10:00からステリハ。
アンコール曲から、本番とは逆の順序で練習した。
アンコール曲は、丁寧に時間をかけて練習。
チャイコフスキーは、1楽章をみっちりやって、他の楽章は飛ばし飛ばしのポイント確認。
我々の定期演奏会は、14:00開演だが、開場が13:00なので、いつものことで、開場まで時間がない。
まず、ステージで、ステリハで飛ばしたところをさらう。今日、弾いていない音符がないように。
全部終わらない内に、開場すると声がかかり、ステージからはける。
取り急ぎ、団支給の弁当を食べて、着替える。
その後、楽屋で、まださらっていない曲をさらった。
本番を待つステージ。
日 時 2016年6月5日(日) 13:00開場 14:00開演
会 場 浦安市文化会館大ホール
指 揮 田中 元樹
管弦楽 浦安シティオーケストラ
曲 目 ワーグナー 歌劇「ローエングリン」第1幕への前奏曲
シューベルト 交響曲第7(8)番ロ短調「未完成」
チャイコフスキー 交響曲第4番ヘ短調
[アンコール]ドビュッシー(久岡めぐみ編曲) 月の光
会 場 浦安市文化会館大ホール
指 揮 田中 元樹
管弦楽 浦安シティオーケストラ
曲 目 ワーグナー 歌劇「ローエングリン」第1幕への前奏曲
シューベルト 交響曲第7(8)番ロ短調「未完成」
チャイコフスキー 交響曲第4番ヘ短調
[アンコール]ドビュッシー(久岡めぐみ編曲) 月の光
いつもの演奏会よりも、お客さまがたくさん入った。ずいぶん空席が少ないとちなみに、私がご案内した来聴者は、約60人。
以前に比べると、本番のステージで緊張することがなくなってきたように感じる。
あまり客席を意識せず、練習の時と同様に、アンサンブルに気持ちを向けて弾ける。こういう感じで本番を過ごせるようになったのは、いつの頃からだろう。
「未完成」は、このよく知られた曲を、結構きれいに鳴らせたのではないか、と思った。
しかし、来聴した妻の感想では、浦安オケらしさがなかったとのこと。どういう感じだか聞くと、どうも、練習期間中に田中先生から受けた色々な指示が、実行できていなかったようだ。
あっという間に前半が終わり、休憩。
いよいよチャイ4だ。
この曲への気持ちは、再三書いてきているが、そもそも選曲段階の候補曲中、この曲だけはやりたくない、と思っていた曲をやることになり、しかもトップに座るはめになり、しかし、練習を重ねる中で、やり甲斐も感じるようになってきた。
そんな様々な経緯があるチャイ4。とうとう本番まで来てしまった。
本番の演奏は、落ち着いて弾けたし、4楽章の最後まで、あまりスタミナ切れすることもなく、まずまず悔いのない演奏だったかと思う。
ただ、一番の難所である、1楽章の練習記号Qのくだりが、ちょっと危なかった。
ここです。
272小節から282小節まで。283小節からの再現部に入ってしまえば、もう大丈夫。ここさえ乗り切れば、2楽章以下も含めて、全曲の最後まで、心配する場所はない。
このくだり、練習当初は、278小節目から281小節目までが問題だった。ラッパのメロディと自分が弾いている音符の尺が全然違うので、わけがわからなくなってしまうのだ。
ただ、ここについては、同じ音型を9回(ボウイング一巡で勘定)繰り返すので、コンミスやセカンドのトップの弓を見ながら、1回、2回・・・と、丸数字で記入した繰り返し回数を数えていくことで、ほぼ失敗はなくなってきていた。
むしろ、本番が近づいてきて課題として残ってきたのは、その前、Qの2小節目と3小節目の方だった。
Qの1小節目を弾ききってから、休みを3つはさんで弾くところ。ここはリズムが変則なので、集中しないとずれてしまう。本番にあたっては、こっちが課題と思っていた。
で、本番、危なかったのは。
その箇所自体は、集中していたのでちゃんと弾けたのだが、そこで安心してしまったのがまずく、次の2小節を弾きながら、一瞬、楽譜から目を離してしまい、例の同じ音型9回の場所に入ったところで、今、何回目を弾いているのかがわからなくなってしまったのだった。
ラッパのメロディを聴くわけにはいかないし、聴いたところで、今自分が何回目を弾いているかわかるわけでもない。
何回目かわからないとどうなるか。282小節目の弾ききりのタイミングを誤ることになる。
あー、どうしよう、と思ったが、ラッパのメロディを聴きはしなかったものの、何となく、ほんとに何となく、雰囲気として、「ここでもう終わり!」という気配をつかめた気がしたので、そこが9回目だろう、と腹をくくって弾ききったら、正解だった。
ほんとに危なかったなー。
この難所を、最後まで気を抜かずに問題なく通過できなかったことは悔しかったが、間違わずに済んだのは、半年の練習で、自分なりに曲に慣れてきていたということなのだろう。よかった。
曲は順調に進み、4楽章。楽章冒頭、後ろから突風のように客席に飛んでいった金管の、まさに嚠喨、燦然たる音には、「うちのラッパ、すごいなあ」と思った。
アンコールは、田中先生の希望で、「月の光」。ヴァイオリンの久岡めぐみさんが編曲したものだ。
演奏後、その久岡さんが田中先生の合図で一人立たされてお辞儀をしたが、お客さまには、事情がわからなかっただろう。「編曲者」ってプラカードを用意しておいて、持って立てばよかったのに。
こちらは、終演後にホワイエで撮影した、アンコールボードを持つ編曲者。
ホワイエで、来聴の知人に挨拶。「熱演でしたね」と言っていただいた。
エキストラのIさん、Nさんとタクシーで新浦安駅に移動して、打ち上げの店へ。
「団員もエキストラも、私が制限してるんです」(笑)。嘘、嘘。たまたまです。
宴の途中、チャイ4でフルートの1番を吹かれたKさんと話す。2楽章のフルートの書き方は、地味で目立たないけどとても素敵ですよね、という話をすると、脇にいたオーボエのSさんも、そうそう、と同意されて盛り上がった。
これも前に書いたが、私個人にとっても、団にとっても、これまで取り組んだ中で一番の難曲、巨峰だったチャイ4。その本番が終わったことで、一つ成長できただろうか。
さて、次回は、11月。浦安市文化会館が改修工事に入るため、市外に会場を求め、初の東京公演を、第一生命ホールで行うことになった。
2週間後、19日(日)から練習が始まる。