naokichiオムニバス

68歳、ヴィオラ弾き。ビール大好き。毎日元気。

5月場所5日目

把瑠都が5戦全勝。二度目の十両全勝優勝も夢ではないかもしれない。

国会中継があったため、NHK総合テレビは17時過ぎからの放送となった。
幕内前半の取組が終わったところで、前半戦の取組を連続リプレイで見せた。
これには不満がある。
以前は、同様のケースでは、取組の合間に、一番ずつ見せていたものだ。
何が不満かというと、一番一番の取組を全部見せてくれず、省略してリプレイされることだ。
四つに組んで、膠着状態になった時に、動きのない部分を中抜きにするのはまあ許せる。
しかし、今日の連続リプレイを見ていて思ったが、ちょっと時間がかかった取組は、すべて途中から見せる編集になっている。相撲の流れと無関係に、機械的に前半をカットして途中から見せられることには不満がある。相撲の場合、立ち合いを見せてもらえないのは、特に困る。

ということで、普天王春日錦を破って全勝を守った相撲などは、結局どういう相撲だったか、全体がわからないので、書きようがないのだ。

龍皇がいい突きで新入幕上々の4勝1敗。玉春日は元気がない。

出島が全勝を守った。今日は押し込む相撲ではなかったが、里山を右から突き落とし気味の押し倒し。力強かった。

朝赤龍も5戦全勝。栃乃洋とのこの一番もどういう相撲だったかわからないのだが、動きがよかったようだ。

鶴竜は、めずらしく根気のない相撲。安易な引きで露鵬を呼び込んでしまった。

高見盛は、豪風の左を引っ張り込みにいったが、これをふりほどかれた。
差すことができない高見盛は、昨日重い雅山を破ったのとは別人のような相撲に終わった。

栃煌山は、相撲巧者の安美錦相手にどうかと思ったが、果敢に攻めたものの、やはりという結果だった。
互いに低く頭で当たり合った後、栃煌山は左からおっつけながら前へ出た。しかし今一歩攻めきれず、一方の安美錦は、土俵際しぶとく残しながら右下手をとった。これがうまかった。
とった下手を命綱にして、体を入れかえての逆転。
栃煌山もよく攻めたが、一歩及ばなかった。ベテランのうまさに負けた。
安美錦は4章1敗と好調。

稀勢の里は、けんか四つの時津海相手に、下手に組むことを警戒したか、今日はまわしにこだわらず、下から相手のかいなをあてがいながら、はずにあてがうようにして前に出た。
こういう相撲がとれればいいと思うが、力のある上位にこれで通じるかというと、それはわからない。
ともかく、いまだに相撲が固まらない人だ。

琴奨菊安馬は、安馬が踏み込みよく低く当たったものの、琴奨菊は左をのぞかせて前に圧力をかけて出た。
そこを安馬が、引きにいったのが悪く、琴奨菊がついていって決めた。
安馬としては、珍しく辛抱が足りない相撲だった。過去琴奨菊の6勝3敗という対戦成績だが、安馬に苦手意識があるか。

琴光喜は、時天空のはたきに落ちて初黒星。
今日の琴光喜は踏み込みなく、当たってからの出足もなかったので、時天空の懐の深さに、うまく距離をとられてしまった。
やはり初日から4連勝といっても、内容がよくなかったので、このへんでの全勝ストップは予想された。

千代大海は、細かい突きで玉乃島を攻めたてた。
玉乃島もはさみつけるようにして再三押し返したが、今日の千代大海は、押されても押し返す展開。はたくまいはたくまいという意思が感じられた。
さすがに最後、引き技で決めたが、まともなはたきではなく、体を開いていた。
体勢にそういう余裕があったのは、そこまでの部分では攻めに徹していたからだ。
全勝をキープ。

魁皇豊ノ島に楽勝して全勝を守った。
立ち合い右からひっぱりこんでつかまえた。
今の豊ノ島の状態なら、つかまえてしまえば料理できるという思いはあっただろう。
右からきめるようにして前に出た。
力強いし、攻めも速い。

琴欧洲は、過去5勝4敗と対戦成績が拮抗している垣添との一番。
やはりとりにくいのか、立ち合い左に動いて上手をねらいにいった。
垣添もそこを突いて攻めることができず、身体が一回転するところ、大関が今度は右上手をとり、身体をぶつけるように前に出て決めた。
勝つには勝ったが、ほめられた内容ではない。

白鵬豊馬将、楽しみな一番は、大関の一方的な流れとなった。
立ち合い踏み込み勝ったのは大関。立ち合い相手の顔を張っておいて、突いて出ていなすという展開で、機を見て右から左と差し、寄って出て決めた。
豊馬将にもっと攻めとスピードがあれば、違った展開にできたのだろうが、今日は終始白鵬のペースで相撲をとられてしまった。相手の攻めをこらえながら、じっくり構えて体勢を作る場面を作らせてもらえなかった。
これで白鵬は5戦全勝。場所後の昇進に向けては、まあ上々の序盤戦と言っていいが、今日も攻める中で足が流れる場面がちょっとあった。
まだ完璧ではない。

朝青龍黒海を問題にせず。
立ち合いすぐ右上手をとり、引きつけて前に出てあっさり決めた。
黒海は突く場面をまったく作れなかった。
横綱は万全の相撲が続いている。このところの場所の序盤に比べると、内容はいいと思う。

序盤を終わって、横綱大関5人で24勝1敗。非常にすばらしい。
下位にとりこぼさずにどこまでいけるか。