昨10日(水)、子会社であるN社の総務部長であるK氏が訪ねて来られた。
3月末で定年退職されるという。当社関係者への挨拶だった。
K氏とのつきあいは古いので、少なからぬ感慨がある。
1983年から1986年まで、千葉、末広の現場事務所に勤務していた時、同じ敷地の隣の建物に、N社の現場事務所があった。
K氏は、そこの総務担当として仕事をされていて、それが出会いだった。
総務担当同士、月初めの締めの時期には、業務上のやりとりがあり、K氏が当社の事務所に現れるのが常だった。N社に必要な資料を当方が提供するのだが、その資料はまだですか、と督促されるのだった。
事務所に来られる時のK氏は、いつも裸足にサンダルを履いていた記憶がある。
夏には、事務所の庭で、納涼大会と称してバーベキューをやるなど、同じ敷地の関係会社同士のつきあいがあり、K氏とは親しくさせていただいた。
現場事務所を離れてからは、ずっとお互いの消息を知ることがなかったが、その後、もう10年以上経ってからだっただろうか、N社の本社を訪問する機会があった時に、K氏が総務部に勤務されていて、再会を果たした。
以後、時々お会いすることがあった。
特に、5年前からしばらく内部統制の仕事をしていた頃は、業務上の直接の関係ができ、ずいぶんお世話になったものだ。
余人をもって代え難い総務部長だと、N社の関係者からは聞いていたが、いよいよ退かれるとは、おそらく会社としても残念なことだろう。
私も3月末で定年だが、20歳台の頃に、現場で知り合ったK氏の退職挨拶に、改めて、流れた月日の長さ、そして速さを思った。