先にもふれたが、東京都交響楽団が、公演再開に向けての試奏等を行っている。
現時点でのそれらの情報をまとめておく。
都響「COVID-19(新型コロナウィルス感染症)影響下における公演再開に備えた試演」レポート
特別企画|東京都響・COVID-19影響下における公演再開に備えた試演|齋藤俊夫
これらは、ステージ上で演奏するオーケストラとしてのリスク回避の観点からの検証である。
奏者間1メートル、弦楽器が通常通り、プルトに1台の譜面台でも、危険はないのではないか、との観測もあるようだ。
試演を行った音楽監督の大野和士氏は、「今回はヨーロッパで既に複数あるガイドラインの内、一番距離の取り方などが大きいものから、次第に小さいものへと段階的に敷居を下げていった。今後、衛生と音楽性との両立を検証し、今回の都響・東京文化会館モデルのガイドラインから日本モデルのガイドラインを作っていきたい」としているそうだ。
一方、演奏会を行う場合の一方の主役、客席に足を運ぶ聴衆に対しては、同じ都響のウェブサイトにて、インフォメーションがなされている。
主催公演開催時における、新型コロナウイルス感染拡大の予防に関する取組みとお願い
こちらについては、施設側のガイドラインが別途検討作成されつつあると思われ、それに従った形で、スタンダードが確立されていくだろう。
その両輪が揃った暁に、オーケストラの世界においては、まずはプロが活動を再開し、その状況を見つつ、我アマチュアが再開するという流れになるのが望ましいと考えている。
疫学的な検証、検討を踏まえての、プロが従うスタンダードの確立を待ちたい。
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