(画像上・中)演奏会のチラシ
(画像下)プログラムの表紙
(画像下)プログラムの表紙
今日10日(土)は、午後から千葉駅近くのホールに演奏会を聴きに行ってきた。
●梯剛之の「鱒」
日 時 07年11月10日(土) 14:00開演
会 場 千葉市文化交流プラザ音楽ホール(旧「ぱるるプラザ千葉」)
曲 目 モーツァルト ディヴェルティメント 変ホ長調K563
シューベルト ピアノ五重奏曲 イ長調 「鱒」
日 時 07年11月10日(土) 14:00開演
会 場 千葉市文化交流プラザ音楽ホール(旧「ぱるるプラザ千葉」)
曲 目 モーツァルト ディヴェルティメント 変ホ長調K563
シューベルト ピアノ五重奏曲 イ長調 「鱒」
今年1月にも、真紀子さんが出演された演奏会、「アンサンブル・ウィーン・東京 ピアノ五重奏の夕べ」を聴きに行った。
※その時の過去記事
http://blogs.yahoo.co.jp/naokichivla/45433003.html
※その時の過去記事
http://blogs.yahoo.co.jp/naokichivla/45433003.html
雨模様の今日の千葉、会場内はちょっと足下が冷え冷えとした。
さて、今回の演奏曲目、2曲とも、編成が一般的でないので、実演で演奏されることが少ないという共通点がある。貴重な機会となった。
また、聴いてみて、「やっぱりいい曲だなあ」と思ったのも共通点だった。
また、聴いてみて、「やっぱりいい曲だなあ」と思ったのも共通点だった。
まず、K563のディヴェルティメント。
ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロの三重奏は、弦楽四重奏、五重奏に比べると制約が多いことが、聴いていてよくわかり、面白い。
求心的な室内楽というよりは、ソリスト3人が集まったアンサンブル、という感じがする。
曲が進むにつれて、ヴァイオリンとヴィオラが組んだり、ヴィオラとチェロが組んだりという、2対1の組み合わせの移りかわりが楽しい。ふだんは裏方に徹するヴィオラも、この編成ではそうはいかず、時にセカンドヴァイオリン的な形でヴァイオリンとハモったり、チェロとからんだりする。
3人ともが、表に出たり裏に引っ込んだり、という音楽だ。
ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロの三重奏は、弦楽四重奏、五重奏に比べると制約が多いことが、聴いていてよくわかり、面白い。
求心的な室内楽というよりは、ソリスト3人が集まったアンサンブル、という感じがする。
曲が進むにつれて、ヴァイオリンとヴィオラが組んだり、ヴィオラとチェロが組んだりという、2対1の組み合わせの移りかわりが楽しい。ふだんは裏方に徹するヴィオラも、この編成ではそうはいかず、時にセカンドヴァイオリン的な形でヴァイオリンとハモったり、チェロとからんだりする。
3人ともが、表に出たり裏に引っ込んだり、という音楽だ。
全6楽章だが、4楽章の変奏曲が終わって5楽章のメヌエットに入るところで、ヴァイオリンのザイフェルト氏が勘違い、6楽章のアレグロを弾き始めた。譜めくりの間違いだったのだろう。
もちろんプロなので、弾き始めてわかったのでなく、まさに弾こうというその直前に、他の二人が気配でそれを察知したようだ。ヴィオラが「メヌエット」と声をかけた。
珍しいアクシデントに、会場の空気がなごんだ。
もちろんプロなので、弾き始めてわかったのでなく、まさに弾こうというその直前に、他の二人が気配でそれを察知したようだ。ヴィオラが「メヌエット」と声をかけた。
珍しいアクシデントに、会場の空気がなごんだ。
月1回やっているご近所アンサンブルで、前に3楽章くらいまでは合わせたことがあった。メンバーが全員揃うまでのつなぎとしてやったのだった。
今日、全曲を聴いて、一度ちゃんと弾いてみたいなと思った。
今日、全曲を聴いて、一度ちゃんと弾いてみたいなと思った。
休憩後は「鱒」。
この曲は、もう30年も前、大学オケの合宿時に、仲間の誰かが楽譜を持ってきており、遊びで合わせたことがある。
4楽章の変奏曲で、第2変奏だったか、ヴィオラがメロディを受け持つところがあるが、それが弾いていてとても気持ちがよかったのをよくおぼえている。
4楽章の変奏曲で、第2変奏だったか、ヴィオラがメロディを受け持つところがあるが、それが弾いていてとても気持ちがよかったのをよくおぼえている。
上のチラシの写真でご覧いただけると思うが、大西雄二という人の弾くコントラバスが、面白い形をしていた。
真ん中のくびれ部分が、普通のヴァイオリン型でなく、ひょうたんみたいな形をしているのだ。
こういうのは初めて見た。
真ん中のくびれ部分が、普通のヴァイオリン型でなく、ひょうたんみたいな形をしているのだ。
こういうのは初めて見た。
ピアノ、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバスという編成のこの曲、前半の弦楽三重奏に比べると、制約がなくなるのがわかり、面白い。
K563では、基本的に2+1の組み合わせで動いていた音楽が、はるかに多彩になる。
室内楽には珍しいコントラバスが加わったことで、チェロが自由に動ける。
2楽章だったか、ヴィオラとチェロがハモりながらメロディを奏で、それをコントラバスが支えてヴァイオリンが装飾をつける、という部分がある。これなど、オーソドックスな弦楽四重奏ではなかなかないことだ。
K563では、基本的に2+1の組み合わせで動いていた音楽が、はるかに多彩になる。
室内楽には珍しいコントラバスが加わったことで、チェロが自由に動ける。
2楽章だったか、ヴィオラとチェロがハモりながらメロディを奏で、それをコントラバスが支えてヴァイオリンが装飾をつける、という部分がある。これなど、オーソドックスな弦楽四重奏ではなかなかないことだ。
しかし、こうして聴くと、コントラバスという楽器の音はほんとに地味だ。同じ低音楽器でも、チェロは音が立って迫ってくるが、コントラバスは終始くすんだ感じの音だ。
しかし、地味だがいい音で全体にとけこんでいた。
しかし、地味だがいい音で全体にとけこんでいた。
ピアノがちょっとうるさく感じられたが、それは、座った席のせいだろう。ピアノの蓋が全開だった影響もあるかもしれないが。
・・・これがしみた。
子供のピアノのおけいこでよくとりあげられるこの曲が、こんなに感動的な音楽だったなんて。
涙がこぼれた。