naokichiオムニバス

68歳、ヴィオラ弾き。ビール大好き。毎日元気。

ユニ響練習日誌~あんまりな「カレリア」組曲

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  (画像上)あんまりなその1。第1曲、インテルメッツォ。
        16分音符でも正直大変なテンポなのに、倍の32分音符できざめってか。
  (画像下)あんまりなその2。第3曲、アラ・マルツィア。



9日(土)は、ご近所アンサンブルを途中で抜けて、今週もユニ響(津田沼ユニバーサル交響楽団)の練習へ。

京成で谷津(やつ)まで行って、先週と同じ、谷津公民館の2階へ。

今回の合奏は、団内指揮のA氏の指導で、先週やらなかった、前プロと中プロ。

まず、前プロの、ムソルグスキーの「はげ山の一夜」。
この曲は、知ってはいるが、弾いたことがない。合奏が始まる前にさらった。

初めて弾いてみて、まあ、後述の「カレリア」、メインのチャイ4に比べれば、何とかなるかな、という気はした。

この曲、途中で、コル・レーニョ(弓の木の部分で弦をたたいて音を出す奏法)が出てくる。私は、これまで経験がないので、トップのNさんに、「これって、どうやって弾くんですか」と質問した。
持った弓の木の部分を、手前に倒すようにして弦に当てるのだそうだ。
なかなか難しいな、これ。

ご近所アンサンブルで、突然コンチェルトを弾き、ユニ響ではコルレーニョ。初めてのことが続く日だった。

次に中プロは、シベリウスの「カレリア」組曲

この曲は、浦安で10年前に弾いている。その時の指揮者は、今回のユニ響の本番を振られるN先生だった。

「カレリア」組曲という曲、昔から好きだった。

ここで余談になるが、道路会社に勤め始めた頃、社内の会議か何かで、宣伝用のビデオを観たことがあった。当社が施工した道路を記録したものだった。施工の場面があれこれ続いた後、竣工開通したその道路を、車が走っていくシーンがあった。その時に流れたのが、「カレリア」組曲の3曲目のマーチだった。
山間部の道路を何台もの車が走っていく空撮の画面と、あの軽快な音楽が非常にぴったりと合っていて、おおっ、と思ったものだ。

そんな、好きな音楽だったが、「聴いて好きな音楽が、弾いて楽しいとは限らない」という事実を、初めて知らされたのが、10年前、浦安でのまさに「カレリア」、その曲だったのだ。

10年ぶりに弾いてみたけど、やっぱり、あんまりだ、この曲。

あんまりなその1は、1曲目。上の画像がその一部だが、結構速いテンポなのに、ブルックナーみたいな細かい刻みが延々と続き、それが終わったと思ったら、今度は分散和音の嵐。
しかも、1曲目なのに「インテルメッツォ」ってタイトルなのは、何故?

2曲目の「バラード」は、一転して、気持ちのいい音楽だ。管も加わるが、主には弦楽合奏。弾いていて楽しい。

しかし、3曲目の「アラ・マルツィア」になると、あんまりなその2がやってくる。下の画像がその一部。
付点のこのリズムが延々と、ほんとに延々と続く。
浦安でやった時とボウイングが違っていて、ダウンダウンアップアップだ。浦安では弓順でやったと記憶する。どっちでやっても大変は大変だが、今回のユニ響のボウイングだと、長く弾いている内に、アップアップのコントロールがきかなくなってくる。

とにかく、1曲目、3曲目を必死に弾くと、右腕の肘から先の筋肉が、マジでおかしくなる。

しかも、今度の演奏会、その後に、メインのチャイ4が待っているのだよ(笑)。

いやいや、これは大変な演奏会だ。

「カレリア」のあんまり2つが、今回弾いてもあんまりだったということは、この間10年、私の腕がまったく上達していない(笑)、顕著な証明であるわけだ。

本番まで、1ヶ月半。あんまりが少しでもあんまりでなくなるよう、ちょっと工夫しないと・・・。

A氏の合奏は、高校オケのOBで結成されたこの団体らしく、昔からの仲間たちの、アットホームな感じがあって、いい雰囲気だ。
A氏が指導するというよりも、コンミス始め、みんなで意見を出し合いながら、レベルアップしていく、という感じなのだ。

来週は、ここ2回の練習でまだ弾いていない、チャイ4の2楽章と3楽章を弾くことができるようで、楽しみだ。

※練習往復の音楽
    ムソルグスキー はげ山の一夜
       ゲルギエフウィーン・フィル
    鈴木雅之 Martini Duet
    チャイコフスキー 交響曲第4番
       小澤征爾=サイトウキネン