化が、他にも影響している。見逃せぬ4番だ。

琴奨菊に3敗の栃煌山は、琴奨菊が地力の違いを見せつけた。
立ち合いから終始琴奨菊ペース。すぐに琴奨菊は充分な左四つの形を作った。左差しがとにかく速い。後は、右からおっつけて上手をさぐり、西へ腰を落としてのがぶり寄り。
これで、琴奨菊は7勝7敗の五分に戻して千秋楽を迎えることになった。
一方の栃煌山は、ちょっと研究不足か。
琴奨菊がどういう相撲をとるか考え、それに対して自分はどういう相撲をとるのか、それが残念ながら見えなかった。

千代大海と3敗の把瑠都の対戦は、平幕の把瑠都大関に完勝。
立ち合い、把瑠都は瞬時に右上手充分、左も差して抱き込んでしまった。速く大きい相撲。
千代大海としては、突く場面がまったく作れなかった。
大きい相手にがっちりとつかまっての四つ、しかも上手がとれない形では、千代大海としてはもはやどうしようもない。把瑠都が引きつけての白房下への寄りに、ほとんど抵抗らしい抵抗もできなかった。。
とにかく、今場所の把瑠都は、基本的にまともな相撲で非常にいい。こういう相撲をとり続けていけば、三役定着も可能だ。膝に故障があるので難しいかもしれないが、もうひと腰おとした相撲がとれるようになると、上位にはさらに脅威となるだろう。

さて、昨日2敗で並んだ両横綱
まずは、白鵬琴光喜戦。
琴光喜としては、勝ち越しがかかる相撲だし、昨日の今日ということで、白鵬としても油断はできない一番だ。
白鵬として一番こわいのは、もろ差しになられることだ。何としてもそれは避けなければならない。
しかし、今日の白鵬の相撲は実に速かった。
琴光喜が、右ののどわで突きに出た。まわしを許さずに主導権をとって、どこかで中に入ろうとしたのだろうが、突きの相撲なら白鵬もとれるし、地力としては当然横綱が上。
白鵬は余裕をもって琴光喜の突きに応戦した。白鵬は相手をよく見ており、もろ差しをはたした。
ここから吊りにいこうとしてすっぽぬけたような感じで一瞬体が離れた。このへんは、白鵬の相撲がちょっと雑。
すぐにまた組んだが、今度は右四つ。白鵬はすぐに左から再度まきかえて、また二本差し。後は白房下へ出足のいい寄りで決めた。
この時、控えの朝青龍は「勝たれたか」という顔をしていた。「よしっ、俺も!」という決意の見られる表情ではなかった。

朝青龍魁皇は、2日間、思わぬ崩れをみせている朝青龍の心身の状態を見たい一番。
普通にとれば、今の魁皇には横綱を破るまでの強さはないと考えられるが、よもやの連敗の後だ。心配されたが、結果は横綱の無難な相撲。
今日は、ここ2日よりは鋭い立ち合い。当たってすぐ左差し、右上手。右上手をはなしてもろ差しをねらったが、魁皇がこれを許さず、また上手をとりなおして左四つ。朝青龍が左のかいなを返し、魁皇は上手をとれない。
魁皇としては、この形でも、右からしぼったり、相手のかいなをきめて出たりできるが、やや半身の体勢にされたため、そういう攻めを出せない。
後は朝青龍が引きつけて赤房下へ寄ると、魁皇は残せなかった。

2敗 白鵬朝青龍
(3敗 黒海把瑠都)

これで、3敗力士の優勝の可能性は消滅し、先場所に続く、千秋楽結びの一番、横綱同士の相星決戦となった。
先場所よりも星一つレベルが落ちたことはやや残念だが、とにかく楽しみだ。

NHKの放送で紹介されていたが、15日制以後、2場所以上連続の横綱同士の相星決戦となったケースは、過去3回あるのだそうだ。左が優勝力士。

  昭和51年11月 北の湖=輪島
  昭和52年1月 輪島=北の湖

  昭和58年9月 隆の里千代の富士
  昭和58年11月 千代の富士隆の里
  昭和59年1月 隆の里千代の富士

  平成7年3月 曙=貴乃花
  平成7年5月 貴乃花=曙

いずれも、一時期覇を争った好敵手同士だ。
今後、朝青龍白鵬もそういう時代を築いていくのだろうか。

これまでは、2場所続けて同じ力士が優勝したケースがない。
さて、今回はどうか?