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朝日新聞「素粒子」問題

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18日(水)の朝日新聞夕刊の「素粒子」で、鳩山法務大臣を「死に神」になぞらえたことで、鳩山法相が激怒したという。

やはり、この書き方はどんなものかと思う。

死刑制度の是非については、色々と議論があり、加えて、現法務大臣の死刑執行が過去最多であることから、朝日新聞としては、そこに、ある論調をこめたかったのだろう。

それはわからぬでもないが、しかし「死に神」という表現は、いかにも不適切だ。

鳩山大臣は、「死刑を執行された人への侮辱だ」と言ったそうだが、私としては、それ以上に、死刑囚が死に神に連れていかれたのでは、その犯罪の被害者、遺族が浮かばれないと思うのだ。

私は、この文章を読んで、どうも筆者が、これを書く時に、「何を伝えたいか」よりも、「気の利いた文章、巧い文章」を書いてやろう」という意識の方に傾き過ぎていたのではないか、と推測する。

かつて「素粒子」の執筆に携わっていたという轡田隆史氏は、今回の件をどのように考えておられるのだろうか。