9日(土)は、J:COM浦安音楽ホールに丸山朋文さんと桐榮哲也さんのデュオコンサートを聴きに行った。
●しんうらやすランチタイムコンサート 丸山朋文(チェロ)&桐榮哲也(ピアノ)
日 時 2023年12月9日(土) 11:00開場 11:30開演
会 場 J:COM浦安音楽ホール コンサートホール
チェロ 丸山朋文
ピアノ 桐榮哲也
曲 目 ラフマニノフ チェロとピアノのための2つの小品より「前奏曲」
J.S.バッハ ヴィオラ・ダ・ガンバのためのソナタ第1番ト長調
[アンコール] ジョージ・ダグラス この素晴らしき世界
プログラム冊子。
私の席は、1階D列10番。
桐榮さんとは、浦安シティオーケストラで2019年11月にラフマニノフの2番のコンチェルトを共演している。
また、丸山さんとは、浦安ユースオーケストラの指導でお目にかかることがある。
その2人のデュオということで出かけた。
今回の曲目は、ほとんど知らない曲ばかりだ。ブラームスのソナタだけは聴いたことがないわけではない、という程度。
事前予習もせずに臨んだ。
ラフマニノフは、この作曲家らしい美しい曲だった。
演奏を終えて、丸山さんがマイクを持ってMC。この曲は知られざる名曲です、とおっしゃっていた。
続くバッハの曲については、丸山さんから、パズルのような、数学的に凝った作りになっているとのお話があった。
私は日頃バッハの音楽とは距離があるが、なるほど几帳面に組み立てられた音楽だと感じながら聴いた。長調の曲だったのがよかった(短調の曲が多いところがバッハとの距離の一因)。
この演奏会は休憩がない。
2人が一旦袖にはけたが、すぐブラームスの演奏に移った。
過去数えるほどしか聴いたことがない曲だが、やはりブラームスらしい音楽という印象。重厚さがあり、リズムが複雑だ。
最初の2つの楽章では、例えばフランクのソナタやドヴォルザークのコンチェルトなどと比べると、C線の低い音が多用されているように思った。
3楽章はリズムの複雑さが特にきわだっていた。
4楽章は快晴になりきらないフィナーレという感じ。
とても聴きごたえを感じた。
チェロが主役、ピアノが伴奏という音楽ではない。
演奏後のMCで丸山さんが、ブラームスを弾くと心身とも温まるとおっしゃっていた。聴いている方も同様だ。
アンコールは、まったく意外な選曲で、ルイ・アームストロングの「この素晴らしき世界」が演奏された。
この曲はとてもチェロに向くと感じながら聴いた。
1時間弱の楽しい時間だった。