naokichiオムニバス

68歳、ヴィオラ弾き。ビール大好き。毎日元気。

ザ・タイガース再結成

ザ・タイガースがオリジナルメンバーで再結成され、12月にツアーをやるとの報道。

80年代にも再結成して、ライブをやったりレコードをリリースしたりしたが、あれはオリジナルメンバーではなかった。

44年ぶりの再結成と聞いて、あれ、タイガースって70年代の初めの解散だったんじゃ? と思ったら、つまり加橋かつみの脱退から数えて44年ぶりなのだった。なるほど。
(加橋の後任として、岸部シローが加入し、そのメンバーで解散)

伝え聞くところでは、解散後、教育の道に進んだ瞳みのるとは交流が断絶していたが、沢田研二がNHKの「SONGS」で、瞳に向けたメッセージソングを歌ったのがきっかけとなって、これが復活。

昨年の沢田研二の公演では、加橋を除くメンバーとの共演が実現していた。

そして今回、加橋を含めたオリジナルメンバーでの再結成の運びとなったとのこと。

タイガースを知ってる世代って、少なくとも50代後半から上だよね。

今、各種のドラマや映画で、味のある名脇役の地位を固めている岸部一徳が、かつて、「サリー」と呼ばれ、タイガースでベースを弾いていたアイドルだなんて、信じられない人の方が多いだろう。
岸部シローの兄だということも、知られていないかもしれない。

グループサウンズ、という言葉自体、我々世代を除けば、「それ、何?」だろう。

1967年から3年ばかりの、あのGSブームには、その後のピンク・レディーや、今のジャニーズ各グループ、AKBへの熱狂に匹敵するものがあった。

雨後の筍のように乱立した各グループは、玉石混淆とも言える個性の多様さを持っていたが、それらがすべて許容され、グループサウンズと言えば何でも売れてしまったという、熱に浮かされたようなブームのあり方は、後にも先にもGSブームだけのことだったように思う。

そうしたGSの中では、当時小学生から中学生の世代だった私は、親の評価にも影響され、ブルー・コメッツやヴィレッジ・シンガーズワイルドワンズ、パープル・シャドウズあたりの、長髪でなく、服装もまっとうなグループのファンだった。

従って、タイガースは、当時必ずしも夢中になる対象ではなかったが、今ふりかえれば、やはりもっともGSらしいGSと言えば、タイガースがその筆頭だったと思う(そして、スパイダース、テンプターズか)。

それに、ソロ歌手に転じてからの沢田研二は、私にとっては大好きな歌手の一人になった。

そのようなことから、今年暮れの再結成ツアー、できれば行ってみたいものだと思っている。

東京公演は、日本武道館と東京ドーム。

果たして、タイガースが東京ドームを満席にできるのか? と勝手ながら心配してしまうのだが・・・。