naokichiオムニバス

68歳、ヴィオラ弾き。ビール大好き。毎日元気。

オペラ塾に初参加~「トスカ」全曲

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   写真上から 東京文化会館
           見頃も近い上野公園の桜
           第3幕
           リハーサル室A



20日(金)は、いつも浦安オケでお世話になっている、指揮者の矢澤定明先生のオペラ塾に初参加させていただいた。

上野の東京文化会館
13:00~17:00、リハーサル室B。 弦人数:5・4・5・3・1
18:00~21:00、リハーサル室A。 弦人数:5・4・4・3・1

今回の練習曲目は、「トスカ」。

文化会館のリハーサル室なんて、初めてなので、どこから入ってどうやって行くのかわからない。
あっちへ行き、こっちへ行き、人に聞いてやっと到達。
上野駅公園口正面の楽屋口から入って、螺旋階段を地下に下りたら、浦安オケトランペットのT氏がおられた。

廊下のつきあたりがリハーサル室らしいが、その手前に「オーケストラ(男性)」という貼り紙がしてある部屋が。
ここに荷物を置いて待機かな、と中に入って荷物を置いたのだが・・・。
一旦廊下に出て、貼り紙をもう一度よくよく見て、気がついた。
この日、大ホールでは、午後、「錦織健プロデュースオペラ」というのをやっていて、そのオケの控え室だったのだ(笑)。
オペラ塾の方も、知らない人が多いので、区別がつかなかったのもやむを得ないが、部屋の中にいたのは、ロイヤルメトロポリタン管弦楽団の皆さんでした(汗)。
あわてて荷物を取りに戻った。
ちなみに、大ホールの演目は「愛の妙薬」。

さて、リハーサル室に入って、練習開始。
コンミスは、いつも浦安オケにエキストラで弾きに来て下さっている、Mさん。
ヴィオラのトップは、これも以前から浦安オケのお手伝いをいただいている、Hさん。
ヴィオラは外。

今回、浦安オケからは、フルート、オーボエバスクラファゴット、トランペット、トロンボーンが1人ずつ参加。
弦は私だけなのが、ちょっとさみしい・・・。

今日練習する「トスカ」は、昨年末にも同様の集まりがあって、その時に練習しているらしい。
矢澤先生のお話では、あと1、2回練習したら、歌をちゃんとつけてやる予定で、とりあえずレパートリーの一つにした、というところまでやりたいとのこと。

1幕冒頭から順次合奏。
先生が、ある程度先の部分まで、ストーリーや歌われる歌詞を説明して下さり、じゃあ、そのあたりまでやってみましょう、ということで弾く、その繰り返しで進んだ。

「トスカ」は、07年の浦安市民演奏会で、矢澤先生の指揮により、イタリアオペラのガラコンサートをやった時に、1幕の終わりのところを弾いたが、全曲を弾くのはもちろん初めて。

一度実演を観たことがあるが、もう10年以上前のことで、ほとんどおぼえておらず、要するに、基本的に曲をあまりよく知らないのだ。

拍子が頻繁に変わる。
アルコとピッツィカートが頻繁に変わる。
ミュートを頻繁につけたりはずしたりする。
テンポがめまぐるしく変化するし、歌に合わせての伸縮がしょっちゅう。

このへんが、オペラのオケの特徴的なところだ。

ほとんど初見なので、指揮を見る余裕がなく、気がついたら、テンポがゆるんでいて、自分だけが先に行ってしまっていた、など、間違いは山ほど。

いやいや、大変だ。

しかし、このオケ、どこからどんな人が集まっているのか、わからないが、すごいすごい。
弾ける人ばかりだし、オペラも、「トスカ」も、よく勉強されている人が多いようだ。
だから、落ちてもはいあがりやすい(笑)。トップのHさんを見ていれば大丈夫。

崩壊してしまうような場面はあまりないこともあってか、先生の指導も、「ここまでは4つ振りで、次から2つ振りにする」とか、テンポが伸縮する時の指揮の仕方など、オペラの約束事が中心。

練習には、オケだけでなく、日頃先生と仕事をされている、新国立劇場二期会の歌手の方が、10人近く参加され、部分部分歌って下さった。

2幕の途中までで、とりあえず時間切れとなり、続きは夜、ということで、一旦終了。

18時から、今度はリハーサル室で。こっちの部屋の方が広い。

2幕の続きから、3幕の最後まで。

歌が入ると、やはり情報量が増えるということか、弾いていてわかりやすいし、力も入ってくる。

途中で、社用の携帯電話が振動した。支店の工事部長からだ。
こういう休みの日にかかってくる電話には、ろくなことがない。
何事か、と部屋から出てかけ直す。結果。大した用事ではなかった。ああよかった。
演奏に戻る。

今回は、スカルピア役がいないということもあり、1幕をもう一度やることになった。
残り時間で、幕の最後まで通せるだろう、と先生。

通し演奏は、弾いていて楽しかった。早くも忘れてしまっているところがたくさんあったが。

午後から夜、計8時間の練習はあっという間に終わったが、やっぱり疲れた!
ヴィオラパート譜は54ページ。ほぼ弾きっぱなしだし。

しかし、オペラって、やっぱりいいなあ。

弾き甲斐をすごく感じる。
それに、プッチーニという人は、ヴィオラにとてもいい音を書いてくれてると実感した。ブラームスに近いものを感じる。

曲をしっかりおぼえて、ちゃんと指揮を見ながら、歌を聴いて演奏できるようになったら、「合わせる喜び」を、もっともっと味わえることだろう。

とにかく、色々な意味で、とても勉強になった。

また4月か5月に、次の練習があるらしいので、時間が合えば是非参加したいと思う。

また、今年12月の浦安市民演奏会は、前回に引き続き、矢澤先生の指揮で、オペラを中心にした内容になる予定なので、これもまた一段と楽しみになった。

※オペラ塾往復の音楽
    ベートーヴェン ヴァイオリン協奏曲
       ムター=カラヤンベルリン・フィル
    ベートーヴェン 皇帝
       ワイセンベルクカラヤンベルリン・フィル
    ベートーヴェン ピアノ・ソナタ第30番、第31番、第32番
       グルダ(67年録音)
    ベートーヴェン(ミトロプーロス編曲) 弦楽四重奏曲第14番
    ヴェルディ(トスカニーニ編曲) 弦楽四重奏曲
       プレヴィン=ウィーン・フィル
    ベートーヴェン 交響曲第7番
       スウィトナーベルリン国立歌劇場