naokichiオムニバス

68歳、ヴィオラ弾き。ビール大好き。毎日元気。

亀渕友香&The Voices of Japan 「Christmas Gospel Night 2015 ~聖夜~」

22日(火)、亀渕友香&The Voices of Japan(VOJA)の、ゴスペル・コンサートに行ってきた。

会場は、上野の東京文化会館

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20代前半から、このホールには何度も足を運んでいるが、クラシック以外のコンサートを聴くのは、たぶん初めてだ。

来ることになったのは、新聞の折り込みチラシが発端。配達してくれる販売所の折り込みチラシに、このコンサートのことが載っていた。私は気がつかなかったのだが、妻が見つけて行きたいと言うので、販売所に電話して、チケットを入手した。

受付でもらったプログラム冊子。

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こちらは、コンサートのチラシの裏面。

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我々の席は、3階1列21番、22番。舞台に向かってやや右寄りの最前列。いい席だった。

19:05開演。

緞帳が開くと、大勢の人がステージに立っていて、おーっ、と思った。

この日の出演者は、亀渕友香さんが主宰するVOJAを始めとして、そのOBOGのグループ、Voice Art College、東京労音、カワイミュージックスクール、読売・日本テレビ文化センター町屋、Breast Cancer Survivor’s Chorus、軽井沢高原教会クワイアと、多くの団体。

おそらく、幕開けは、その全員がステージにいたのだろう。子供の姿も見えた。

ミュージシャンは、4人。下手側から、ピアノ、エレクトリック・ベース、キーボード、ドラムス。

プログラム冊子に載っていたセットリスト。

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私は、ゴスペルというものについての知識はほとんどなく、生で聴くのは初めてだ。

何曲か聴いて感じたのは、基本的にパワフルな音楽であること。

身体を揺すらせ、踊りながら、手拍子を打ちながら、力強い声を重ねていく。

手拍子が常に後打ちなのは、様式の一つなのだろう。

パワフルであり、また楽しさが伝わってくる。

出演の各団体が、入れ替わりながらステージは進行。

その合間合間に、亀渕さんも登場して、ソロで、あるいはコーラスと一緒に歌う。

MCも。

「クリスマスは、祝福の日である」。

亀渕さんは、「アヴェ・マリア」、「ホワイト・クリスマス」など、何曲も歌った。

ホワイト・クリスマス」では、叔母であるジャズシンガーの宮美子さん、サンタクロースに扮した兄君の亀渕昭信氏と共演した。

亀渕さんは、今年71歳になるそうだが、宮さんは91歳!

亀渕さんの歌、そしてMCには、人生の蓄積からくる力強さを感じた。

私は、オーケストラ音楽が好きだし、特に、弦楽器の音が好きだ。しかし、このコンサートを聴いていて、「人間の声」というものには、楽器が発する音とはまた次元の異なる力があると感じさせられた。

このコーラスには、オペラの合唱など、クラシックの声楽よりも、伝わってくるものの強さを感じる場面が少なくなかった。

終盤でのMC。VOJAは、発足して25年になるのだそうだ。東京文化会館での演奏は、13回目とのこと。亀渕さんは、このホールのことを、「音楽の殿堂」と何度も言っていたが、ここで演奏することには、特別な思いがあるように感じられた。

私は、この日の演奏を聴いていて、これだけの人数で、これだけの曲数を、全員が暗譜で歌っていることに驚愕し続けていた。

この終盤のMCで知ったのだが、VOJAの練習は週3回。曲は、楽譜を使わずにまず耳で覚えるのだそうだ。その後に、楽譜を見て確かめるのだ、と。

クラシックの楽曲修得とはまったく異なるやり方だ。

また、音楽をやっていて、辛いことや苦しいことがあっても、メンバーが人の助けを得るのでなく、自分自身の力(force)で立ち上がらなければならない、とも言われていた。

そうした過程があって、最初に感じた、ゴスペル音楽のパワフルさがあるのだ、と得心が行った。

本編の最後は、「Joy To The World(もろ人こぞりて)」。

そして、アンコールとして、アカペラで、ヘンデルの「ハレルヤ・コーラス」が、ゴスペルアレンジで歌われたが、これが圧巻!

この日聴いたすべてのナンバーの中で、これが私には一番。アレンジも歌も本当に完璧無類だった。

最後に、「Holy Night(聖しこの夜)」を、客席と一緒に歌って終演。

その後に、丁寧なメンバー紹介があった。ほとんどすべてのメンバーが紹介された。

21:04、終演。

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仕事が忙しく、疲れていたが、来てよかった、と心から思えるコンサートだった。力をもらった。