大原麗子さんが亡くなった。
一人暮らしの住まいで死んでいるところを発見された、という点では、先般の飯島愛を思い出さずにはいられない。
私の場合、大原麗子と言えば、もう30年以上前、高校3年生の時に観た、「さよなら、今日は」というテレビドラマが忘れられない。
ストーリーなど、もはやうろ覚えの部分もあるが。
記憶に残っている場面が、いくつかある。
林隆三が、スナックかクラブのような店で、ピアノを弾くシーンがあった。
一緒に観ていた母が、「この人は、ほんとに(吹き替えでなく)ピアノが弾けるのかしら」と言った。私の実家では、母も妹も林隆三ファンだったのだ。
一緒に観ていた母が、「この人は、ほんとに(吹き替えでなく)ピアノが弾けるのかしら」と言った。私の実家では、母も妹も林隆三ファンだったのだ。
当時、ラジオ番組で、芸能界に関する電話質問を受け付けます、というのをやっていたので、夏休み、予備校の夏期講習で東京に通っていた時、空いた時間に、公衆電話から、電話した。
「調べますからお待ち下さい」と言われてしばし。「彼、ピアノは弾けます」という回答をもらった。
「調べますからお待ち下さい」と言われてしばし。「彼、ピアノは弾けます」という回答をもらった。
それから、家のリビング(確かね、リビングなのに、天井からブランコがぶらさがっていた)で、姉妹など、居合わせた者たちが、突然、今で言う「山手線ゲーム」を始めたシーン。
これは妙に印象に残っており、以後、今日まで、会社で退屈な会議の時など、手元のノートの余白に、一人で23区を書き出す習慣がついた(このお題は意外に難しく、いつも最後に2つくらい出てこなくなる)。
このドラマにはとても引き込まれ、最終回は、テレビから音声だけをカセットテープに録音した。そのテープを繰り返し聞いたので、個々のせりふで鮮明に覚えているものもある。
ドラマのクライマックスは、心臓外科医の山口崇が、姪の命を救うべく、手術を執刀する場面。
栗田ひろみ「ねえ、叔父さん、手術の時に、あたしの裸、見るのよね」。
山口崇「許せ!」。
途中、心臓が一度止まりかかるが、電気ショックで鼓動を再開し、手術は成功する。
栗田ひろみ「ねえ、叔父さん、手術の時に、あたしの裸、見るのよね」。
山口崇「許せ!」。
途中、心臓が一度止まりかかるが、電気ショックで鼓動を再開し、手術は成功する。
手術の成功を機に、山口崇は大原麗子の思いに応える。かねてからそういう決意だったのだ。
山口崇が、手術室から、山村聡たちが待つ場所に急ぐ途中で、大原麗子と行き会う。
手術の結果を案ずる表情を見せた大原麗子の肩をポンとたたく山口崇。
満面の笑みを浮かべる大原麗子。
この間、二人にせりふは一つもないのだが、この時の大原麗子の笑顔が、今でも忘れられない。
私には、大原麗子と言えば、この1カットが今に至るまで一番記憶に残っている。
山口崇が、手術室から、山村聡たちが待つ場所に急ぐ途中で、大原麗子と行き会う。
手術の結果を案ずる表情を見せた大原麗子の肩をポンとたたく山口崇。
満面の笑みを浮かべる大原麗子。
この間、二人にせりふは一つもないのだが、この時の大原麗子の笑顔が、今でも忘れられない。
私には、大原麗子と言えば、この1カットが今に至るまで一番記憶に残っている。
そして、それと相前後して、浅岡ルリ子と林隆三も、よりを戻してやり直すことになる。
浅丘ルリ子「(林隆三を平手で打って)あなた、私の気持ちなんか全然考えてくれてないじゃないの!」。
林隆三「痛いよぉ」。浅丘ルリ子を平手で打ち返す。
何度か平手で打ち合った後、抱擁。
浅丘ルリ子「(林隆三を平手で打って)あなた、私の気持ちなんか全然考えてくれてないじゃないの!」。
林隆三「痛いよぉ」。浅丘ルリ子を平手で打ち返す。
何度か平手で打ち合った後、抱擁。
といったストーリーだったと思う。
我が家で当時観ていたドラマには、これらの役者さんがよく出ていた。
雪の中で、原田芳雄が失明するシーンは、いまだに忘れられない。
また再放送しないかなあ。
あ、あと、坂田晃一の音楽ね。
何か、こういうことを書いていると、次々に色々思い出してきりがないので(「時間ですよ」とか、「肝っ玉かあさん」とかね)、このへんで(笑)。