大阪の、男女中学生の殺人・死体遺棄事件の容疑者が逮捕された。
誠に痛ましい事件で、何故、彼らが残忍な殺され方をしなければならなかったのか、と思う。
それはおくとして、事件に関する報道を見ていると、「防犯カメラの映像」が、容疑者に迫る重要な手がかりとなったようだ。
テレビのニュースで、いくつかの映像を見ていて、「こういう映像がいくつもあるのだから、犯人も遠からず捕まるだろう」と思っていた。実際、その通りになった。
そのことはよかった、と思う。
一方で、今の時代、あちこちに防犯カメラが設置されているんだ、ということも改めて認識させられた。
つまりですね、「自分もあちこちで録画されてる」ってことなんですよね。
いや、悪いことはしてませんよ。警察に捕まるようなことはね。
そうであっても、自分の姿は、毎日、表を歩いている中で、どこかで折にふれて記録されている。
それが現実だ。
今回、容疑者特定につながる1つの映像の背後に、事件とはまったく関係ない、善なる人々の映像が、9,999,999、いや、999,999,999、ある。
不測の事態の時に、その1つを探し出すために、365日、24時間、数え切れない防犯カメラが動いているのだろう。
この現実を、どう受け止めるか、どう感じるか、人それぞれだと思う。
私は、ちょっと薄気味悪さを感じないでもない。社会にとって必要なこととは思いつつ。