先週の、オケ本番に向けて、通勤時にウォークマンでチャイ4を何度か聴いたのだが、4楽章の曲締め、トゥッティで沸騰するように終わるところで、あることに気がついた。
最後の最後の小節、Fのユニゾンが伸ばしになるところで、シンバルが聞こえなかったのだ。
当然、その前、シンバルは連打されているのだが、最後の小節だけ聞こえない。
録音だから、まさか落ちたってことはないだろう、と、帰宅後、スコアを見てみた。
ないんだ。
トライアングルはあるのに。
へー、そうなんだ。知らなかった。
この小節、目を上に移したら、一番上の段、ピッコロにも音がない。
そこまでずっと、全員で盛り上がってきながら、3人だけ、最後の最後の音を出さないって、どういう気持ちなんだろう。
私だったら、つまんないと思うだろう。楽譜無視して、音出しちゃうかも。
しかし、チャイコフスキーは、何故こういうふうに書いたのかな。理由があるんだろうな。この3つの楽器の音は要らない、という。
ところで、この件、先日の、我々浦安オケの演奏会においては、ある話題と結びつく。
チャイ4でピッコロを担当されたTさんが、この演奏会を最後に、20年在籍された浦安オケを退団されることになった。
このことは、本番前日のGPが終わった後、TさんがFBにその旨の書き込みをされたのを見て、知った。びっくりした。
書き込みには、入団以降の様々な思い出が綴られていた。
それに対する別の団員からのコメントにもあったが、Tさんのご夫君は打楽器奏者で、浦安オケが、出会いの場となった。
結婚されたのは、17年前だったと記憶する。子供が生まれ、大きくなっていくのを、我々団員も見てきた。
そのご夫君は、今回の演奏会では、打楽器のエキストラとして参加して下さっており、バスドラムを担当された。
つまり、演奏会のメイン曲の最後の小節で、夫婦揃って音を出さなかった、ということになるわけだ。
終演後、Tさんとホワイエで少しお話をした。
長く一緒に活動してきたTさんの退団は、本当に惜しまれる。
またいつかご一緒できる機会があれば、と思う。
<追記>
この記事、FBでシェアしたんですが、ヴィオラ仲間のKさんから、こんな素敵なコメントをいただいたので、紹介します。
「さよならは言わない的でいいじゃないですか。最後出さないの♪」