<第4日> アンダーソン 舞踏会の美女
ルロイ・アンダーソンは、私が偏愛している作曲家です。
「そり滑り」や、「トランペット吹きの休日」、「シンコペーテッド・クロック」のアンダーソン。
楽しい作品が、たくさんあります。
「アメリカのヨハン・シュトラウス」と言われることもありますね。
中学か高校の頃、木更津音楽協会の主催による東京吹奏楽団の演奏会が木更津市民会館で行われ、その中で、「タイプライター」や「サンドペーパー・バレエ」などを聴いたのが、今日まで続く偏愛のきっかけでした。
いかにもアメリカの音楽らしい明るさ、軽快さが大好きです。
小品の人なので、どれか1曲選ぶべきでもないですが、無理して選べば、「舞踏会の美女」。
舞踏会を描いたワルツですが、学生時代に一緒にこの曲のレコードを聴いていた菅田克彦さんが、「ニューヨークの摩天楼が目に浮かぶ」と言ったのを、今でも覚えています。
以来、私にとって、この曲は、舞踏会で踊る美女ではなく、マンハッタンのビル街とイエローキャブのイメージです。
その時に聴いていたレコードは、モーリス・アブラヴァネル指揮ユタ交響楽団のもの。今に至るまで、アンダーソンの作品集としては、これが私にとってのベストワンです。
この曲で特に魅力的に感じるのは、後半、メインのメロディーを金管が吹く時に、ヴァイオリンがつける高音のオブリガード! まさしくアメリカ的なゴージャスさがたまりません。
これまで、若葉シンフォニーオーケストラ、津田沼ユニバーサル交響楽団で、アンダーソンの作品のいくつかを演奏する幸運に恵まれました。
この「舞踏会の美女」も、2015年のユニ響さんのポピュラーコンサートで演奏できました。演奏曲の中にこの曲を見つけて、狂喜したものです。
(追 記)
アンダーソンでは、もう1曲、「フィドル・ファドル」も挙げておきます。
「ヴァイオリンサミット2006」というDVDで、この曲のめっぽう楽しいパフォーマンスを観ることができます。
葉加瀬太郎、奥村愛、功刀丈弘、高嶋ちさ子、古澤巌、NAOTO、柏木広樹の演奏です。
機会があれば、是非ご覧ください。
※ネット検索で見つけた、アメリカのオケによると思われる「舞踏会の美女」の演奏