naokichiオムニバス

68歳、ヴィオラ弾き。ビール大好き。毎日元気。

ユニ響練習日誌~弦分奏から合奏

26日(土)、先週に引き続き、ユニ響(津田沼ユニバーサル交響楽団)の練習へ。

先週は谷津コミュニティセンターだったが、今回は谷津公民館での練習。
谷津駅から公民館までの道を歩きながら、こんな寒い時期にここを歩くとは、と思う。

まず、ふだんは、楽器置き場、降り番の人の待機場所として使っている、2階の会議室で、弦だけの分奏。
今回も、セカンドのトップに、浦安の市民演奏会でお手伝いいただいた、Tさんが座っておられる。

チャイコフスキーの弦楽セレナーデのワルツをやる。
この曲、先週の練習では、指揮者なしのアンサンブルとのことだったが、一度通してみたところ、演奏会を指揮するAさんが、「やっぱり指揮者がいた方がいいのでは」とおっしゃる。
指揮者なしでやっているので、みんなが縦の線を合わせるのに一所懸命で、音楽の表現まで気がまわっていない、との指摘。「はっきり言って、この状態の演奏を聴かせるのは、お客さんに失礼だと思う」ということで、Aさんの指揮で演奏することになり、以後、そういう練習。

チャイコフスキーの後は、レスピーギの「シチリアーナ」。これは、「名曲ギャラリー」の1曲としてやるので、抜粋版。後半の、盛り上がるところがカットされているので、どうも物足りない。仕方ないけど。

1時間ほどで分奏を終了。
いつも合奏をする、2階の大部屋へ移動。
ここでは、我々の分奏の間、管楽合奏の練習が行われていた。合流して、Aさんの指揮で合奏。

まずアンコールから。
次に、ハンガリー舞曲第5番。
そして、名曲ギャラリー。カルメン、フィンガルの洞窟、未完成。
シチリアーナはさっきやったので飛ばして、ラッパ吹きの休日。
鍛冶屋のポルカ
アルルの女メヌエット

最後のビゼーで、Aさんが面白いことを言った。
このメヌエットは、Es-dur、変ホ長調だが、彼のイメージだと、変ホ長調という調は「水色」なのだそうだ。
メンバーから別の意見も出たりして、ちょっとの間、その話になった。
「皇帝だとか、英雄のイメージがあるから、金色とかじゃないか」という意見も。

私自身はというと、水色は、ちょっと感覚に合わない。私にとっての変ホ長調は、むしろ暖色系。オレンジ色とかそういう感じだ。水色のような、ひんやりとしたイメージはない。もっと暖かく、豊かな感じなのだが。

メヌエットを合わせた後、またAさんが言うには、この曲は、モネの「睡蓮」が、彼のイメージなのだそうだ。
中間部のトゥッティを終えて、フルートのソロに戻り、ハープと二人だけになったところは、水のしずく、最後に消えていくフルートは、水面の波紋を感じるということだった。

うん、そういうイメージは、わかる気がする。変ホ長調が水色、というのは違和感があるが、曲のイメージとして、「睡蓮」の絵はわかる。
でも、私のイメージを言わせてもらえば、最後のフルートのソロは、同じ青でも、空だ。
青く澄み切った空に、フルートのあの悲しいまでに美しい旋律が舞い上がり、とけていく、というのが私のイメージ。最後のフルートのEsの音は、まさに虚空に消えていく、という感じなのだ。

こういう話って、面白いと思った。調のイメージ。曲のイメージ。

楽しい合奏だった。

合奏の後、さらに木管アンサンブルの練習があるということで、通常より早めに公民館を後にした。

あー、でも、やっぱりユニ響の練習、雰囲気がよくて好きだ。

※練習往復の音楽
   ブラームス 交響曲第2番 ショルティ=シカゴ響