何でこんなことが起きるんだろう。
これまで、国会に提出するのしないの、あれこれもめて、結局提出したが、短時間に編集したものを限定公開の形。
個人の立場としては、早く観せろよ、いっぺん観たい、みたいな興味は、やっぱり持っていた。
テレビでその映像の一部を観ることができたわけだが、しかし、興味が満たされたからそれでよかった、という問題ではないよ、これは。
正規の手続きを踏んで、では国民の皆さんにも観ていただきましょう、というものならともかく、要するに、レコードの世界で言う海賊盤だものね。
これは重大な問題ですよ。
たまに企業で、顧客情報が流出したとか紛失したとかの問題が生じるけど、それと同種の情報管理の問題だし、しかも外交にかかわる内容の映像なのだから、その影響は甚大だ。
一般人が入手できる映像では絶対にないのだから、当然、海上保安庁内部の関係者が出どころに決まっている。
こんな大事な映像が、どうしてネット上に公開されてしまったのか。
今回のこの行為は、何かの犯罪になるんだろうか。不勉強にして知らない。
しかし、個人的には、この問題は、先の大阪地検の証拠改ざん問題に匹敵する重大なものだと感じている。
誰が流出させたのか。
それを防ぐことができなかった管理体制上の問題点は何なのか。
それを防ぐことができなかった管理体制上の問題点は何なのか。
事実関係は徹底的に究明されるべきだと思う。
流出元が海上保安庁だとして、その気持ちは、ある面から見れば理解できないでもない気がするが、それは、いわば刑事裁判における情状酌量の余地云々という時の次元であって、情報漏洩行為、また、それを防げなかった組織の情報管理の面からは、まったく看過できない話だ。
と言いつつも、与野党の政治的思惑などもあるから、何か、すっきりクリアな形では進まなそうな気も・・・。